相場見通しのつもりだが・・・たぶん後講釈(2013年10月〜12月)

こちらはあまり当らない相場見通しやら相場後講釈やらを書いております。一応債券だけどもマネーマーケットに限りなく近い範囲をカバーしつつも、昔取ったなんとやらで債券市場のお話も。まあどっちにしても板に張り付いている訳ではないのでピンボケになる場合もありそうです。その節はご指摘を。

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2013/12/30「MB目標は達成で着地/来月の短国買入は2兆円×5本/CPIキタコレ」
2013/12/27「MB残高中間目標は見事に末残調整/末初GCレートは低下へ」
2013/12/26「来年のMB達成には「その他」部分が結構クリティカルという試算」
2013/12/25「来年の買入額フローの試算:長期国債編」
2013/12/20「短国入札は1年が強いが3Mは軟調/固定金利オペ謎の新規打ち込みでニーズありとな」
2013/12/17「CPオペまたまた金利低下/輪番謎の見送り/業態別当座預金残高」
2013/12/16「またまた金曜に債券売りとな」
2013/12/13「3MTBも妥当な金利/固定金利オペが珍しく按分/貸出支援オペは総額9兆で着地」
2013/12/12「短国はそれほど金利上昇せず」
2013/12/10「短国買入は予想通り1兆円×4に減額の見込み」
2013/12/02「財政要因絡みのあれこれ雑談」
2013/11/29「3Mは入札前に盛り上がってその後コケる一方で2年は何と0.085%レベルに金利低下!」
2013/11/25「短国買入オペの買入利回りが低下キタコレ」
2013/11/22「固定金利オペが何と増額ロールとな」
2013/11/21「3M入札は順当に5bp台」
2013/11/20「弱めの2M入札はセカンダリー堅調で堅調な20年入札は20年の買い続かず」
2013/11/19「業態別当座預金は都銀と郵貯のみ拡大と/短国金利低下とな」
2013/11/11「雇用統計が何か知らんが強い/オペは予定通り2兆円で実施」
2013/11/08「短国市場の金利が再び低下へ」
2013/10/30「米国は流動性ヒャッハー相場だが・・・/2年入札は今回も妙な結果/3MTB金利上昇ストップである」
2013/10/29「月曜とは言え28日の債券先物売買高1兆円割れとはこれは酷い」
2013/10/28「短国買入は1.5兆円」
2013/10/25「超長期のフラットニングをネタにしたら超長期に売りとな/3M入札は7bp台に」
2013/10/24「10年0.60%ビットキタコレ/今日は3M入札/輪番1−3年が何故か減額の刑」
2013/10/21「短国買入オペはきっちり応札が2兆円減るというオモシロ現象」
2013/10/18「3M入札は6台後半も結局0.07%オファーまで弱含み」
2013/10/17「財政協議問題先送りで株高債券高/短国入札は一部に大口ニーズ/5年入札後に全年限に買い!」
2013/10/15「短国買入はそれほど流れずの結果も応札は多い」
2013/10/11「30年入札で債券先物値幅10銭とな/3M入札はやや重そう」
2013/10/10「2MTB入札はあっさり味で金利低下(ただしセカンダリーはイマイチ)」
2013/10/09「物価連動国債入札はBEI1%/6M入札は金利やや上昇して6bp台」
2013/10/08「短国買入2兆円実施で12月に向けた残高積み意欲の強さが示される」
2013/10/07「短国買入に注目」
2013/10/04「3M新発は結局5bp」
2013/10/03「玉無モードの中短国入札」
2013/10/02「固定金利オペ札割れが続く」
2013/10/01「今更ですが市場の短国ヒャッハーに配慮して短国買入スキップ?」

2013/12/30

○市場雑談メモ

・MB目標達成で着地ですかそうですか

まあ既に読めている話ですが記念に備忘メモ。

27日速報
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx131227.htm
当座預金残高 1,063,600

30日予想
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jp131230.htm
当座預金増減 +6,800

ということで、当座預金残高が107兆円で着地という見込みになりまして、26日時点で当座預金残高106.4兆円でMB200.3兆円になっている(というのは今時点での日銀トップページに表示されている数値)のですが、この数値から当座預金が6000億円程度拡大して、銀行券が9000億円程度増発(というのは上記速報と予想の数値を拾って合計)しているので、末残のMB着地が大体202兆円という事になりまして目出度くMB目標達成ですな、うんうん。


・1月の短国買入は2兆円×5ですかそうですか

金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131227.htm
国庫短期証券買入 20,000 2014年1月6日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年1月6日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2014年1月6日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年1月6日 2014年4月2日

輪番は予想通りの実施で、固定オペはロールなのですが、短国買入がいきなり年初渡しで入るというのがほほうという感じです。

1月は国債発行と日銀保有の短国償還などの要因で盛大に資金不足になるので、その分に対応して短国買入のペースが上がるとは予想されていたのですが、アタクシ的には8日の資金不足にぶつけて6日に短国買入一発目を実施するのかと思ったのですが、年始早々の受渡で短国買入2兆円打ち込み。

その結果年始スタートのレポとか短国とかの金利はきっちり低下でござるの巻と相成りまして、1月からの短国買入攻撃で短国市場がまたピャーとなってしまうのを年末から見せられるという大変に夢の無い事案が発生しておりますが(−−)、これは1月の短国買入が2兆円×5となるようで、さて1月中にどの程度短国金利が沈むのやらという話ですな。まあ2.5兆円×5だったらもっと悶絶するので2兆円でぶーたれてもシャーナイナイなのですけどね。

なお結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131227.htm
国庫短期証券買入 43,037 20,004 -0.005 0.000 6.7
国債買入(残存期間5年超10年以下) 8,119 4,005 0.000 0.003 12.6
国債買入(残存期間10年超) 5,270 2,002 0.007 0.016 86.7
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(1月6日スタート分) 3,200 3,200



○CPIキタコレとか関連世間話

http://jp.reuters.com/article/idJPTYE9BP09020131227
訂正:消費者物価が5年ぶり1%超え、食料・エネルギー除く指数15年ぶりの上昇
2013年 12月 27日 12:36 JST

『[東京 27日 ロイター] -総務省が27日発表した11月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は100.7となり前年同月比で1.2%上昇した。6カ月連続で前年を上回り5年ぶりに1%台に乗せた。振れの大きい食料(酒類を除く)やエネルギーを除いた指数は、前年比0.6%のプラスで15年3カ月ぶりの上昇となった。円安とエネルギー価格の上昇を背景に、値上げがテレビやパソコン、缶詰など幅広い品目に波及しつつある。来春以降は消費税の引き上げも物価上昇要因となりそうだ。』(上記URLより)

ということで+1.2%ですよ来ましたねえ〜という所ですが、何かどう見てもコストプッシュでこれって本当に国民厚生的にグッドインフレーションなのかよと盛大にツッコミをしたい所ではありますし、物価に関しても目先上昇は鈍化の見込みとはなりそうなのですが、消費税増税でとりあえず表面上の物価は更に上昇するという形になりますので、この流れで物価観が変わるとなりますと正しく期待の転換とかなり兼ねないのがオソロシス。

ま、その前に実質所得低下の方が先に影響してあばばばばーとか、物価が上昇するのに所得の増加が追いつかなくてそもそも2%インフレ目標ケシカランとかそんなお洒落な事態になるような気もせんでも無いですが、何はともあれ日銀の中ではまたまた「ESPフォーキャストにまた勝った」ということで提灯行列が執り行われていたのではないか(ウソ)と存じます次第で年始からも黒田総裁のドヤ顔講演が全力で見られることでしょう。

・・・・・・・・・という状況の中で早期追加緩和とかどこからどう考えてもあり得ない話でございますし、まあこの前ヘコヘコ計算しましたように、追加緩和のようなものをという話になるとすれば、来年のMB拡大において「その他」の部分の積み上げがかなり難しい訳ですよね。

ちなみに先日は一応「その他」で15兆拡大という計算でも死ねるという結果が出た訳ですけれども、実際問題として4月4日の声明文で出していたポンチ絵によりますと2014年末のMBは270兆円で出しておりましたので、多分アレを出しているという事は本来的に言えば来年末はMB270兆円になるように事務方は努力してくると思いますので、その場合「その他」で20兆円拡大というオソロシスな事態になるので今の市場環境だとかなーり厳しいのですよ。

なので、この調子の市場環境が継続という事であれば、短国買入が回らなくなる(札割れかマイナス金利か)可能性が高く、そうなるとマリーアントワネットよろしく(違)短国が買えないのなら長国を買えばいいじゃないとなる可能性が高い、とまあそういう予想になり、つまりはこれが技術的要因による追加緩和みたいなもんになるでしょうとなるのです。

ただし、これは「今の市場環境」を前提としておりますので、まさかの物価目標達成が見えてきましたよとかいう話になると、当然ながら貸出支援の最大3年固定金利とか急に掴み金モードになりますし、その時にここぞとばかりに1年固定金利オペ(今は基本3か月で実施)をバンバン打てばバンバン札が入ってしまう可能性もあるので、今の時点では予想として「短期オペが行かなくなるので長国買入が拡大されるでしょう」というのは順当なのですけれども、だからと言ってそれに張るのもご注意あれという事ですな。

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2013/12/27

○昨日がスポ末だったので市場メモ:見事に末残調整とか末初GCとか

オペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131226.htm
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2013年12月30日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年12月30日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2013年12月30日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年12月30日 2014年3月31日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2013年12月26日 2013年12月27日

まあ輪番と補完供給は良いとしまして、昨日はまたまた新規で末スタート(しかしエンドが期末かよという感じですが)の固定金利オペ実施。昨日はスポ末だったので末初GCとかやっていてスタートはここまでの流れを受けてやや強め(つーても0.10ですけど)で推移していたのでここぞとばかりに新規で固定金利入れてきたんですかねと思いましたがどうでしょう。


なおオペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131226.htm
国債買入(残存期間1年以下) 5,890 1,104 0.006 0.008 5.8
国債買入(残存期間1年超3年以下) 9,681 2,505 0.005 0.006 59.4
国債買入(残存期間3年超5年以下) 9,537 2,502 0.015 0.018 29.9
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(12月30日スタート分) 6,874 6,874
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 21 21 -0.400 -0.400

按分にはなりませんでしたが6800億も入りましたかという所で、見事に末残調整の止めをさしましたなという所です。

つまりですな、上田八木さんの予想(http://www.ueda-net.co.jp/uedayagi/02-market/02_1.html)ではこの固定オペの追加で年末の当座預金残高が108兆円弱となりますが、25日の時点で当預が106.5兆円弱でMBが199兆8500億円となっておりまして(日銀のトップページをご参照あれ)、輪番などの買入で数字を稼いで200兆円ちょいという所でしたが、抜け目なく固定金利オペを追加して更に6800億円のおかわりをして財政要因のブレのヘッジをしましたな(銀行券要因で当座預金減る分にはMBには中立)という事で、相変わらず芸術的な着地で見事な末残調整にも程があるわという所です。

なお、短期(というか資金繰り絡み)やっているとこの手の数値を綺麗に着地させるのには妙に情熱を燃やしてしまうのは別に日銀だけじゃなくて市場関係者の仕様のような気がするのですがどうですかね(^^)。

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2013/12/26

○来年のMB目標達成に必要な「短国買入」残高をてきとうに計算してみるの巻

昨日は来年末までに買入を行う中長期国債の額についててきとうに計算してみました(なお本人は結構ちゃんと計算した積りですが内容に関しては無担保無保証無利子でございますので念の為申し添えます)けれども、物は試しに短期市場注目(というか戦々恐々)の短国買入はどうなりますねんというのを計算してみた。一応計算過程を書いてみたので誰でも計算可能です(ドヤァ)・・・・って実は単に自分の計算過程を後で検証したいから書いているだけなのですが(^^)


・そもそもの前提条件

http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/k130404a.pdf

の4ページ目にありますが、公表文ですと「MBを年60〜70兆円拡大」で、「うち長期国債で50兆円」となっていて、残りの10〜20兆円を「その他」で稼がないといけませんという計算になりますが、そもそも20兆円拡大で置くと目も当てられないのでとりあえず間を取って15兆円で見るとしましょう。


・まずオペで短国何ぼ買ってますねんという話

11月末の短国保有明細
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tmei/tmei.htm/

でまあここからZIPで落として計算すると27兆6853億円という数字が出てきますが、ここから12月渡しの短国買入が全部で3兆円あって、一方で年内償還の短国(333、371、392、393、395、397の各回号)の残高を足すと6兆4842億円という数字になりますので、(このまま年内受け渡しで短国買入が実施されなければ)12月末の短国買入残高は大体24.2兆円という数字が出てきます。(または20日の営業毎旬からこの後で出てくる対政府取引分を引いて、397回の残高を引いても良いかと思います)


・主な増減要因:償還乗換分

これは月末の数値が取れるので、先ほどのオペでの保有残高と対政府取引分を念の為照合してみましょう。

11月末の営業毎旬報告
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac131130.htm/
国庫短期証券 43,755,889,688

一方で11月末の短国保有明細から出てくる数値が27兆6853億円でしたので、差分が16兆円となるのですが、短国保有明細の方の注記にありますように、この差分は「対政府取引等」となります。

https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tseifu/release/2013/seifu1311.pdf
日本銀行の対政府取引 (2013年11月)

こちらのストックの数値にある

政府短期証券引受残高 (1)8,500
割引短期国債借換引受残高 (2)152,386

(1)政府短期証券の引受残高。引受の累計額から償還分を控除したもの。額面金額ベース。
(2)長期国債・割引短期国債の借換のための割引短期国債の引受残高。借換引受の累計額から償還分等を控除したもの。額面金額ベース。

が同じく16兆円ということで、めでたく突合するのですが(当たり前)、この額は基本的に項番2の償還乗換という事になりますして、でまあその額が11月末現在15.2兆円。償還乗換の額は会計年度で出していて、償還分は基本的に1年物割引短期国債を引き受けているのですが、直近各年度の償還乗換額は・・・・・・・

平成24年度が16.7兆円
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2011/rel111226b.htm/

平成25年度が11.7兆円
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130129c.htm/

となっているので、恐らく会計年度とのズレの関係で11月末現在では15.2兆円となっているとかそういう事なんでしょう(厳密には過去の日銀保有長期国債償還を割ってみれば判ると思うのですがめんどいのでパス)。

なお、1番その他の取引に関してはこちらをご参照あれ。
https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/exseifu01.htm/
「日本銀行の対政府取引」について

でですね、来年の償還乗換なのですが・・・・・・・

平成26年度が11.1兆円
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel131224a.htm/

となっておりますので、恐らく来年の末の時点では償還乗換額が現在よりもやや減っている可能性がありまして、つまりは日銀の保有する短期国債残高が減るのですから、その分MB達成のためには短国を買う必要があるのかと思うと必ずしもそうではありませんというのが第一の不確定要素です。

つまり、償還乗換が減るという事は、当然の如く日銀の資産サイドが減る話なのですが、ではMB的にどうよという事になりますと、ついこの前までアタクシも勘違いしていたのですが、償還乗換減った分だけ国庫資金繰りに穴が開くので、その分については国債(蔵券とかの政府短期証券だと思う)を発行して埋めないといけなくて、その分民間からのマネー吸い上げになってMB減るから日銀が短国買入を市中から行って埋めるんでしょとか思ったのですが、良く良く考えますと、国庫資金繰りの範囲内で日銀保有国債の現金償還を行うのであれば、この時に日銀のバランスシートは落ちるのですが、落ちるのは日銀保有の国債と政府預金(または対政府売現先勘定)になり、対民間では資金中立要因であって、MBに対しても中立要因になるのでした。

つーことで、償還乗換額はストックベースのカレンダーイヤーでは(12月の償還乗換分のネット償還額を計算していないので何ともですが)恐らく減るのですが、この分については国庫(国債整理基金ですかね)の方でどういう資金繰りをしてくるかによってズレるという話です。

でもって国庫資金繰りの関係で政府短期証券が何ぼの市中消化になるかという話は国債発行計画の中での市中消化ベースの発行額がどうのこうのの所には出てこない(資金繰りの世界ですから)ので、まあこの部分に関わるブレの可能性が4兆とか5兆とかある訳ですな。


・主な増減要因:固定金利オペと貸出支援基金

固定金利オペの残高は例えば上田八木短資さんの集計を見ますと・・・・・・
http://www.ueda-net.co.jp/uedayagi/02-market/02_1.html

右の方にある「共通担保(全店)」の残高が固定金利オペでして、現在17.4兆円あるのですが、これに関してはひじょーに不確実性が高い部分になります。

まずは来年4月から5月に掛けて今年のQQE実施後に盛大に金利が上昇した時にバンバン実施したシグナルオペの足がバカスカ来るのですが、直近2回のオペは別にして、その前は固定金利オペのロールで残高が毎回減るという大変に素敵な状態になっていまして、さてこれが今年どんだけ落ちるかというのは正直謎ですが、GCが高止まりでもしない限りは残高は減る方向でしょうな。

ただまあ最終的に固定金利オペがゼロになるとかいう事はなく、共通担保の中でも市場ファンディングがしにくい物がありますので、その分に対しては固定金利オペのニーズが発生するので、ある程度は残るんじゃないですか。

貸出支援基金は結局9兆円程度で着地していまして、こちらに関してはそもそも4月の見通しから4兆円下振れの結果になっていのですが、この残高がどの程度来年伸びるのかも不確定要素の世界です。


ちなみに、固定金利オペに関してはまあ中々伸びるという訳にも行かないでしょうが、もしかして本当の本当に物価が上昇してQQE大勝利という思惑が出てきた場合は、当然ながら将来の金利先高観という話になりますので、この場合貸出支援基金での固定金利貸出が盛大に伸びる(つーてそもそも貸出が伸びていないと枠がががの世界だが)可能性はあります。


・ということで足し算引き算

つーことで、結論としては来年末の短国買入の残高には相当の幅を見る必要はあるのですが、とりあえず言えるのは「その他」で稼がないといけない10兆円から20兆円(というのも相当に幅のある話だが)の数字ですが、

MB拡大「その他」部分の増分=(短国買入の拡大額)+(銀行券増発額)+(ETF買入拡大額)+(貸出支援基金の増加分)▲(償還乗換のFB市中消化増発分)▲(固定金利オペの減少分)

概ねこの数字になる筈です。(間違っていたらご指摘プリーズ)

MB拡大に必要な額を間の15兆円で見ると、15兆円のうちETFで1兆円の残高拡大があって、まあ銀行券がそんなに莫大にはぶれないので精々1兆円とか2兆円の世界ですので両方合わせて2兆円程度。貸出支援基金が今年並みで6兆と置くと8兆円そこで稼げるのですが、何せ固定金利がドカドカ落ちるリスクが有り、固定金利が7兆落ち(もっと落ちるかも)で見て、償還乗換の分は半分FB増発として償還乗換要因2兆円とすると、結局短国買入以外の要因はチャラとかいう計算になってしまいます。

となりますと結局の所MB拡大に必要な「その他」分って短国で稼がざるを得なくなりますので、今年末の買入オペ残の24兆円に15兆円オンした場合39兆円という数字になりまして、短国買入が全部新発3か月で回ったとすると13週間で割って週に3兆円の買入が必要とかいうオソロシスな状態になります。

これがどの位オソロシスかと言いますと、週に2兆円の買入を1か月コンスタントに実施すると、今年の11月のように月初0.08%台だった短国の利回りが月末に0.04%台に低下するという位の破壊力でありますので、本当に週3兆円の3か月間コンスタント買入をしたらあっという間にマイナス金利が見えて来そうな市場破壊力を持っていると思われます。つーか札割れするんじゃないですかねえ。

ただまあ銘柄別買入残高を見て頂くと判るのですが、何気に1年物の短国も毎回5000億円から1兆円前後入っているので、その分が滞留するともう少し楽になりますが、そうは言ってもMB拡大に必要な部分は残高増やす話になりますので、短国買入の方でオペが回らなくなるリスクというのは結構ありますよね来年は、というのが結論でした。


・となりますと・・・・・・・・

「その他」部分での10兆円〜20兆円のMB拡大が困難になりますな、という話になりますと、現在の政策建付けから考えてMB拡大必須ですからして、じゃあ他の所でMB拡大しないといけませんねという話になります罠となります。その場合は結局の所で増やせるものと言えばどう見ても長期国債です本当にありがとうございました。という事になる可能性もございますよね、ただし今の話って相当幅のある話ですから内容は無利子無担保無保証無催促ですので念の為という事で。


#うーむ簡単にするつもりがゴテゴテになって読みにくいですねすいませんすいません

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2013/12/25

○国債発行計画

キタコレ
http://www.mof.go.jp/jgbs/issuance_plan/fy2014/20131224.htm
平成26年度国債発行計画の策定等を行いました

http://www.mof.go.jp/jgbs/issuance_plan/fy2014/gaiyou131224.pdf
平成26年度国債管理政策の概要

http://www.mof.go.jp/jgbs/issuance_plan/fy2014/yoteigaku131224.pdf
平成26年度国債発行予定額

http://www.mof.go.jp/jgbs/issuance_plan/fy2014/calendar131224.pdf
カレンダーベース市中発行額

でもって平均年限が結構伸びたのですが、カレンダーベース市中発行額を見ると2年と1年を削って超長期と流動性供給を増やしたという格好になっているように見えますが、そもそもこの1年短国の所は3MのFBを削ってチャラにするので、実際はここの3Mが減るのか減らないのかがワカランチ会長(単純に2.5兆円を3Mから振るのだったら13回の入札が1回2000億円減る勘定になるけど、そこは他の資金繰り諸々の問題があるから外から見ていると謎のブラックボックスで、そもそもFB部分は国債発行計画のカレンダーベース市中発行額と別件バウアー)ではありますな、うんうん。


http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel131224a.htm/
平成26年度中に償還期限の到来する本行保有国債の借換えのための引受け
および平成26年度における国債買入消却への対応に関する件

『平成26年度中に償還期限の到来する本行保有国債(以下「償還期限到来国債」という。)の借換えのための引受け(以下「借換引受け」という。)にかかる取扱いについて、「対政府取引に関する基本要領」(平成11年3月26日決定)2.の規定に基づき、償還期限到来国債のうち、利付国債額面総額11兆1,000億円について、割引短期国債をもって、借換引受けを行うこと。』

『平成26年度中に財政投融資特別会計が国債整理基金特別会計を通じて行う財政投融資特別会計国債の買入消却において、本行保有国債に関し、次のとおり取扱うこと。

(1) 本行保有国債額面総額2,000億円を上限に、現金を対価として買入消却に応じ得る扱いとすること。
(2) (1)の国債買入消却への対応方針に基づき、「平成26年度において財政投融資特別会計が行う買入消却に現金を対価として応じるための国債売却実施要領」を別紙のとおり制定すること。』

ということですが、来年は麿時代の包括緩和(懐かしいね)の名残で日銀保有国債の償還が11月末の日銀保有残高ベースで計算すると額面で25.54兆円ありまして(あと12月に輪番で買う残存1年以内2200億円(うち1100億円はオペ実施済)のうち年内償還物以外の部分が加わります)、これを全部償還乗換すると今年はウハウハですけれども来年になると乗換分の償還が来てあじゃぱーになりますので、まあ償還乗換はほぼ前年並みにして平準化したんですな分かります。

あと、国債整理基金による日銀保有国債買入が2000億円ですがこれは前年度並みですな。

ちなみに本年度はこうなっていました。(本年度分は予算の遅れがあったので1月29日公表)
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130129c.htm/

今年度は償還乗換の再乗換が行われていましたが、来年度は償還乗換の再乗換はやらないということですので、じゃあ再乗換幾らやったのかとか何処の計数見ると判るのかがイマイチ判っていませんが(たぶん営業毎旬と対政府取引の辺りを目を皿のようにして見ると判るような気がしますが)、償還乗換は再乗換を含めやや減るんですかね、良くわかりませんが。

#詳しい人教えてジェネラル



○おまけ:ちなみに今計算するとこうなる筈

http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/mei.htm/
日本銀行が保有する国債の銘柄別残高(11月末)

こちらからZIPで落としてきて各回号の償還を見ながら来年1年の間に償還が来る銘柄の額面合計を計算すればほぼ償還額が読める筈です罠。ちなみに来年償還が来るのは2年は323回まで、5年は87回まで、10年は267回まで、20年は27回までになりまして、11月の計数なので12月償還が入っている事に注意して計算すると、あたくしの計算が間違って居なければ来年に償還が来る中長期国債の残高は25兆5398億円になりまして、これに12月に買入をする1年以内の輪番が入るのですが、11日に行った輪番は足切りがクソ流れしているので20日償還銘柄を打ち込んでいる可能性がありまして微妙なのですが、まあ2200億円おかわりして25兆7598億円。

これに拡大予定額の50兆円を加えると75兆7598億円を年間で買入するという話になり、もっと言えば2000億円分国債整理基金の買入で日銀保有分が減るので結局の所76兆円という計算になります罠。

でもってこの76兆円を12で割りますと6.3から6.4兆円という事になりますので、現在の7兆円強という数字からするとまあ減るには減りますが・・・・・・・という事です罠。

なお、その他要因が本当に行くのかという考察がありまして、それが行かないのなら最終的に長期国債に寄せるしか無いんじゃないですかねえという論点もあるがその話はまた後日(考察の途中なので)。

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2013/12/20

○市場雑談少々

・3MTB入札

昨日の新発が24日に発行(なので24日に償還するTBがあるのだが)なのですけれども、今年はカレンダーの関係で次のTB償還が1月9日まで来ない(ので次の短国入札は1月7日)という割と日数のある展開だったのですが・・・・・・・・

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131219.htm

(3)募入最低価格 99円98銭4厘0毛 (募入最高利回り) (0.0621%)
(4)募入最低価格における案分比率 19.8044%
(5)募入平均価格 99円98銭5厘2毛 (募入平均利回り) (0.0574%)

暫く新発が無いということでニーズもあるでしょという事だったのか平均は強めの水準でしたが、足きりの方は下の方になりまして、これはニーズ読み間違えの巻というか実際問題そんなにニーズあったんですかねとかそういう話ですかよくわかりません。

まあ年内に関してはCPのレートが年内と年末越えで華麗に逆転(年末越えでも足が短いのと長いのでは逆転気味)してたり、GCレートが0.10近辺でウロウロしてたり(今日は20日の償還が着金する日なので今日の約定ベースからはまた状況が変わるような気もしますが)ということで、微妙に足元の需給が宜しくないといかそういう事ですかねえという所ですが、前日の1YTB入札では事前予想よりもやや強い0.6%割れの所で切れるわ殆どが所謂不明玉だわでニーズキタコレという感じだったので落差ががががという感じ。

ま、1年と3か月では色々とニーズの源泉が違ってくるというのが背景にあると思いますけど、まあロングでの運用ニーズはあるけどショートの運用は来年に入ってMB積み上げが進む中で徐々に再投資リスク高まるからロングで運用できるもんならロングで運用したいという所なんですかねえ良くわかりません(ちなみに短期市場的な長い短いの話な)。再投資リスク以外のファクターもあるようですけどね。


・固定金利オペ

これは一昨日のオペ

http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131218.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年12月20日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年12月20日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年12月20日 2014年3月24日

輪番は兎も角として、20日には固定金利オペの期落ちが無いのに何故か華麗にオペオファー。

http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131218.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 10,096 4,005 -0.009 -0.007 15.8
国債買入(残存期間10年超) 5,096 2,003 -0.019 -0.016 50.9
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(12月20日スタート分) 10,200 8,006 78.5

まあ当然ながら期落ちも無いのにオペオファーする位だからニーズがある事を把握してオペをオファーしている訳で、前回の固定金利オペ(これはロール)に続き堂々の按分。

何がどうなってニーズがあるのかよくわかりませんが、GC堅調だったりしますので在庫ファイナンスの関係があるのか、そうじゃなくて別の担保繰りとか資金繰りの問題とかなのかも知れませんな。

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2013/12/17

○市場雑談

・輪番見送りとな

昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131216.htm
CP等買入 5,000 2013年12月19日

・・・・・・・・・・・ということで、昨日は輪番オペのオファーが行われなくて瞬間先物が20銭位下がるという日銀オペの依存度の高い債券市場らしい堂々の反応を示したのですが、短国買入もそうなのですが、MBの中間目標達成や国債買入残高積み上げに楽勝感が漂う状況になった所でオペのペースがちと鈍ったというかゴール前に調整してますなというか、目標達成が見えてきた営業担当者が来期に向けての隠し玉を温存すべく貯金モードに入ってきたというか、まあそんな感じがしますなあっはっは。

そんだったら何でまた11月に短国の需給を結構逼迫させる買入するねんとか思う訳ですが、そもそも論と致しまして日銀金融市場局におかれましてやれと言われているのは「MBを年間60兆円から70兆円程度拡大する」「長期国債残高を年間50兆円程度拡大する」「なお購入する長期国債の平均残存年限は6年から8年辺りで着地させる」というモノでありまして、そらまあ杓子定規に適用して市場が荒れてしまうと困ります、というか市場から文句が大量に出て収拾がつかなくなりますからというのが正しいでしょうけれども、それなりに市場に配慮するでしょうけれども、そもそも論として与えられているマンデートからしますと、それ以上に何でもかんでも配慮する訳ではありませんぞなもしという話になるんでしょ、よー知らんけど。

まあ今までのMB着地のさせ方を見ていると、月次で前月より大きくMBが落ちこむ事は無いようにするというのは把握しましたが、その結果として短国の買入規模がイマイチ落ち着きませんなあとかいうのがありますけれども、長期国債に関しても来年は来年で償還額+残高拡大目標額というのがあるので、概ねそれを月割りして買いましょうとかそういう話になるんでしょうなとは思います。その額自体は計算すればほぼほぼ判る(基本的には今持っている銘柄のうち償還来るものを計算して、あとは来年実施する1年以内対象の輪番がどの位歩留まりになるのかをこの1年の買入結果を見れば大体想定できますが、基本的に1年以内の買入はそんなに多くないので誤差の範囲内と想定する)のでまあてめえら計算しろやという話ですかね。

ただまあ以前出した5月30日バージョンの「当面の長期国債買入の運営について」というのは特段取り消しの刑になっていないということですから、足元で生きている格好になりますので、一応回数とか額とかを従来のペースからいじるのであれば何らかのアナウンスをするか、それとも5月30日のはありゃ無しねというアナウンスをするかした方が変な思惑を呼ばないと思います。

ちなみにこれが5月30日バージョン
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130530b.pdf


・なおCP市場がががが

先ほどは話がCPオペの話になりませんでしたが(^^)オペ結果はこの通り。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131216.htm
CP等買入 7,918 4,600 0.043 0.067 75.0

前回のCP買入は12月5日オファー分で、同じく5000億円の買入予定だったのですが、落札利回りは0.077%/0.072%という結果でして、今回は0.067%/0.043%ですかそうですか相変わらず低いですなあという結果ですし、応札は前回が11,688億円だったので4000億円近く減ってやがりますし、まあ順当な結果ではあるのですがうーむこのという所で。

ま、そんなこんなで新発CP利回りも特に年末越えの高格付け銘柄では相変わらずの低さで推移して、GCとか微妙に高めで短国のレートはオペ減額効果でサガランチ会長になっている中で貫録の低位安定となっているとか見事な状況になっておりますな、日銀効果恐るべし。



・業態別当座預金残高

http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/cabs.htm/
業態別の日銀当座預金残高(11月)

えーっとですね、容量節約とかデータ処理しやすいようにという事なのか知らんですが、今月から形式がZIPになったのはそらまあそれでも良いのですが、機種環境に依存しないで閲覧可能なPDF形式はそれでそれとして残して頂きたく存じますのですがががが。

#まあ表計算ソフトなどの無いPCで作業していたあたくしがこのせいで表計算ソフトを仕入れる破目になったからという個人的事情を反映しているだけという気もしますけど

ということでそちらにあるZIPから表計算ソフトに落として数値を拝見します。

(1)証券というコーナーが追加されてますな

カテゴリーで『その他の当座預金取引先』の中に『うち証券』というコーナーが出来ていますな。このカテゴリーって主に証券と短資になると思いますので残りが概ね短資ですかそうですか。

(2)11月積み期間の平残は減っていますが11月末残はきっちりと前月比増加なのですね

基本的にいつも平残の数字を見るのですが、ふと気が付いて末残見たら計ったように(というか着地を計ってオペをやっているのですが)前月対比の当座預金残高が拡大するような形になっているんですね。

(3)超過準備が順調に増えているのは大手行と外銀と信託とな

平残の数字の方を見ますと、大体最近の傾向としてはそんな感じですかね。平残ベースだと11月は前月比減少になっているので減少している所あり増加している所有りなのですが、まあ大体この銀行業態のうち地銀などではなく主に大手行と外銀、信託の所で超過準備を稼いでいる形。

でまあ12月は四半期恒例の中長期国債償還月でもありますので、12月積み期間での業態別当座預金残高がどのように推移するのか、というのが注目される所ですがそれが出るのは1月16日ですので乞うご期待。

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2013/12/16

・債券下落ですかそうですか

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MXOJXC6JTSF901.html
債券は下落、円安や米金利上昇を警戒−長期金利は2カ月半ぶり高水準
更新日時: 2013/12/13 15:51 JST

ということで先週も金曜朝から売り物という2週連続の展開となりまして、相場下落の巻となりましたが、先々週の場合は後場にニャンコ先生の暴言ニュースなどが出まして先物叩かれた後に待ってましたの買いでもあったのか反発して終了したのですが、先週の場合は結局ヘロヘロモードのまま終了。まあ円安が効いたんですかねえとは思うのですけれども、GPIF関連のニュースがまたまた出ていまして(朝からロイターに出ていましたが関連雑談は割愛しておくわ)何か債券ウェイト削減待ったなしみたいなえーっと年金財政これから払い超じゃなかったっけとか思いますがまあいいですというようなニュースも心理的に(週末だし)買う元気を無くしましたかねえという所で。

まあいずれにせよ今週のFOMCの結果が出るのが日本時間的には水曜の夜中というか早朝で、それ以降の米債と為替の動き次第だとは思うのですが、しかし3月までのTapering開始を織り込んでいたら後はタイミングだけのじゃネーノと思うのですけれども、それが12月なのか1月なのか3月なのかでそんなに市場のプライスアクションがあるのかねと思いますと、まあ理屈ではどの時点でやっても達観したら大差ないでしょとか思う所なのですけれども、12月だという話になるとUSTの金利が上昇して為替がドル高に振れてというような動きを見せられますと、ネタとしてヒャッハーとやっているだけなのか、それともTaperによる需給の変化についてマジで懸念しているのかが良く判らんというものでございまする。

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2013/12/13

○市場雑談メモ

・3M入札

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131212.htm

(3)募入最低価格 99円98銭3厘5毛 (募入最高利回り)(0.0614%)
(4)募入最低価格における案分比率 49.7830%
(5)募入平均価格 99円98銭3厘6毛 (募入平均利回り)(0.0610%)

つーことで前場引けが6bpのオファーでしたから順当な結果で、上にも突っ込まず下にも流れずということで、前日の2Mが比較的確り目でその後も一部ショートカバーっぽい動きになったせいか流れるようなイメージでも無く、でも全部の札が5bp台に特攻するほど強くも無いというひじょーに普通の結果でしたな、うんうん。

昨日も申し上げましたが、需給が緩むから金利が上がるだろうとか皆さんが思っていると全員でそれに向けたポジションになってしまいますので思ったほど金利が上がらないとゆーありがちな展開になってはおりますが、だからと言いましてさすがに上に突っ込んでまで行くには日銀買入のパワーが足りません(まあこのパワー余っても困るが)というお話ですな。


・固定金利オペ按分とな

昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131212.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年12月16日 2014年3月17日

オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131212.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(12月16日スタート分) 11,450 8,002 69.9

何と久々の按分となりまして、しかもこのオペは9月9日にオファーされた9/11〜12/16の折り返し分になるのですが、この時の落札が5050億円でしたので、何と今回共通担保オペ残高が3000億円も増えるという調節課もニッコリの展開。

何せ期間は3か月ですし、来年になればなったでまたまた短国買入は順調に積み上がって行くことになりますから、ど〜せ短期市場金利はアガランチ会長になると想定される訳でして、このオペの応札そのものに足元のGCが微妙に高めとかゆーのはあんまり関係ない気がするのですが、何か年末で市場ファンディングがしにくい共通担保のファンディングでもしようという事情でもあったのでしょうかねえ。相場観やGCの需給云々というのは関係ないでしょうから、その手のお家の事情系だとは思いますが良く判りません。

しかし固定金利オペなんぞドカドカ減るものというイメージで先行きのMB積み上げ予定を置いているでしょうからこれはニッコリですね。なお固定金利オペに関しては来年4月になりますと今年のQQE実施後の債券市場暴騰後の盛大な大暴落時にせっせと行った1年物シグナルオペの足が盛大にやって参りますので、ここでオペ残が落ちてその分MB積み上げを短国で穴埋めしないといけませんなあという素敵な展開が想定されるので、来年の4月以降がオモシロ展開の可能性がありますので念の為申し添えます。


・貸出支援オペ

http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel131212a.pdf

上記URL先の中にありますように、今回は10,528億円の実行になって、これで貸出増加支援オペの年末の着地が50,843億円となる見込みっすな。

ちょうど10日の営業毎旬が出ておりましたが、
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac131210.htm/

『「貸出支援基金」の内訳(単位:千円)
成長基盤強化を支援するための資金供給 4,081,281,055
貸出増加を支援するための資金供給 4,031,500,000
合計 8,112,781,055 』

となっておりましたので、昨日の分を含めて貸出支援基金は9.2兆円となりまして、元々の13年末での見込みが13兆円で置いていましたので4兆円ショートとなりましたが、まあその辺は既に織り込み済みで短国買入の調整が行われているのでこれはこれという感じです。

この貸出支援基金は何せ3年までは固定金利の貸付可能となっておりますので、本当の本当に物価安定目標の達成が見えそうになってきた時にはそらもう金利上昇した所でウハウハですよ先生となりますので、実は景気絶賛拡大モードになるとニーズが大発生するという仕掛けになっていて、今のところは金利関係の皆さんど〜せ物価目標簡単に逝かないし従って金利もそんなにアガランチ会長でしょウェーハッハッハとなっていると思いますので、この基金残高も見込みを下回って推移しているのですが、実は出口をマジで意識するとかなーりオイチイオペなんですよね、うんうん。


ということで市場雑談と言いつつただのオペ雑談でごじゃりました(汗)。

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2013/12/12

○市場雑談(というか短期雑談)

・2M入札でございましたが

昨日は2M入札で今日は3M入札でございますな。

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131211.htm

(3)募入最低価格 99円99銭1厘0毛 (募入最高利回り)(0.0619%)
(4)募入最低価格における案分比率 23.4566%
(5)募入平均価格 99円99銭1厘4毛 (募入平均利回り)(0.0592%)

ということで足切りは6bp台に乗ったには乗ったのですが、朝の時点ではもうちょっと安い所で決着するんじゃネーノという話でしたし、セカンダリーではショートカバーらしき動きもあって結局5bp台に入って終了の巻となっておりましたですな。

今回の2Mについてはそもそもが期落ちロール分じゃないし、どうせ短国買入に入らないだろうしという事でニーズどうなのという話もあったと思うのですが、やはり年末越える運用に関してはニーズがあるという所ですかね。

あとまあ良くありがちな話ではあるのですが、今月に関してはMB積み上げの着地から逆算すると短国買入が1兆円×4本程度になります罠という点が今月入って資金需給見込みとかを確認した時点でコンセンサスになっていましたので、短国買入が前月対比減る→短国の需給が前月対比緩和される→金利が上昇したら買おうじゃないのウッシッシ、とまあそういう事を誰もが考えますので、その結果としてその前に運用を抑えて金利が上昇したらさあ買いましょうという人が続出する結果として、思ったほど金利がアガランチ会長になるという楽しい展開になる。とまあそんな感じなんですかね、よー知らんけど。

ちなみに、今年の場合は年末年始の翌日物取引が実質1週間物となってしまいますが、資金不足の時代と違いまして今は資金はジャブジャブになっていますから最後の最後になると金利には低下圧力がかかりやすくなるという仕様になっておりますので、年末越えの余裕資金に関しては例年以上に前倒しで運用しておきたいというニーズがある一方で、逆に年内に期日が来る運用をして年末にその運用資金が戻って来ましても再投資リスクが高くなるという事ですから、年内モノに関しては運用ニーズが低いという傾向が例年よりも強くなっていると思われます。

まあその結果新発CPとか年内物の方が金利高かったりする(調達側もそんなに長いの要らないという状況でしょうし)というような例年ありがちな現象になっているようですが、今年は何せ当座預金残高積み上げ攻撃で付利金利よりも低い金利の短国やらCPというのが恒常現象化しておりますので、この傾向がちょっと目立つかなあなどと思うのでありました。

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2013/12/10

○オペ雑談

昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131209.htm
国庫短期証券買入 10,000 2013年12月11日

短国買入が月曜になったのは先週金曜に6Mの入札があったからで、1兆円というのもMB着地から逆算するとまあそうなりますわなという感じなのですが、輪番が無かった方がちょっと意外感があって、いやまあ確かに買入の目標自体はそこまでシャカリキに買わなくても達成できますし、買入の回数自体についても柔軟性があるという建付けではあるのですが、これうっかり今月輪番の買入回数が減ると無駄に変な思惑を呼ぶことになりますので如何なものかという感じはします(ここから大納会以外の営業日に買入ぶつければ良い筈なのですが受渡しが年末越えをやるのかね)。

どうせMB目標の数値に関しては幅のある話ですし、大体からしてMBの着地は下にぶれるよりは上にぶれた方が文句や思惑が出ることも少ない(まあ市場の中の人的にはバカスカ買われて民業圧迫という面はありますが)のでありますし、まあ短国は最初から調整玉扱いですけれども長期国債の方は一応色々と買入ペースに関して物議をかもしたという経緯もあるので、変に思惑呼ばないようにした方が吉のような気もするんだがどうですかねえ。

なおオペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131209.htm
国庫短期証券買入 47,575 10,004 0.005 0.006 34.1

まあしかし短国も調整玉とは言え、11月にホイホイペースを上げて週2兆の盛大なペースで買入を実施して短国のレートが新発で3bp台まで低下してしまい、着地が見えてきたのでペースをいきなり週1兆のペースで下げるとか(着地以外に月次の走りも重視しているからそうなるのでしょうが)、日銀様の買入で需給自由自在という状態で相場観もへったくれもないというのは今に始まった話ではございませんがまあそういう展開でございますなあという所です。

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2013/12/02

お題「微妙に柄にもなく財政要因的な話の雑談をしてみる(が滑ったらすいません)」

法案の運用面に懸念があるって批判のある中にこういう発言(しかもブログで書くって口が滑るというレベルじゃねえだろ)するとかゲルもその程度のお方でしたか・・・・・・・・・・・

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131201/plc13120119040007-n1.htm
「本音出た」「反対抑圧」 石破氏の「テロ行為」発言に厳しい批判
2013.12.1 19:02

で早速撤回。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20131202-00000000-nnn-pol
石破幹事長、“テロ”表現撤回の考え示す
日本テレビ系(NNN) 12月2日(月)0時47分配信

この前はこんな撤回案件もありましたし、んなグダグダ状態で包括条項の多い法案を慌てて通さなくてもエエジャン継続審議にしろよ・・・・・・・・
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131129/plc13112912190011-n1.htm
秘密保護法案「規範新設」発言を撤回 公務員と記者接触で森担当相
2013.11.29 12:16


○短国買入とか資金需給的な雑談

金曜の短国買入
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131129.htm
国庫短期証券買入 10,000 2013年12月3日

おや1兆円とな。

落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131129.htm
国庫短期証券買入 36,145 10,002 0.002 0.003 37.1

金曜日付の売買参考統計値は償還間近の銘柄を除きますと新発既発関係なくほぼ軒並み4.5bpの引けになっておりました(1年ゾーンがそれより若干低い)ので、つまり0.048%辺りで新発の打ち込みが入りましたという話になった訳ですが、大流れへっぽこ入札の翌営業日に前週までの2兆円がいきなり1兆円に減額したにしてはこんなもんですかそうですかという所で、やはりその前の2兆円4連発攻撃が随分と吸い上げて来ましたなという所で。

でまあご案内の通り12月に入っておりますので、ここからの短国買入は他の資金需給とオペ動向(固定金利と成長基盤系が大玉でしょうけど)を着地を見ながらどうやって行きますかという話になるので、つまり月初に公表される銘柄別残高を良く良く確認して(つーても基本的に最近の短国買入はカレント近辺が入るので12月の償還予定は先月末の数字見てても無問題なのだが)さてどうなるでしょうということを考えるのでしょうかねえ・・・・・・・・・

・・・・・・・・・という所で実はこれが素人だと良く判らないのが「政府資金繰り」の部門であります。

今でている直近の営業毎旬報告は11月20日
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac131120.htm/

9月末の営業毎旬報告
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac130930.htm/

これを見ると分かりますが、日銀が目標にしているMBのうちの最大コンポーネントとなる「銀行券+日銀当座預金」は自体は9月末対比で見た場合にざっくり2.5兆円ちょっとしか増えておりませんで、長期国債短期国債の買入はその下の方を見れば分かりますように当然の如く増えていますので、日銀のバランス全体で見た場合はざっくり12兆円程度拡大しています。

じゃあその分どこに逝ってるのかと申しますとこれ「売現先勘定」が増えている勘定になっていて、この売現先勘定というのは基本的に対政府売現先となりまして、ちょっと前の数字になりますが10月末の数字だとここに内訳がございます。

http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tseifu/release/2013/seifu1310.pdf

ストックベースだと10月末で(以下単位は億円)

対国債整理基金 長期国債売現先残高 136,996
対財政融資資金 長期国債売現先残高 58,929

フローベースだと10月の実績が

対国債整理基金

長期国債売現先残高月中増減額 56,474
買戻条件付売却額 163,599
買戻額(−) -107,125

対財政融資資金

長期国債売現先残高月中増減額 -23,006
買戻条件付売却額 46,931
買戻額(−) -69,937

となっておりまして、まあ要するに主に国債整理基金と財政融資基金の部分がどうなりますねんという財政要因でもぶれるという話ではございまして、この財政要因に関して本当は掘り下げて分析すると大変に結構な話になるのですが、それはもはや普段そこまで見ていない人の手に負えない奥の細道の世界でありますので正直詳しい人に一度とっくりと講義を頂かないとワカランチ会長というか、そもそも一度で分かるのかよというレベルの世界になるので分析不能であります><;

まあ幸いにして月初には資金需給見込みというのが日銀から出ていまして、当然ながらこういう諸々も含めまして加味した物件が公表されますし、短資会社でも見込み計数を計算して公表したりしています(昔だったら銀行の資金部とかも予想してたんですかねえ)ので、まあ素人のアタクシとしては出てきた見込み計数見ながら計算する位しか能が無いのですが、まあそんな事でここもと対政府現先の額が増えてますなあとか思った次第ですが、この辺の季節性とか(しかも昨年は財政の出入りが国会要因でぶれているので季節性がそもそもおかしくなっている)まで勘案した場合にどうなのよとか、そういう話は最早さっぱりワカランチ会長orzorz

なお、念のため申し添えますが、基本的にこの売現先勘定って今は対政府の売現先取引でして、日銀が調節によって能動的にぶらしている物件ではありませんので、この数字が増えたのを見て「日銀が吸収オペを密かに実施している日銀の陰謀ガー」とか言い出すと(まあ言い出す奴も居ないと思うが)大変に恥ずかしい思いをするのでご注意ください。

ついでにもう一つ申し添えますと、これってご覧のとおりで国債整理基金と財政融資基金の金になりますので、これらの資金が減った場合というのは形としては財政部門の払い超要因になりまして、その分というのは日銀当座預金の残高増加要因になりますので念の為。

#だから最後の短国オペの帳尻部分に財政要因も効くという話をする為に対政府売現先の話を持ち出したということでありました


○債務の在り方懇とか市場懇とか投資家懇とかその辺の関連雑談

金曜も債務管理の在り方懇が実施とな。
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/gov_debt_management/proceedings/index.html

でまあ何故か議事要旨が後日で配布資料が先に公表されるのですが、たぶん財務省様ご作成と思われる資料が資料3−1と3−2なのですが、資料3−1の題名が思いっきり『平均償還年限長期化について』とまあやる気満々なのは把握した。

http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/gov_debt_management/proceedings/material/d20131129-3-1.pdf

でまあ前回会合の議事要旨も出ておりますが・・・・・・・・
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/gov_debt_management/proceedings/outline/d20131115.htm

こちらの議事要旨を拝読いたしますと、過去の在り方懇と全然違いまして随分とまあ細かい技術的な話がテーマになっているなあという所ですが、まあつまり「国債償還年限の長期化を実施するからテクニカルな問題が起きないようにするにはどうしたらよいでしょう」というのが基本的なベースにあってはてさてどうしましょ的な話ですな。

でもって前回の議事要旨を読んでニヨニヨしたのはこの辺り。

『・取引にあたっては発行残高に占める自社の保有比率を考慮して行うため、銘柄ごとの残高が一定程度ないと流動性が低下するが、リオープン制度はこのような問題の解決につながる。流動性供給入札について、現在の緩和環境下では、特にオフザラン銘柄を業者間気配値で売買することができないことが多いと聞くので、金額や銘柄の面で拡充していくべき。

・足元の市場動向について、まだまだ異例な事態が続いているという実感があり、いざという時に市場機能を発揮できるか心配。今できる措置として、流動性を確保する政策は重要。そのための手段として、リオープンと流動性供給入札という制度があるが、リオープンについては、現在の金融政策の下では、20年債は暫定措置である必要はなく、また、10年債の0.15%の基準は広げることができるか議論してはどうか。

 流動性供給入札については、今まで以上に柔軟性を確保し対応していくことが大事。流動性の観点から、本来は、銘柄当たりの規模を増やすリオープンが重要だが、時間がかかるため、当面は、流動性供給入札によって足りない国債を発行する政策が重要ではないか。』

まあ昔は逆に「流通額なども勘案しながら発生しているイールドカーブの歪みが超過収益機会になっている中で流動性供給入札がいきなり行われると取引の前提が崩れる」とかいうおいおいというような見解が堂々と市場懇だか投資家懇だかで出ていたりしていた時代もありましたが、日銀の馬鹿買いによって流動性枯渇モードとなって初めて気が付く流動性の有り難さという所でございまして実にこう心が温まるものがございますが、これ逆に言えば今流動性向上がどうのこうのと言ってるのって「日銀の一手馬鹿買いによって流動性が無い」からこういう話になっているという事も言えるのでありまして、実際にこれで流動性向上とやらがバンバン進んだ場合に本当に財務省の意図するような結果が起きるのかというと別問題のような気がします。


でまあ先週は市場懇と投資家懇が行われていましたが。

直近のPD懇議事要旨
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/meeting_of_jgbsp/proceedings/outline/131122.html

直近の投資家懇議事要旨
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/meeting_of_jgbi/proceedings/outline/131125.html

投資家懇要旨にある財務省からの説明によりますと、

『・「発行根拠法別発行額」としては、建設・特例国債については「前年度を上回らないよう、最大限努力する」とした中期財政計画に沿って、予算編成作業が進められている。借換債については、26年度概算要求では約120兆円を要求しており、現時点では、今年度より約8兆円上回る見込みである。財投債については、26年度財投計画の規模等により、今後決まることとなる。しかし、平成15年度から16年度にかけて約5兆円増加した10年債の財投債が償還を迎えるため、その分は自然体で増加する点に留意が必要である。なお、年金特例国債(24・25年度:2.6兆円)は、来年度は発行しない。また、復興債については現時点で申し上げられる点はない。

・一方、「消化方式別発行額」としては、今年度に発行した国債のうち約5兆円は前年度補正予算のために発行したものであるが、来年度はこのような特殊要因がないことから、その分余計に消化余力が生じることとなる。さらに、足元では第U非価格競争入札が好調であることなどにより、25年度中に発行する前倒債が発行予定額より上振れており、限度額(20兆円)一杯まで発行される見込みである。この上振れ額の大半は26年度の消化余力となる。日銀乗換については、最終的には日本銀行の決定によるものではあるが、今後、当局として要請内容を検討していきたい。個人向け販売分については、足元では堅調に推移していることなどを踏まえて、来年度の発行予定額を検討していきたい。』

ということで、恐らく市中消化に関しては日銀乗換分がどう転ぶかが謎ですが、基本的に中長期国債に関しては前年と大差なくて、一方で平均年限長期化はどう考えてもやる気満々なので20年以外の長期超長期が増えて中短期が減るという話になるというのはまあ市場のコンセンサス。つーかそれもネタにして先週木曜の入札では2年がフィーバーしておった訳ですが。


さてここで4月4日の金融政策決定会合声明文をご覧ください。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/k130404a.pdf

えーっとですな、そもそも日銀の国債馬鹿買いの平均残存年限なのですが、現在の「7年程度」というのは一応根拠として『また、長期国債の買入れ対象を40年債を含む全ゾーンの国債としたうえで、買入れの平均残存期間を、現状の3年弱から国債発行残高の平均並みの7年程度に延長する。』(上記4月4日の決定会合声明文から)となっておりまして、そーゆー意味では財務省の方が平均残存年限を長期化しようとなりますと、日銀の方も実はこの「7年程度」の前提が変わってしまうのでそれに合わせる必要が出て来ませんか大丈夫ですかとなるのですよ。

まあそうなった場合に統合政府としての金利リスク管理とかどうなのよという話はさて置きますと、現在の建付けの場合は、結局の所市中消化の国債発行分の年限が長期化された分の一部(日銀が見ているのは「発行残高全体」なので全部ではない)が日銀に吸収されるという話になって、これつまり日銀もそのうち買入年限の内訳をいじる可能性もあるという話ですが、問題はこの「7年程度」の文言をいじるとするとMPMで決定しないといけないので、そう簡単にいじれない事。

とは言いましても、そもそも7年程度という中には幅があるという話をしていますし、財務省が平均残存年限を長期化すると言いましても極端に振らせる訳では無いので、恐らくは日銀が今示している輪番オペの年限別内訳の運用範囲内で何とかなるでしょという気もしますが、どうも市場の方では現状財務省の発行の方だけ見て「この年限が減る、増える」の話だけでヒャッハーと言ってる気がするので念の為申し添えてみましたという所でただの雑談でした。


#ということで雑談をしてみましたが、何となく話に大穴があいているような気もするので勘違い部分については絶賛ツッコミを希望いたしたく存じます

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2013/11/29

○2年入札&3MTB入札ェ・・・・・・・・・・・・・

・3M入札は前場祭りで後場アフターフェスティバルとな

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131128.htm

(3)募入最低価格 99円98銭8厘0毛 (募入最高利回り)(0.0446%)
(4)募入最低価格における案分比率 80.0873%
(5)募入平均価格 99円98銭9厘9毛 (募入平均利回り)(0.0376%)

何か流れましたなと見るのか金利が低いですねと見るのかがこれだけ出されると謎の結果ではございますが、実際問題としましてはこの入札、何か知らんけど前場からWI取引がホイホイ買われてしまい、前日は4bp台が普通にオファーレベルの筈だったのに気が付けば前場の引けには0.035%まで買われてしまうというお祭り状態。何かそんなに盛り上がるのかオソロシスという事で入札を迎えたのですが・・・・・・・・・・

実際に蓋を開けてみたら平均も前場引けより甘いわ足切りは1bp位甘いわという盛大な大流れ入札となりまして、そらまあそこまで金利が低下すると付利と関係ない人であってもさすがにニーズが減ります罠という事で実際にはそれほど最終投資家の札が集まらず、とは言っても前場のあの勢いだと最終投資家からオーダー来ている分は入札空振りすると死亡確定なので、その分は強い所に札をいれざるを得ず、一方でうっかりするとコールより低いだろという水準になっているしGCレートはそこまで下がっていないしと考えると在庫を大量に仕込むのも無茶なので在庫用はてきとうに安い所まで流して札入れますというのが揃った結果がこの有様と。

でまあ後場はさすがにコケたようでして、いやはやという感じですが、まあ今月これまでの日銀短国買入2兆円×4攻撃の効果てきめんで玉がスッカラカンの所に買いが入って気配がお祭りになったものの、新発は全部捌けませんでしたという話なのですが、ここでまた今日は日銀の短国買入攻撃があるのが誠にアレという所ですが、まあこれは日銀買入の累積効果によって市場がスカスカになってきているからこその相場大暴れという事で、日銀の買入は止められませんので一発ヤケクソで短国増発して欲しいものですな(まあ増発したらMBの帳尻で結局その分買われるので同じという説はあるがorz)。


・2Y入札はつええええええ

なんじゃこりゃ。

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul060.htm

(3)募入最低価格 100円02銭5厘 (募入最高利回り)(0.087%)
(4)募入最低価格における案分比率 94.8867%
(5)募入平均価格 100円02銭7厘 (募入平均利回り)(0.086%)

水曜にWIが0.095とかになっていてうげげと思ったのですが、昨日は前場引けに掛けて0.090%出合いとかやらかしやがって更に落札結果はその上を逝くという展開なのですが、えーっとあのその超過準備付利金利ェ・・・・・・・という所でして、とにかく日銀の現在の異次元金融緩和は「量で勝負」をしている以上、付利金利って普通にしていると下がらない(量で勝負を止めれば別だがそれはロジック大崩壊ですし、量を積むためには付利金利を下げるとオペレーショナルな面で自分で自分の首を絞めるから)筈なのですが付利から1bp以上も下の2年債を買うとなおいおいナンジャソラという所で。

まあ色々とその超過準備付利におくよりもこの水準であっても2年債を買わないとアカンというお家の事情があるんでしょうなというのは分かるのですが、しかしまあこの手のお家の事情的な債券買いが中短期に入るということは今後MB拡大すると益々こういうの増えるかも知れませんねとかあまり考えたくないのに加え、そもそもこういう動きというのはつまり超過準備の積み上げがオペレーショナルにも色々と大変になるんじゃネーノという話でもあったりするような無かったりするようなでありまして、何ともいやはや入札でありました。

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2013/11/25

・短国買入キタコレ

金曜は毎度お馴染み短国買入がオファーされまして額は2兆円が継続されましたが、その結果がががが。

http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131122.htm
国庫短期証券買入 31,907 20,002 -0.010 -0.005 40.9
(補完供給の結果は引用割愛)

ということで、5糸強平均の1毛強足切りという素敵な結果になりやがりまして、まあ当然のことですが落札結果出て3Mゾーンは軒並み5bpがビットサイドになるというお約束のような展開になっておりました。んでもって今週は短国の入札が木曜まで無しと来てやがりますので、このまま物無芳一モードで今週は推移するでしょうという結果ですな、うんうん。

でまあ短国買入キタコレの影響というかその前からそうなのですが、CP買入の方が年末の帳尻的にまだまだ入りそう(つーか保有銘柄内容が判らないのでアレなのですが、12月も償還がそこそこあると思いますのでもしかしてCPって残高行かないんじゃねえのかという気もしますがががが)というのもあってオペに入りそうな銘柄の新発CPのレートも低位推移となっていまして、まあ何ちゅうか全般的にオペ効果でうひょーという感じではあるのですけれども、その割にはGCの下げがイマイチ足りない感があって、まさしく日銀の買入効果というかそれでレートがオサレな事になっているというかですかねえ。

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2013/11/22

○オペ雑談:固定金利オペが増額ロールとな

昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131121.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年11月25日 2014年2月24日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 4,000 2013年11月21日 2013年11月22日


結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131121.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(11月25日スタート分) 6,140 6,140
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 103 103 -0.400 -0.400

25日にエンドが来る固定金利オペですが、1160億円の落ち(8/29に実施したオペで9/2-11/25の固定金利オペ)に対して何とまあ奇跡のように今回増額となりまして、しかも何と5000億円も増額になるってこれは調節担当ニッコリですわな。短国のレートが3か月でも1年でも0.05%から0.06%の間で絶賛低位安定している中で0.10%の3か月って要るのかよと思うので突如誰かが変なもんでも食って札入れたのかと思ってしまいますけれども、良く良く考えると足元の東京レポレートのT/N取引の金利が微妙に安定していないで時々0.10%とかに跳ねたりしているので、そっちが影響しているのかね良く判らんぞなもしという所ではあります。

まあ何かの都合があったというような特殊要因じゃなくて固定オペが減るトレンドが岩盤に当たったという事だと良いですね(棒読み)という感じではあるのですが、普通に考えて固定オペってドンドンロールニーズが落ちてくる(共通担保の中でも市場ファンディングしにくい部分を固定オペに放り込むというニーズは存在する筈ですし、そもそも全部をレポ市場やコール調達という訳にも行かないでしょうから使えるものがあったら使います罠なので全くのゼロにはならないと思いますが)と思ったのでこんな所で急に札が入ったのが意外ではありました。

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2013/11/21

○市場雑談等

・3MTB入札

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131120.htm

(3)募入最低価格 99円98銭4厘5毛 (募入最高利回り)(0.0577%)
(4)募入最低価格における案分比率 61.4137%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘5毛 (募入平均利回り)(0.0577%)

一昨日の2Mは0.06%台でしたが昨日の3Mは結局0.06%割れの水準に落ち着き、まあ若干堅調程度だった程度なのでセカンダリーでも一昨日のようなショートカバーとかにも成らずに(5.7兆出てるんだからそらそうよという所ですが)という所でして、まー何となくレンジ感が出て良かったですねというお話。ただまあ微妙にGCレートがフラフラしてたりするのも気になりますが、どうせ金曜にまた短国買入が入るので需給は普通に調整され、来週は木曜の3Mしか短国入札が無いので入札に向けて徐々に堅調ですねわかりますということでしょうかね、よー知らんけど。

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2013/11/20

○市場雑談メモ

・2MTB入札

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131119.htm

(3)募入最低価格 99円98銭9厘0毛 (募入最高利回り)(0.0669%)
(4)募入最低価格における案分比率 8.5512%
(5)募入平均価格 99円98銭9厘6毛 (募入平均利回り)(0.0632%)

ということで2Mって基本的に短国買入に入らないので入札は6bp台になったのですが、いわゆる不明玉が多め(2.5兆のところ1.4兆)だわ大手1社が4000億円超落札するわとまあ強めの入札になってショートカバーもあって結局5bp台に戻るの巻となっていたようで、先週の3M入札前には5bpの所で売りが並んで跳ね返され、今週の2M入札では6bp台に入った所で買いが来て戻るとか、何か目先のレンジはこいつですという所になったんでしょうかねえ良く判らんけど。

つーことで本日は3Mの入札ですが、だいたいレンジは落ち着いた感じという所かなとは思いますが、あとは今後MB中間目標達成との絡みで短国買入をどの位まで積み上げてくるかというのが(行ったらペース落ちるのか余計に積み出すのか)ネタになる訳ですが、12月は財政余剰月ですのでそちらの資金需給との絡みをどう見るのやら。


・20年国債入札

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul057.htm

(1)応募額 5兆1,768億円
(2)募入決定額 1兆895億円
(3)募入最低価格 102円75銭(募入最高利回り)(1.519%)
(4)募入最低価格における案分比率 51.3056%
(5)募入平均価格 102円83銭(募入平均利回り)(1.514%)
 
入札のだいぶ前から超長期をカーブ上押し込んだ上にご丁寧に昨日は前場超長期を押し込んで入札を迎えたらさすがに押し込んだ効果で入札は強めの落札になるわ応札倍率は高いわという素敵な結果になったのですが、セカンダリーのお時間に相場上昇を牽引したのはなぜか7年10年という意地の悪い展開となっておりましたな。まあこの前の在り方懇とかもネタになっていたんですかよく分かりません。

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2013/11/19

○市場雑談ネタ少々

・業態別当座預金残高ェ・・・・・・・・・・・

積み期間終了しましたので毎度の業態別当座預金残高が公表されました。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/jcabs.pdf

・・・・・・・・・10月の月平ベースの超過準備(当座預金でも良いが)残高の増減をみると、思いっきり「都市銀行」と「その他準備預金制度適用先」が増えているのですが、あとは「その他の当座預金取引先」がやや増えているだけで残りの業態全部前月比の月中平残(といってもこの場合の月は積み期間になるので10/16〜11/15ですので念の為)が縮小しておりますな。

まあその前の月が国債償還月になりますので、自然体でやっていると減るとかそういう面はありますからこの単月の動きだけでどうのこうのという訳でも無いのですが、ただまあ日銀がこれからも当座預金残高を積み上げて行かないといけない(ざっくり年末まではあと少しですけど来年年末に向けてMB60から70兆円拡大するのだからどう少なく見積もってもここから60兆円は増えるでしょ)となりますと、結局の所今回超過準備拡大をしている大どころが「積み上げに協力」みたいな動きをしてくれないと厳しいぞなもしという所でございます罠とは思われますがどうなんでしょうかね。


・CP買入

昨日のCP買入結果(めんどいので他のは割愛)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131118.htm
CP等買入 8,345 3,956 0.058 0.067 42.7

前回(11/7)のCP買入結果(これまたCP部分だけ)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131107.htm
CP等買入 5,954 4,244 0.042 0.079 34.0

前回(今月の買入分)から年末残高帳尻モードに入った為に(かどうか知らんが)1回の買入オファー額が4500億円に拡大したCP買入ですが、拡大の初回は札も少なくて全力で足切りが流れて0.042%まで入るというどこの有担コールだよという利回りになってしまいましたが、今回は札は増えた分足切りは0.058%まで上昇しましたが、平均買入利回りが0.067%と前回から1.2bpも金利低下するというアチャーな結果。

そらまあCP発行金利も低下します罠という所で、日銀のCP買入に入れられそうな銘柄の発行利回りが(まあ単純比較するのはイクナイのですが)社債のセカンダリーの利回りと整合性が付かなくなっているように見えますが、まあ1年以内の社債はオペに入らないですからとか、毎度お馴染みの市場分断攻撃になっているのですけどね。まあ先日も申し上げましたが別にCP買入すんなとは申しませんが、別に日銀がCP買っているからと言ってCPの発行が増えて企業の資金需要が喚起されているという訳でもなく、元々そこのスプレッドは十分に低いのですからそのスプレッドが縮小して何か企業金融的に物凄い効果があるのかというとそれは少々アレな気がするんですけどねえ。

つーてもまあ今回の金融政策は惜しくも異次元政策なので、テクニカルにどうのこうのというのはあっても基本的な枠組みには手を付けないのが「必要な政策を全部投入」という事ですので、まあ普通にCP発行減ってきているよねという状況でも買入は続きますぞなもしという話っすね。いやはや。


・TKRRとな

だいたいここにあるレポレートの翌日物T/N取引というのを見るあるよろし。
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/trr/index.html

今月に入ってからのトモネGCレートの推移ですが、0.097→0.090→0.069→0.080→0.076→0.064→0.050→0.046→0.091→0.100→0.098となっておりまして、率的な意味で言えば今や円モノの金利市場で一番動いているんじゃネーカ位の勢いになっております。まあ今月に関しましては日銀の保有短国の償還が多くあって、償還の分は結局日銀が買入を行うので最終的にはツーペー(というか残高は積み上げ方向なので基本拡大)となるのですが、償還時点で日銀が持っている分というのは市中投資家の持ちになっていない分になるのでつまりは市中投資家の償還ロールニーズが少なくなるという話になる訳で、その為に日銀の保有分のデコボコとか、発行と買入の足ずれとかそういう要因で短国の需給が瞬間的にぶれるのが影響してるんですかね良く判らんけど。

あとはまあ中長期にしても買入効果でゼニ余りんぐ状態になって在庫ファイナンスニーズが限界的になりつつあるという状態なだけに、これまた入札や投資家のちょっとした売買で在庫水準が拡大する時の市場金利に与えるインパクトがでかくなるという話なんですかね。つまり日銀の買入とかが少なくてそんなに超過準備がアホほど積み上がっていないのであれば、当然ながら国債市場における在庫ファイナンスニーズが底溜まりとして相当量あるので、売買やら入札やらでの業者の在庫変動によるニーズの変化が市場全体に与えるインパクトが相対的に小さかったのが、直近のように基本が超越超過準備状態になると、在庫ファイナンスの変動が全体に与える影響が相対的に大きくなる、ということですか良くわかりません><;

なお、今週は昨日の1年に続きまして今日の2M、明日(木曜はMPM2日目なので入札が無い)の3Mと短国入札3連発となっておりますのでさてどうなるのやら。

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2013/11/11

いやはや雇用統計が何ともアレですなあ。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MVY5OK6TTDSV01.html
10月米雇用統計:20.4万人増、失業率上昇−労働参加率は低下
更新日時: 2013/11/09 02:41 JST

話は違いますが、物価の個人消費への影響について話をするのに総合じゃなくてコアコアがゼロだからまだ無問題みたいは事を言う某モーサテの某コメンテーターは冷暖房も使わずに光合成でもして生きているのかと大変に不思議に思うのですが、つまりネガると折角のそれまでの翼賛コメ(銃声)。


○市場メモで短国買入メモ

金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131108.htm
国庫短期証券買入 20,000 2013年11月12日
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2013年11月12日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年11月12日

オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131108.htm
国庫短期証券買入 40,480 20,006 -0.005 -0.004 68.4
国債買入(残存期間1年以下) 5,171 1,102 0.001 0.002 62.4
国債買入(残存期間10年超) 5,777 2,006 -0.019 -0.016 26.4

ということで短国買入はまあ想定通りに2兆円の打ち込みになりまして、落札結果も平均4糸強の足切り5糸強ということで、これまたほぼ順当に堅調になりまして、今週は先週末から強くなった水準からスタートという展開になる訳でして、まあ今月は短国買入オペがやや多めに入る以上、堅調推移となるんでしょうなあという所で。

まあ良く考えてみると日銀保有の短国が7兆からあるという事は、その分民間保有短国の償還を食っているのだから、本来は償還ロールに対する投資家ニーズがその分減っているという話になるのですが、じゃあそれで入札が流れるのかというと、フローとしての日銀買入がどどーんとあるとなりますとそれがバックストップになってしまいますし、業者も入札で在庫を持ちやすくなりますので、やはりフローの買入が大きい方が金利の元々の発射台が下がりやすくなる罠という事ですな。

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2013/11/08

○またまたジャパンの短期市場がががががが

まずは3MTB入札結果である。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131107.htm

(3)募入最低価格 99円98銭4厘0毛 (募入最高利回り)(0.0596%)
(4)募入最低価格における案分比率 22.4232%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘2毛 (募入平均利回り)(0.0588%)

ということで堂々の0.06%割れとなった訳ですが、先週の3MTBが0.0726%/0.0733%でして、水曜の6MTBが0.0618%/0.0618%だったのですが、今回は2日連続の入札で(期間が6Mと3Mと違うとは言え)後になって入札した新発短国の方が金利低下しやがるというどこかで見たようなパターンになりまして、これはどう見ても短国市場のボーナスステージ(買い方的に)終了のお知らせです本当にありがとうございましたという風情でございました。

何せ今月は日銀買入の短国が7兆円以上償還する予定になっていまして、さらにどこからどう見ても絶賛残高減少予定の固定金利オペのロールが大体1.5兆円とかありまして、最近の歩留まり具合だと下手すると1兆円位固定金利オペの残高が落ちそうで、その分を短国買入で埋めるとなると今月の短国買入って(先週も2兆円でしたが)どう見ても2兆円ペースでジャンジャン打ち込まれていくでしょうとなる訳です。

ちなみに今月の資金需給見込みはこちら。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqp/juqp1311.htm/

でまあ財政要因で今月は不足月になるので月末のMB(というか当座預金残高)の着地を前月から減らさないようにとかするとその辺も勘案して買入等が必要になるとか考えるとまあ11月は短国買入オペ要因で短国需給が引き締め気味になる罠というのは衆目の一致する所だったのですが、今日の短国買入を前に金利が下がるとはぐぬぬぬぬ。


そんな入札が終わって(入札後も短国は堅調)CP買入の結果が引け後に出た訳ですが・・・・・・・・

木曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131107.htm
CP等買入 4,500 2013年11月12日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年11月11日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年11月11日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年11月11日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年11月11日 2014年2月10日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2013年11月7日 2013年11月8日

オペ結果(結果通知順に表示されるので上と順序が違う)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131107.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 7,569 2,507 0.000 0.001 37.0
国債買入(残存期間3年超5年以下) 13,926 3,501 0.002 0.003 49.6
国債買入(残存期間5年超10年以下) 11,944 4,010 -0.005 -0.003 23.4
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(11月11日スタート分) 2,440 2,440
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 97 97 -0.400 -0.400
CP等買入 5,954 4,244 0.042 0.079 34.0

>CP等買入 5,954 4,244 0.042 0.079 34.0
>CP等買入 5,954 4,244 0.042 0.079 34.0
>CP等買入 5,954 4,244 0.042 0.079 34.0

まあそもそも事前にそういう話がありましたが、CP買入の額が多い上に、ここの所趨勢的にCP発行額が減少傾向(事業会社さん中心にCP発行が社債発行に振り替わっているから)となっている中でまあこれだけ買入打ち込んだらレート下がります罠という所ではあるのですが、0.042%ってこらまた豪快に下がりましたなという所ではあります。

いやまあ確かにQQEの資産買入の中でコンポーネントごとに残高の目途が張り付いているから残高達成の為に買わないといかんというのは分かるのですが、CPの場合はそもそもCPの発行需要が無ければ発行が減る訳でして、そのあの日銀様の残高目標の為に市場のCPが減っている中でジャンジャン購入されますと需給が変な形で逼迫してしまうのですがと思いますし、これがまあ社債とかで少し足が長いのであれば金利が低いので発行しておきますかとかいう話になるかも知れませんが、CPの場合所詮は数週間から数か月の短期調達ですので金利が低いからと言ってよーしパパCPをたくさん発行しちゃうぞーとは普通ならないと思われ、別にこれでCP発行意欲が盛大に高まるとも思えませんので、下がったのが下がったまま攻撃になりそうな悪寒。

いやまあオペ止めてCPの金利だけホイホイ上昇されてもQQEの建付け的に変だから買入すんなという話では無いのですが、しかしこの金利はという所で、本日は先ほども申し上げましたように短国買入が想定される中で前日にこーゆーのを見せられると誠にアレという所ですな、うんうん。

ということで債券市場が2日掛けて下げた分を1日で取り返して押し目待ちに押し目無しですなあなどという話題では無く局地的な市場雑談をお送りしました(−−;

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2013/10/30

株高債券高ですかそうですか。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MVG3L66S972S01.html
米国債:5年債利回り、4カ月ぶり低水準に接近−入札は堅調
更新日時: 2013/10/30 04:41 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MVG5YB6S972J01.html
米国株:S&P500とダウが最高値、好決算と緩和継続期待で
更新日時: 2013/10/30 05:29 JST

しかしまあ何ですな。

『ハンティントン・アセット・マネジメント(オハイオ州コロンバス)の最高投資責任者(CIO)、ランディ・ベイトマン氏は「良いニュースは悪いニュース、悪いニュースは良いニュースというシナリオを金融当局は作り出したようだ」と指摘。』(上記URLの株式ニュースの方から)

ってそれは一般的に過剰流動性相場というものではないかと存じますが、あんまり調子に乗っていると火消しの刑食らった時の反動がアレなんだが。


○市場雑談メモ(段々メモ状態にorz)

・2年国債入札が毎度の謎結果である

昨日の2年国債入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul052.htm

(3)募入最低価格 100円00銭5厘(募入最高利回り) (0.097%)
(4)募入最低価格における案分比率 5.0569%
(5)募入平均価格 100円01銭0厘 (募入平均利回り) (0.094%)

前日までの引けですとカレントの所が0.10%になっていて、まあその辺銘柄によって0.10%のオファーがあるかも位の感じだったと思うのですが、落札の結果自体は上記のように足切りで既にオーバーパーだわ按分は5%っきゃ無いわで事実上100円1銭一本値状態という何かそんなに強くするのかという結果。

では強いのでショートカバーでヒャッハーという事になるのかと言えばこの通り。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul052a.htm

『本日の2年利付国債(第334回)の第U非価格競争入札に対する応募はありませんでした。』

とまあそういうことで、おかわりは無し子ちゃんとなりましたが、前月の2年国債入札がやはりオーバーパーでの落札で、この時には期末モードで短国市場がヒャッハー状態になっていた時という物無し芳一状態(ただし新発2年国債は入札から発行まで盛大にタイムラグがある物件につき足元の物無し芳一の足しにはならないのだが)だったので入札で強い所入れる人いるだろうなあとは思っていたのですが、入札強くて第U非価格はボウズという結果だったのですが、今回もまたオーバーパーで強めの落札になって第U非価格はボウズという謎結果に相成りました。

まあ市場推計の落札分布というのもあれはあれで全部が全部信用して話をするものでもないのですが、どうも一部で強いニーズというか強い札があるようで、そこまでニーズあるのだったらセカンダリーで伸びるのかというとご覧のとおりで第U非価格のおかわりは無いというようになっておりまして、どうもここ2回ほどの0.1%オーバーパーになってからの2年国債入札が微妙に謎結果であります。既発の2年(だったら受渡もレギュラーなので残高には直ぐに跳ねるし)で0.095%で普通に買える所でもわざわざ新発に行くのかとか思いますと、まー謎結果というよりは2年債市場に関してはそれこそ「プライマリーで玉確保」→「適当な所で輪番オペに打ち込み」→「残高復元にプライマリーで玉確保」という流れが(まあ今に始まった話では無いと言えばそれまでですが)完全に定着モードとなっているということですかね、良く判らんけど。

まあこの2年の0.10%割れというのも水準自体が超過準備付利を下回っているので「モノ」としてのニーズはあるものの積極的にトレーディングでどうのこうのというにはリスクキャピタルとキャッシュの無駄遣い的な感はありますので、適宜輪番に打ち込んで新発に入れ替える小商いをする位のモノかもしれませんが、ただまあ今後の日銀買入拡大によって益々超過準備が拡大して短国の買入残高が増えてとなりますと、短国買入の打ち込み具合によっては9月のように短期市場の国債物無しヒャッハー状態になるリスクはあり、その場合のヘッジとしては効率が良さそうなモノですので、そんなこんなを考えると謎入札になっても仕方ないのかなあとか思いつつも頭の中がやや??な入札なのでありました。

#まあいずれにせよ「国債市場における市場流動性」というFSR様ご指摘の状況に則して考えた場合はこらまあ壊滅的ですよ奥様おーっほっほっほという所ではありますな(ヤケクソ)


・今日は3M入札

水曜に入札となとか思ったが良く考えたら明日は展望レポートなので入札は今日なのですが(汗)、本日は3MTB入札。

えーっと、今月は9月末に期末要因と日銀買入の打ち込み過ぎの相乗効果でヒャッハー相場となった反動だか何だか知りませんが短国の需給が週を追うごとに緩むというオモシロ展開になっておりましたが、今月の場合は後半2週が3Mしか入札が無いこともありまして、徐々に需給が改善という格好になっているようで。

でまあ入札が週を追うごとに甘くなった関係上、毎回の短国買入の際に基準買入利回りの関係上直近の新発債ではなく1つ手前の既発債の方が札を入れやすいという状態が続いた結果、新発は入札後翌週の買入オペ直前まで在庫的に持ちっぽくなるという展開になっておりましたが、これも日銀の短国買入以外での買いがどの位入るか次第の所があって、それなりに捌けて来ればカレント2銘柄だけ需給が微妙に悪いという展開もいつまでも続くわけでは無いでしょと思われます。

んでもって具体的な水準に言及すると呪いが掛かるという仕様になっているようなので入札がどうなるのかとか知らんとだけ申し上げておきますが(−−;今日の3M入札と金曜の短国買入の結果というのが今月の従来までのパターンを継続するのかしないのかというのはマニア的には注目という所で、ここの金利が下がりだすとまたぞろ短期ゾーンの金利がという事になるのですけれども、何気に中期債の方に関しては今月に入ってからも短期ゾーン(というか短国)の市況がやや緩んでいるにも関わらず堅調と来ていますのであまり影響しないのかも知れませんね。よー知らんけどさ。

ちなみに、3MTBと言えば暫く前に話題になっていた償還乗換が国債発行計画的にどういう扱いになるかによっては増発の目もある(ただし増発した分は日銀の買入が増えるので結局はツーペーとなりますので、発行時と買入オペ時のボラの上昇要因にしかなりません)のですが、その辺は国債発行計画が出てくる時の話になろうかと存じますです、はい。

#ちゃんと償還スケジュールを集計しておかないといかんぞなもしという事ですが>自分

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2013/10/29

○市場雑談メモ(というか先物出来高4ケタネタ)

・先生!債券市場ちゃんが・・・・・・・

ということでただのメモであるが、昨日の債券先物は高安が8銭、先物売買高が8,386枚しかございませんで、もう何と申しますかという残念な状況でございますけれども、どうせFOMCも日銀決定会合も何もないというのに様子見でも無かろうと存じますがウゴカンチ会長ですかそうですかという所で。

まあ何ですな、実際問題として米国関係ねえと思うのですが、米国も何か動かないし、せっせと動いているの株価指数だけのような気もするのですが、とりあえず材料と思われるものが一巡したらすっかり手がかり無くなってしまいましたなという所でございまする。今週は入札も2年債しかない(短国はいつも通りある)ですしねえ・・・・・・・

ということで元々ネタが乏しい所に来て輪番オペと入札しか相場の手がかりネタが無く、しかも別に輪番にぶつけてどうのこうのとか入札にぶつけてどうのこうのというよりは単純にプライマリーでの買いとか輪番にそのまま放り込むとか、そーゆー素敵な展開でして、そういや以前は輪番の後に玉をぶつけるみたいな嫌がらせプレイをするような人もいたと思うのですが、何せ日銀買入パワーの拡大によってセカンダリーで大玉ぶつけると売買コスト余計にかかるようになって、では輪番にぶつけて売りますかという人が増えると益々それ以外での大玉打ち込みが減るのでという循環が生じてしまいますから困ったもんですがまあ日銀買入攻撃の副作用なので致し方なし。

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2013/10/28

○市場雑談メモ

・短国買入は1.5兆円オファーなど

金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131025.htm
国庫短期証券買入 15,000 2013年10月29日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年10月29日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年10月29日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年10月29日

http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131025.htm
国庫短期証券買入 42,329 15,009 0.002 0.003 31.9
国債買入(残存期間1年超3年以下) 11,209 2,509 0.007 0.008 18.6
国債買入(残存期間3年超5年以下) 14,250 3,503 0.004 0.006 28.9
国債買入(残存期間5年超10年以下) 12,234 4,004 0.006 0.006 78.6

つーことで金曜の短国買入は1.5兆円のオファーとなりまして、落札は3糸甘/2糸甘となったので、例によって1回前の新発が捌けましたの巻という流れになりましたが、まあ足元では何がどうなっているのか良く判らんですけれども、9月に見られた短国成行買いモードみたいな動きも少なく、GCレートが微妙にサガランチ会長になっていることもあって短国もやや重めという所ですが、まあ要するに預金金融機関の買いがどの程度入るかというのと、日銀の短国買入のペースがどの位になるのかというので状況が決まってしまうというただの需給相場(しかも読めない)という事ですかそうですかという風情でありまする。

金曜の場合はオペが1.5兆なのか2兆なのかというのが一つの注目だったのですが、さすがに2兆連発攻撃もそろそろ大概にという事で1.5兆にしてきましたが、事前予想のうちの少ない方で応札もまああった訳ですが落札利回り自体はまあこの程度ですかねえという所ですので色々な意味で順当だったんじゃないですかね。

しかし何だか知らんけど昨日も1年〜3年の買入が2500億円になったのはともかくとして、落札が微妙に甘くなっていまして、2年ゾーンの引けが0.10%になっているのはほほうという感じではございました(新発の1つ前が0.10とかだったし、2年国債入札前だからというのもあるでしょうけれども)。まあここの金利がガシガシ下がるというのも何ですが、金曜日に確かアタクシの駄文で2年の金利が0.10割れ云々とかつい言及したような気がするのは気のせいですかそうですか(汗)。

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2013/10/25

○市場雑談メモであるが・・・・・・・・・・・・・

・何か知らんが超長期に売りが出たらしい件(メモ)

昨日の債券市場ですが、朝から30年に引けオファーが居座っていて怪しげではあったのですが、後場になって20年とかにもぶちかましが出たようで、前場は10年0.595%ヒャッハーとか言ってたのですが超長期があばばばばーという謎展開、つーかまあ20年1.45%だの30年1.60%だのを割ったりしておった訳で水準でやれやれモードだったのかもしれませんし、ここもとの超長期ヒャッハーの利食いなのかは売った人じゃないと知らんので知らんですが。

しかしまあ何ですな、昨日の駄文で珍しく超長期がフラットして強いですなあとか申し上げたらこの有様というのがアタクシ的に遺憾の極みにも程がある訳で、どこの北ハマー先生だよと頭痛ががががががが(−−;


・3MTB入札もやや弱め

昨日の落札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131024.htm

(3)募入最低価格 99円98銭0厘0毛 (募入最高利回り)(0.0745%)
(4)募入最低価格における案分比率 22.4505%
(5)募入平均価格 99円98銭0厘6毛 (募入平均利回り)(0.0722%)

朝から0.07%オファーとかでむむむと思っていたら結局前場引けに掛けて弱含みになって足切りは0.075%近くまでとはあらまという所ですが、これまた昨日の駄文で短国入札に関して水準も含めて話を申し上げた途端にあばばばばーという誠に痛切の極みで俺様どこのユリ・ゲラーだよという話はともかくとして。

うーんこの金利上昇という所ですが、短国最大投資家の大手銀行さんの買い意欲がちょっと下がったんですかねえとかまあ想像は出来るのですが、やはり期末の資金余剰にモノとしての短国ニーズがあった所に加えて日銀の強引な買いで需給が9月末に激しく歪んだのでその反動が来ているとか何ですかねえ。

とは言いましても、結局の所2年国債の金利が0.10%割った水準で推移しているみたいですし、本質的には当座預金残高100兆円状態で資金余剰状態がさらに高まっている事には変わりはないですし、今後も固定金利オペ分の振替も短国買入で実施せざるを得ない状態になっていますから、結局の所時間の経過と共に需給が締まるんでしょう。んでもってその場合なのですが、これまでのプライスアクションを見ておりますと、需給が締まる時って短国買入のレートが急に流れるか応札が急に減るかして、その次の瞬間に需給がキューのプライスヒャッハーという展開になるというのが概ね予想できますので、まあ長期債市場のように徐々にやってくる需給の締まりとかゆーのではなく、ある時突如やってくるという不意打ち展開となる事が大いに予想できますので、まあ木曜(3か月の入札)と金曜(短国買入オペ)の昼は注意してご覧になるのが吉かと存じます。

でまあ今日は短国買入が2兆で入るのか1.5兆で入るのかとか、入った後の落札結果ははてどうなるのとかが注目されますが、まあ注目しているのは局地的な人(インクルードミー)たちですけどね。

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2013/10/24

○市場雑談

・10年0.60%ビットキタコレ!までは行きましたが

昨日は雇用統計で株高債券高な上に昼から中国の金融引き締め観測がどうのこうので為替が円高に振れて(これがまたしぶとい事に200日移動平均の所(NYの夕方基準で計算させると97円30銭をちょっと切る辺り)で妙に止まるのですが、そもそも200日移動平均にそんなに意味があるのかは知らん)後場に先物145円タッチするわ0.60%出合うわとかやっておりましたが、とりあえずそこで抵抗しましたの巻。とは言いながらも時間の経過と共にカーブがフラットする感じでしたのでまあ堅調っすなあという所ですか、よー知らんけど。

つーことでまあここもとは相場が上がる時に超長期確りフラットしてて日々の値動き自体は派手派手ではないけれども、何日か経ってみるといやあ強いですねえみたいな感じ(ただし足元超長期強いのはリアルマネーの買いなのかスワップなのかは微妙なのでその点は割り引く必要あり)で、しかもろくすっぽ押し目らしい押し目が無いというのが何ともやりにくいんじゃネーノとか思いつつメモだけしておきました。


・で本日は3M入札ですが

本日は3MTB入札です。でまあ新発406回が何故かWIで0.07%出合ったりしていたようでほうほうそうですかという所ではあるのですが、日銀が短国買入を実施すると買入の度に応札が2兆円ずつ減っておりますので、そうは言っても在庫が重くて困るという状況でも無さそう。

あとはまあ0.10%割れの短国に関して超過準備に放置プレイする場合との裁定が効く人がどの程度買うんでしょうかね次第なのでニャンともワカランチ会長ではありますけれども、まあ順当に考えると平均が7bp割って足切りが7をかするかどうかという感じかと思いますが、思ったより下が入ってこの銘柄だけ引値が天知茂になりますと明日の短国買入で放り込めなくなるのでテラ残念となりますが、最近の短国は余程大コケしない限りセカンダリーでバカスカ買いがという展開にはなりにくく(海外が夕方に買いに来るのは別)、基本プライマリーで終了の巻ですからその辺りがリスクっちゃあリスクでござりますかの。

まあ入札も気になりますが明日の短国買入をどう入れてくるのかも気になる所です。調子に乗ってまた2兆とか入れるとまた日銀買入が需給を無駄にゆがめやがってという話になると思いますけど(ダチョウ倶楽部スキームではありません^^)。


・輪番ェ・・・・・・・・・・・・

昨日の輪番オファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131023.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年10月25日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年10月25日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年10月25日

1−3年の輪番が3000億から2500億に減っていますな。1−5の輪番トータルでの1回毎の買入額として提示されているのは5000−7000程度となっているので、まあ元が多めで合計6000億なのでそもそもの建付けからしたら普通なのですけど、短期のオペの帳尻が最終的に面倒ですよねそうなったら只でなくさえ歪みが出ている短国市場が更に玉無芳一になるよねとかゆー事を考えている短期方面と致しましては、いいから買入はもっと後ろにしやがれと切に願っていると存じますので、この辺のオファーを減らされるとちょっとギョッとなってしまうのは短期マニアだけですかそうですか。

いやまあどうでも良いっちゃあどうでも良いのですが、どちらかと申しますと短期の買入に関しては今年の末はまだ良いのですけれども、来年の展望とか考えると頭がクラクラしてくるので、もうちょっと長い所の買入増やしても良いんじゃないですかと、ただの押し付け合いのような話をすると長期の方から文句が出ますか(^^)。

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2013/10/21

○短期オペ雑談

金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131018.htm
CP等買入 4,000 2013年10月23日
国庫短期証券買入 20,000 2013年10月22日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2013年10月18日 2013年10月21日

オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131018.htm
国庫短期証券買入 43,035 20,005 0.002 0.003 78.7
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 2 2 -0.400 -0.400
CP等買入 9,450 3,985 0.086 0.090 28.6

でまあ珍しくCP買入の話もしておきますと、前回のCP買入が10月3日にオファーされたのですが、その時の結果は0.080/0.077でして、今回は0.090/0.086なのでまあレートは上昇と相成りました。

期末の物無しスッカラカン状態(短国も物無しでしたがCPは元々半期末になると発行が落ちる傾向にある所に今回は短国市場がウヒョー状態になったので)から足元のGCレートが上昇したりしたのをちったあ反映したのかも知れませんが、その割には新発のレートがそんなに上昇してましたっけとか思うのですがどうなんですかね。

一方の短国買入ですけれども、まあ案の定2兆円のオファーで来ましたが、0.003/0.002という事で、引けまで入るとラッキーというイメージだったので惜しいですねという所ではあるのですが、売参から考えると新発の405回だと投げレートになるけれども1週前の403回だとオファー水準よりも若干強いところまで入っているので、まあ普通に在庫は軽くなったでしょうなという感じですな。

でまあ応札も4.3兆円となっていまして、前週の短国買入での応札額が6.3兆円でしたので、きっちりと札が2兆円減っているのも「在庫軽くなりましたねえ」という所なのですが、応札が確り入っているということで調子に乗ってハイペースの短国買入を続けると近いうちに買入によって需給がまた締まるでござるの巻という事になりそうで、そうなりますとまたぞろGCレートとかに影響するでしょうなあとか思うのですが、なにせこれ日銀のオペによって需給が大ブレするという状況に完全になっておりますので、まあ状況についてと大体こういうオペが入るとこうだろうというのは読み筋に入れられますが、実際問題として先の予想は(オペしだいなので)しようが無いというのが残念な所であります(−−;

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2013/10/18

○相変わらず短国入札の話ばっかで恐縮ですがメモメモ

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131017.htm

(3)募入最低価格 99円98銭1厘5毛(募入最高利回り)(0.0689%)
(4)募入最低価格における案分比率 64.6791%
(5)募入平均価格 99円98銭1厘9毛(募入平均利回り)(0.0674%)

昨日の3M入札は7bp割れる所で決まったのですが、セカンダリーが不調というか思ったより若干下の札が入ってしまったようでイマイチとかベンダーに書いてありましたが、発行日の所のGCレートも強含みでやや重めという所ですけれども、まあどうせ今日短国買入が入るのですがちと重そうですな。うんうん。

・・・・・・・・でまあしつこく申し上げておりますように、そもそも9月末に需給逼迫に拍車を掛けるような短国買入を打たなくても良いのに実施して需給のブレを日銀が大きくしたのがこのヘンテコボラを生み出した大きな要因としか思えませんので、まあ確かに今のAPPの枠組みからすると短国買入の部分が日銀資産買入の残高最終調整項目状態になっているから仕方ない面は多分にあるのですが、「オペはスムージングの為に存在する」というのが長年の仕様だった短期市場的にはまだ中々慣れないですわなあと思うのでした。

こっちの金利が上昇したからなのかどうか知りませんが、昨日の輪番では1−3年という比較的注目度の低いゾーンが甘目に決まって輪番の後業者間スクリーンのビットサイドがホイホイ叩かれたりして、引けの2年カレントが5糸甘になっていたのはほほうという感じでした。まあ短国のレートがどの位影響するのか知らんですけれども(レートというよりはポジションが重いか重くないかの方かね)、入札と短国買入のバランスおよび突発的にやってくる需給(為替のベーシススワップ絡みとか突発的需給では無いけれども期末要因とか)要因によって短国は微妙に金利が暫くはぶれるのかもしれませんな。つーてまあ強くて5割れで甘くて7台とかそんなもんでしょうから達観すると結局恒常的に付利金利割れモードであることはカワランチ会長なのですけどね。

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2013/10/17

ほほう。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1604U_W3A011C1CR8000/
FX取引で証券会社に賠償命令 18秒の約定遅延「債務不履行」
2013/10/16 18:54

国債の業者間取引が電話(さすがに直通回線ですが)で「アクション」とかやってた時代(担当者の反射神経によって当たり外れががが)を思うと18秒で債務不履行とか隔世の感がありますが、債券先物を黒電話(さすがに直通回線)で発注していた時代というのもありましてですなあ(その時は惜しくも知らん)・・・・・・・

#ジジイでどうもすいません

○とりあえず延期合意ですかそうですか

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MURS4M6JIJUO01.html
米上院、財政問題解決で与野党合意−16日に上下両院で採決も
更新日時: 2013/10/17 03:07 JST

『リード、マコネル両院内総務が交渉した枠組みは来年1月15日までの予算を共和党が認める水準で確保し、2月7日まで債務上限を引き上げる内容。』(上記URLより)

うむ、ということはつまり予算問題は来年1月まで揉める事が確定したので、年内のTaperingは無理で、1月のFOMCが28〜29日だからとりあえず来年1月時点で予算協議(オバマケアの行方です罠)がどうなっているのかという事ですよね。

で、市場の反応。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MUR9ZT6JTSEQ01.html
米国債:TBレートが低下、上院が債務上限の引き上げで合意
更新日時: 2013/10/17 04:48 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MUS30F6S973001.html
米国株:急伸、上院で債務めぐる合意−ダウは205ドル超上昇
更新日時: 2013/10/17 05:26 JST

何か各市場とも勝手に自分の都合の良い方向で解釈して買いだぜヒャッハーと反応しているようにしか見えません(TBレートが低下するのは順当ですが長期債も株式大幅高ですが買われておりまして)ですなあ。つーかただの先送りなのにヒャッハー状態になる雨株の反応が能天気にも程があるような気がするのは債券市場の僻み根性ですかそうですか。


○何となく市場メモクリップ

・業態別当座預金残高

直近のはこちら
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/jcabs.pdf

9月はご案内の通り当座預金残高100兆円ヒャッハー(って昨日も102兆円で今日は103兆円に接近しますが)となった訳ですが、9月積み期間の当座預金残高が9.3兆円増加する(平残ベース)は中で準備預金適用先の超過準備が8.8兆円拡大して、非準備先の当座預金残高は10兆に乗りましたがさすがにこの3か月頭打ちとなっておりますな。

つーことで、非準備先の当座預金残高って多分これ以上は拡大するのって無理があるのですかねえという所なのかなあとか漠然と思うのですが、もっとMB拡大しないといけない中で(何せあんさん15日の確報でMB187兆円でして来年の末にはここからさらに80兆以上積まないといけないんですよ)非準備先ももっと積まないと厳しいような気もするんだがここの当座預金残高って増えようがないのかなあ・・・・・・・・

などと思ったのと、超過準備に関してみた場合各業態とも伸びているものの、これまた6月位から頭打ち傾向になっているのが「その他準備預金制度適用先」でして、この業態の人たちが超過準備を積まなくなってくる、となりますと(非準備先と比較した場合の規模が全然違いますので)これまた来年末のMB目標達成がますます厳しくなりますなあ(今年はまああと10兆なのでヤケクソで何とかなると思いますが)という感じを受けますが、どうなるんでしょうかねえ。


・1YTB

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131016.htm

(3)募入最低価格 99円93銭5厘 (募入最高利回り) (0.0652%)
(4)募入最低価格における案分比率 73.2532%
(5)募入平均価格 99円93銭6厘 (募入平均利回り) (0.0642%)

7bpは厳しいかなとは思ったものの6台前半のアベレージですかそうですかという結果は微妙にうーむという感じですが、市場推計の落札分布をみると一部に強めのニーズがあったようですな。まあこの調子だと今日の3M入札も7bpは届かないでしょうなあという事で、すっかり目線が5bpだの6bpだのという数値に慣れてしまいましたが、まあ年内のMB目標まではあと10兆程度だから良いとしまして、来年の事を考えると(ちなみに今の予定だと来年のMB増分70兆円のうち長期国債は50兆円で残りで見込んでいる中で確実に入るのはETFの1兆(とリートの300億円)で、貸出支援基金が5兆増える事になっているから短国は最低14兆増やさないといけないというオソロシスな事態)どうなりますねんという所ですな、ナムナム。

・・・・・・・と書いていてふと気が付いたのだが、短国を来年さらに買入拡大するのは無理無理無理なので、長国の買入額をもっと増やせば良いのだが、それを「追加緩和のように見せかけてお茶を濁す」という訳のわからんプレイは使えませんかねと思ったのですがががが(白目)。

でまあすっかり5だの6だのという数字に目が慣れてしまい、GCとの逆鞘モードの短国でございますが、今日の3か月もまあ普通に6台のどこかなんでしょという所で。んでもって金曜に日銀が短国買入をして気が付けば需給がまたキューと締まってくる訳ですねわかりますorz


・5年国債

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul049.htm

(3)募入最低価格 99円84銭 (募入最高利回り) (0.232%)
(4)募入最低価格における案分比率 6.5006%
(5)募入平均価格 99円85銭 (募入平均利回り) (0.230%)

入札が強かったですねという所ですが、それよりも入札後に5年が強くなるという訳ではなく、何か全体的に現物が強くなっているのがオソロシスというか味わいの深い展開というかでございまして、つまりこの動きというのは皆さんが買いたい弱気、あるいは強気だけど買うのも何ですなあと言っている中で「入札が強いぞヒャッハー」みたいなのがあると「俺も俺も」となって強くなるという市場心理を如実に示しているとゆーことですかそうですかという所ですな、うんうん。

でまあ単発のネタだとその「俺も俺も」が持続するのは大体1日程度というのがまた味わいの深いものがあって、債券市場の中の人たちじゃないと中々この侘び寂びの世界の味わいというのが伝わらないというのが残念でありますが、今日は債務上限問題が目先の問題先送りの刑という材料が出ましたがはてさてどういう反応するんだか(−−;

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2013/10/15

○例によってオペ関連メモ

金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131011.htm
国庫短期証券買入 20,000 2013年10月16日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年10月16日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年10月16日

オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131011.htm
国庫短期証券買入 63,700 20,006 0.003 0.005 24.1
国債買入(残存期間5年超10年以下) 14,130 4,007 0.007 0.008 57.3
国債買入(残存期間10年超) 5,260 2,007 0.008 0.010 24.0

つーことで金曜は予想通りのオペ実施という感じでしたが、長い方は兎も角として短い方に関しましては引き続き2兆円のオペオファーとなりまして、落札結果どうなるでしょと思ったら平均5糸甘で足切りが3糸甘ということで、割と確り目の結果(ちょっと重そうにしていたので)となって、オペ結果出た後はビットの方も戻ってきて短国相場持ち直しの巻。

まーこれで今週は1年と3か月の入札がありますが、金曜にはまた短国買入が入りますので需給の方は週を終わってみればさらに堅調になりそうなのですけれども、ちょっと気になるのは短国買入のオファーの入れ方でして、まあ市場の需給的に見れば金曜に2兆円入れてきても特に問題は無い(オファー6兆ですからねえ)という感じでしたが、これで調子に乗って今週金曜も2兆円とかいうようなハイペースの買入で残高確保だぜとかニッコリしているとあっという間にまた需給がキューと締まってしまうの巻になるんじゃネーノ疑惑がががが。

何せつい先月どう見てもお前そこで短国買入は無いだろ(市場の需給ひっ迫に盛大な燃料投下になるという意味で)という9月24日に短国買入1.5兆円の打ち込みを行ったという前科(?)があるだけに、この2兆円も相場がウギャーとなるまで平然と打ち続けるんじゃネーノという疑惑がある訳でして、どうもこう調子に乗って買入を継続→市場の需給が超逼迫→超逼迫してから買入を調整、というオペによるTB市場(や短期市場)のボラ絶賛拡大という図式が今月後半に向けて起きそうな悪寒が全力で漂う今日この頃でございました。

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2013/10/11

○市場雑談

・30年国債入札なのに債券先物の高安が10銭とな!!!

ってまあ小見出しだけで終了なのですが、債券先物の高安10銭とはこれ如何にとか思いましたが、30年だけは引けで1.5強とかやっておられますので入札があって動いていたのですよね(白目)。


・3MTB入札である

落札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131010.htm

(3)募入最低価格 99円98銭4厘0毛 (募入最高利回り)(0.0602%)
(4)募入最低価格における案分比率 64.5527%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘2毛 (募入平均利回り)(0.0594%)

うーんこの微妙な落札結果とゆーところでしたが、セカンダリーでは伸びが無くてベンダーの仰せによりますとその後は0.06%乗せで推移とからしいので何とも中途半端な推移となっておられる訳ですが、ダブル発行日の15日スタートのGCは上昇していてそこそこ持ちがあるのかねという所で。

んでもって本日はどうせ短国買入2兆円攻撃とかがあるでしょうなあと思われますが、売参統計値で見るとここの所の新発と玉がスッカスカ状態になっている既発に乖離が4糸から6糸程度あるので、新発がどの程度入るか(=セカンダリーで玉無し芳一になっていてどこかに沈んでいる既発を買入でどこまで打ち込んでくるか)次第で来週の需給動向が予想できそうですな、うんうん。

しかしまあ何度も申し上げておりますように、9月末近辺に需給丸無視で短国買入をバカスカ打ち込んだ(いやまあペース的には淡々と打ち込んだということになるのですが、市場の需給を勘案するとどう見ても鬼吸い上げです本当にカムサハムニダという形でしたからねえ)結果として市場に無駄なボラを発生させているという大変にあばばばばばーなお話であります事よとゆーのが何とも味わい深いものがございまする。

長期債の市場と違って短期市場の場合はそもそもの需給関係が資金需給にダイレクトに影響される所があって、公開市場操作ってそのデコボコのある資金需給をスムージングする為に実施するというのが本来の姿なのですが、ご案内のようにMB2ばいニバーイ攻撃を絶賛実施中の中、淡々と短国買入という資金供給をしないといけない、とまあそうなりますと、買入の規模が大きくなってきて市場の玉吸い上げ攻撃で段々市場がマージナル化してきますと、その「淡々と打つオペ」が逆にかく乱要因になるというだまし絵のような話になるのですかね、などと思うのでありました。

#TKRR見てても連日まあよー動きますからね

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2013/10/10

○2M入札メモ

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131009.htm

(3)募入最低価格 99円99銭2厘0毛 (募入最高利回り)(0.0584%)
(4)募入最低価格における案分比率 17.9107%
(5)募入平均価格 99円99銭2厘6毛 (募入平均利回り)(0.0540%)

ということで、前日の6Mが0.06%台のせだったのですが、昨日の2Mは0.06%割れの水準になりやがりましてちと強いかなという所。12月4日償還物でロールが無いという話は昨日申し上げた通りですので、ちと使いにくい面もあるのですが、一方でとりあえず年内まで潰すニーズのあるキャッシュというのものが有ったり、(これは2Mに限りませんけれども)足元ドル円のベーシススワップがワークしててどの辺でビルを買ってもワークしますとか、まあ諸々のニーズを背景に入札堅調でしたな。

つーてまあセカンダリーでその後ニーズが大爆発してウッヒョーという訳でも無さそうでしたが、今日の3Mが更に強くなるのか、まあ穏当な水準(といってもそもそも短期のレートは付利金利のアンカーが効きにくくなって糸の切れた凧状態なので穏当な水準もへったくれも良くワカランチ会長なのですが)に納まるのか注目されますな(ただし一部の人に^^)。

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2013/10/09

確か週の頭に0.1%台になったと言ってほうほうと思ってたのですが・・・・・・・・

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MUD7ZO6TTDTI01.html
米国債:1カ月物短期証券入札で落札利回りが08年来の高水準
更新日時: 2013/10/09 04:55 JST

『財務省が実施した1カ月物TB入札(発行額300億ドル)では最高落札利回りが0.35%と、08年11月以来の高水準となった。中国と日本は米国に対し、債務問題での協議の行き詰まりを解決するよう圧力を強めている。中国と日本は世界最大の米国債保有国で、保有高は合計2兆4000億ドル超に上る。財務省はこの日3年債入札(発行額300億ドル)も実施。落札全体に占める間接入札者 の比率が過去の平均を上回った。』(上記URLより、強調は引用者による)

米国政府とか連銀向けの担保にしておけば良いんじゃないですかね(てきとう)。

○入札関連雑談

・6MTB入札

ここでぶっこくの前に短国の話をおっぱじめるのが空気を読まないクオリティ。

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131008.htm

(3)募入最低価格 99円96銭9厘(募入最高利回り)(0.0621%)
(4)募入最低価格における案分比率 37.9510%
(5)募入平均価格 99円97銭0厘(募入平均利回り)(0.0601%)

つーことで平均足切りとも0.06%台という結果になりまして、まあそんなもんですかねえとゆー所ではありますが、何気に落札分布見るといわゆる不明玉が多めで、つまり月曜の短国買入で外した分の見合いとかのニーズも入ったということですかよく判らんけどと存じますが入れた本人じゃないとこういうのはワカランチ会長なので判断保留。

つーても6bpですから絶対水準的には付利金利の4つ下という素敵な水準であることは変わらないのですけれども、とりあえず9月中旬以降のパニック金利低下が一服して何よりと存じます。今週は今日の2M、明日の3Mとあるのですが、その後金曜にどう考えても短国買入がオファーされて、月曜のオペの入れ方から類推するとどう考えてもオファーが2兆円攻撃になるでしょうから、需給が緩んでも緩んだ側から日銀のバキューム買いが入ってしまう訳で、吸引力が強いのは掃除機だけにして頂きたいと思うのでありまする。

ちなみに今日の2MTBですけれども、12月足の2か月物TBは季節的なお約束として、償還が税揚げにぶつけられて、償還時にはロール発行されない上に、まあいままでのパターンを踏襲すれば日銀短国買入対象外ですので、使いやすいのか使いにくいのかというのは人それぞれではありますが、通常の短国とはちと違うのでニーズが凄く有るのか全然無いのかの両極端の悪寒もします(けど今回に関しては期末の金利馬鹿低下の影響で玉の持ちが足りない人が多いと思うのであんまり極端なことにはならないと思います)。

これで米国1MTBはアレなので米国ビルが変えなければ日本のビルが有るじゃないか!!とかなって2Mのビルのニーズが沸騰したらジャパンの投資家の皆様見事な貰い事故状態になるのですが海外の動きは益々わからんのでよー知らんですな(^^)。


・物価連動国債入札

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul047.htm

6.応募額 1兆1,231億円
7.募入決定額 2,999億円
8.発行価格 (募入最低価格)104円65銭
9.募入最高利回り ▲0.352%
10.募入最低価格における案分比率 46.4000%

ということで10年物価連動ですが、名目債の利回りが大体0.65%位の所にいたので、BEIはざっくり1.00%という結果になりました。事前の予想はもうちょっと弱めだったのですが、ただまあ出来上がりのBEI1%という数字自体は別に違和感なかったようですし、結果的に業者の持ちになったと思われる分もそれほど多くは無かったと思われるのでセカンダリーも堅調でまあ無事に終わってめでたしめでたし。

ちなみに物国の参照する物価指数は当然ながら「間接税の影響によって上昇した分は込み」となりますので念の為申し添えます。それで向こう10年のCPI上昇率1%とは何ぞやという話についてはまあ色々と要因について考えないといけませんのであまりてきとうなコメントはしないでおきます(本職のレポートでも見てちょ)と逃げを打つのでした。

ちなみに俺様用メモですが。

午前の買入消却
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/syokyaku/resul254.htm
3. 買入決定額 額面金額で202億円
4. 買入最大価格較差 ▲41銭
5. 買入最大価格較差に係る案分比率   40.6451%
6. 買入平均価格較差 ▲47銭5厘

第U非価格競争入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul047a.htm
6. 募入決定額 438億円

午後の買入消却
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/syokyaku/resul255.htm
2. 買入決定額 額面金額で2,022億円
3. 買入価格較差 ▲47銭5厘

ということですので、物価連動国債全体で見た場合、2999+438-202-2022=1213億円が新規に打ち込まれた(というか純増になったというか)という結果ですが、純増分がそこそこあるという事は入札時点で既発債との入れ替えニーズだけではない新規資金によるニーズが割とあったんですね良かったですねという所ですな、うんうん。

なお、買入消却銘柄の分析とかはめんどいのでパス。

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2013/10/08

○短国買入オペ2兆円とな

昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131007.htm
国庫短期証券買入 20,000 2013年10月9日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年10月9日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年10月9日

長期が相変わらず4000億円のままで増やさないのかとか、10年物価連動国債の入札があるのに10年買うとはこれ如何にとか、そっちのネタも無くは無いのですが短国ネタで。

えーっとですね、今週は今日から木曜まで6、2、3か月の新発TB入札がありますので、昨日短国買入オペ入れないと金曜までオペが入れられなくなるので、まあオペがあるのは市場予想通りだったのですが、ロットがいきなり2兆円だったのはどこぞの北禿先生じゃないですけど「意外だが予想通り」って奴ですな、うんうん。

と申しますのは、まあ先週の3MTB入札は5bp台まで金利は上昇したものの、そうは言ってもその前の期末ギリギリの新発3Mはご案内の通り亜空間レートになっておりましたので、需給が別に悪いという訳ではなく、1兆5000億か2兆のどっちで打ってくるのかというと市場の需給、まあだいぶ緩和されましたがそもそもレート水準が5bp台で推移しているという事自体市場の需給が良いことを示す訳ですが、その需給が良い状況で予想される方の多い方を打ってくるとはあまり市場の需給に気を使っている雰囲気が無い罠、という解釈になるのが妥当というものでございます。

つまり、ここで市場の需給が依然として強めではある中で予想されるオファーのうち多目の方を打ってきたという事は、「こりゃまあ年末の残高を早めに積み上げたいんだなあ」という印象を与える訳でございまして、10月以降もハイペースで短国買入が入りやすい罠と思うのでありましたですよ。

でまあこれでオペが強くなったらプギャーにも程があるのですが、一応結果は以下の通り穏当になって、応札も多かったのでふーんという感じです。以下一応メモメモ。

オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131007.htm
国庫短期証券買入 58,567 20,003 0.000 0.001 69.8
国債買入(残存期間5年超10年以下) 11,709 4,011 -0.009 -0.008 42.6
国債買入(残存期間10年超) 6,421 2,005 0.002 0.004 89.7

短国買入の下馬評としては1毛強とかになったらつえええという話だったと思うのですが、平均が引けで足切りが1糸甘になっていまして、買入オペのベースとなる7日発表の売買参考統計値的に言えば一番業者の持ちになっている筈の400回(先週の新発3M)の引けが0.055%になっているので、これはまあ重ければ入るでしょうけれども普通は5糸強とかで入れて来そうな水準でございまして、引けが強い銘柄としては入札水準が亜空間になった399回(先々週の新発3M)で0.045%になっていまして、これならまあ引けで入れてくるかも知れませんねという所で、まあ399回が入っているんだったらこの銘柄の償還は1月9日ですから年末残高を稼げて良かったですねという所ですな、うんうん。

ちなみに400回から後ろの銘柄も(403回WIを除き)0.047%か0.048%なので、そっちが入っても(あまり持ちが多くなさそうですが)残高は稼げるのですが、いずれにせよ400回以外の銘柄が主に入ったんでしょうかね、良く判らんが。


とメモが入りましたが、要するに昨日の短国オペのインプリケーションは「年末残高を早めに積み上げて安心したいんですねわかります」という事でございましたとさ、っつーこってす。

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2013/10/07

○さて今日は短国買入(メモ)

ええまあ短期の話じゃなくて期初から何かホイホイと債券市場が強くて特に後ろの方が強いというのは何ですねんというネタを本来は書くべき所ではあるのですが、何せ「期初の買い」らしきものがあるというのは判るものの、はてさて何でこんなに買いますねんというのは買っているご当人しかワカランチ会長でしょという状況なのでスルーしまして。

結局先週スキップされた短国買入ですが、まあ今週は普通に実施されるでしょうという所で、今日は実施されると思われますので、このオペの入り方がどうなるかというのはまあ注目される所ではございます。

どこからどう見ましても、カレントの3MTBが年末越えになりましたので日銀としては中間目標のある12月末の残高作りの為には短国買入を実施していきたいという所だとは思いますけれども、既に市場のキャパ的にあまり調子に乗って日銀が買入をすると短国市場の玉がスッカラカンになって入札があばばばばーになったり買入が却って円滑にいかなかったりという事になりますので、まあその辺を勘案するのかしないのかというのは気になります。

ただまあ何ですな、先月のプレイを見ると「まずは残高作り」というようなプレイに出てきそうな悪寒はしますので、はてさてどうなるのかというのは一部の好事家の間で興味深くヲチという所になると思います。何せ短国金利がアホウのように低下して玉無し芳一になった影響でCPの金利(CPオペの金利もそうですけど)もいい感じの異次元低下モードですからねえ・・・・・・・・

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2013/10/04

○短国は5bp台とな

めでたく400回というキリ番回号となりました短国ですが。

http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20131003.htm

(3)募入最低価格 99円98銭5厘0毛 (募入最高利回り) (0.0553%)
(4)募入最低価格における案分比率 1.3703%
(5)募入平均価格 99円98銭5厘7毛 (募入平均利回り) (0.0527%)

つーことで足切りが0.055%レベルまで流れましたが按分極薄で基本はその上のレベルということで、とりあえず期末に金利が急低下してさすがに買うのを見送りますかねという人が登場の巻っちゅう感じですかよく判らんけど。

まあ来週掛けて短国の居場所については決まっていくという感じでしょうが、9月に数字作りだか何だか知りませんが威勢よく短国の買いを(市場のキャパを無視して)行った結果金利水準が盛大にあばばばばーになったという実績を一度見せられた訳で、どうせ12月には似たような事案があり、しかも12月については年末年始の関係上短国入札(新規の玉供給)が前倒しで終わってしまいますので、年末年始はどう見てもあばばばばーです本当にありがとうございましたという予想は誰でも可能でして、しかも今年は年始4日が土曜日になりやがるので、年末年始の末初取引が1週間物ですから更にあばばばばーの悪寒がしますからして、まー普通に年末越えの運用については金利低下のリスクを勘案しながらという事になるでしょうね(つまり金利が上がれば上がった分だけ相応にジャンジャン買いが来やすい)と思われますがどうでしょうかね。

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2013/10/03

○さて今日も短国関連メモから

昨日のオペレーション
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131002.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 3,000 2013年10月4日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年10月4日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年10月4日

まあ輪番と言えば期初になってから連日(ってまだ2日だが)威勢よく超長期がフラットしてて期初の売りどころか期初の買い(残高構築)じゃねえかとか、良く良く考えたら期初の益出ししようにも10年とかで益出し玉が無いですかそうですかということですかね、という話は兎も角と致しまして。

昨日も短国買入スキップという事で、短国のレート水準は先週の入札時の平均落札0.0231%とかいうマーベラスな状態からまあ5bp位までは戻ったようで、フィーバーモード一段落という所ですけれども、まあオペに振り回された格好になって甚だ遺憾に存じますな。

ということで本日は3Mの入札があるのですが、まあ金利上がったと言っても相変わらず5bpとかの世界ですから、日銀買入攻撃による需給の締め締め効果は継続も継続ではあるのですけどね。つーことで何で先週火曜日に以下同文。

んでもって3M入札が今期一発目という事ですが、期末にあまりと言えばあまりの金利低下で購入を見送った人が相当量いると思われますので金利が上がれば買いが来るんでしょうが、まあ新たな水準感を模索する回という事ですけれども、どうせ7日に短国買入があると思われますのでそこでまた目線が変わるでしょう(しかもオファー額が幾らになるかでまた落札利回りが違ってくる)し、何となく居場所のコンセンサスが出来るのは来週の入札と短国買入(たぶん来週は10日入札の翌日にも短国買入実施となるでしょ)を通過してからでしょうかね、よー知らんけど。


ところでこんなのがあるんですけどね。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/col/col1309.pdf
日本銀行が受入れている担保の残高
(2013年9月30日現在)

ここの数字見てると担保の残高の中で国庫短期証券の残高って毎月着実に減少していまして、短国の日銀吸い上げ効果で担保繰り的な面からも短国の需給が締まっているというのが見えるのではないでしょうかとか思ったのですがどうなんですかね。

例えば3か月前はこちらですけど
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/col/col1306.pdf

額面ベースで6月末から77,792億円→57,766億円→52,345億円→50,174億円となっておりまして、まあ短国の金利水準自体が下がってしまって超過準備付利金利との差が禿しくなっているから元々短国を持つ量が減っているというのもあるでしょうが、そもそもそれだって日銀の買入攻撃によるものですからやはり買入効果ということでしょうかね。

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2013/10/02

○オペ雑談

昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of131001.htm
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年10月3日 2013年10月10日 0.590
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年10月3日 2014年2月3日

オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba131001.htm
米ドル資金供給(固定金利方式)(10月3日スタート分) 0 0
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(10月3日スタート分) 4,100 4,100

んでまあ買入系の話はその後に余計な雑談が付くのでその前に、共通担保資金供給全店固定金利方式ちゃんですが、10月3日に足が来るのも8000億円程度ありまして、このロールが今回4100億円に減少と相成りまして、これで固定金利オペ残はまた4000億円程度減少するので、たぶん残高は17兆円台前半の水準に減少とかそういう話になるんじゃなかったですかね。

これ市場金利動向にもよるのですが、GCレートやTBレートが低水準を維持するという形になる場合(というかなるのだが)、固定金利の水準との兼ね合いとか、そもそも超過準備が拡大するとその分世の中金余るのですから金イラネとなったりという事で、固定オペのニーズが減るのでその分の埋め合わせェ・・・・・という事になりますな。まあシャーナイナイなのですが。

で、ドルオペの方はまあ良いとしまして、昨日も短国買入がスキップとなりまして、これで今日短国買入をやるのかどうか知らん(短国の場合は別に事前にヘッジのショートを入れるという事はしないので入札の前日に日銀が買入をするのはただの嫌がらせプレイなのですが)のですが、今日実施しないとなりますと実質1週間スキップ(仮に今日スキップした場合には木金は入札にMPM2日目だから実施しない筈なので月曜になる)することになるのでちったあ需給は改善・・・・するかというとまあ結局需給は強いままですけどね。

しかしまあ何ですな、先週来申し上げておりますように、先週火曜日(実質月曜日)に実施した短国買入1兆5000億円が明らかに余計で、その前の週にあった短国入札3連発で入札が後に行く程過熱して金利がアチャーな低下をしていた時点で、市場の需給逼迫を配慮して市場機能に気を使う積りがあるのでしたら買入パスするだろと市場の中の人的には思うのですが、先週火曜日に買入やって市場を荒らした後になって配慮とかされましてもですなあとゆーのを連日グチグチと申し上げておりますが・・・・・・・・・・

んーっとですね、いやまあ色々と難しいというのは判るのですけれども、どうもこのオペに関連しては過去にもちょくちょくイチャモンを申し上げておりますように、何か市場動向に対しての反応が悪いというか、簡単に申し上げると「反応するのが遅い」という傾向が時々見られるんですよね。

つまりですな、オペレーションをディレクティブ達成ということで機械的にやって市場の需給がおかしくなっているのにそのまま淡々と実施する(またはしない、というのもある)中で市場がシャレにならない水準まで逝ってしまった後に急に市場配慮型のオペ運営になるというのが微妙でして、いやまあ市場に配慮しないままだとそれはそれで困るのですけれども、市場が変に進み過ぎるまで放置プレイしてその後取り返すのに市場配慮運営をするというのは、市場に対して不必要なボラティリティーを与えると同時に、修復のコストが事前対応型よりもより多く掛かってしまいますので、政策技術論的にもあまり上手いやり方とは思えないのですよね。

まあ今のように市場金利が潰れる方向の場合はこの手のボラ拡大事象についてもまあ笑ってすまされる部分がある(ちなみに当事者的にはあまり笑えないのですが、全体の中で見た場合という話ではそれにより市場全てが崩壊するという話では無いよね、という程度の意味です、為念)のですが、例えばリーマンショックの後のGCレポ市場とかCP市場とかの動き(そういやあの時には後日「CP現先オペで金利低下効果が出た」というお前どう見てもそれ当時の事実と違う分析だろというレポートが日銀から出て悪態ついた覚えがありますが)に対する対応とか、洒落で済まされない時もある訳でして、今はまあ良いですけれども、今後異次元緩和の風呂敷をどう畳みますかという話になった場合に、これまでの調子で「後付け市場配慮型オペレーション運営」というのをやっていると、出口政策のコストが莫大なものになってしまうという潜在的なリスクが有るんじゃネーノとまあそういう風に思うのはあたくしだけではありますまいて(ただし短期市場でレポとか短国とかCPとかの所謂オープン市場にそこそこ興味がないと実感は無いかも知れんので全部で100人居るかいないかですかそうですか)と存じます次第。

つーことでまあオペレーション運営に関しては従来インターバンク系については芸術的としか申し上げようがない運営ノウハウがあるのですが、金融政策のステージが非伝統的政策となり、インターバンク市場ではなくオープン市場とか、もっと外延になる債券市場とかのように、正直中の人間でも何がどうなっているのかの全体像がつかみにくいというカオス度のより高い市場における市場秩序の維持とかゆーのは普通に他の中銀でもヒーコラもんだと思いますけれども、特に日銀の場合は異次元緩和前なら兎も角、異次元緩和という異次元なものを打ち込んで既に直近の短期国債市場のように異次元な市場動向になるという状態になっておりますので、真面目な話風呂敷を畳むときの事を考えた運営というのも考えて頂きたいと斯様思うのであります。今の調子で出口に突入すると債券市場とか大変な事になりそうな悪寒。

#なお2%物価目標がそもそも逝かないので出口は無いというツッコミはしないのがお約束

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2013/10/01

○オペ関連雑談メモ:輪番は期末跨ぎも短国買入はスキップとな

昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130930.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 3,000 2013年10月2日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年10月2日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年10月2日

ということで短国買入は昨日もスキップと相成りまして、その影響か何だか知らんですが2年新発の日本相互証券さんの引値は0.105%と金曜の引けから5糸甘くなっておりまして、ほうほうそうですかという所ですな。

まあ輪番オペの方は期末跨ぎで実施されていますので、期末跨ぎだから買入オペやらないという訳でも無いという事が判明しましたが、まあ輪番の場合はそれ以前の問題として日程が超立て込んでいるので期末跨ぎがどうのこうのとか言ってられないとゆーのがありまして、一方で短国買入はそうは言っても週1くらいで十分なので、期末跨ぎを気にする余裕がありますよねという面もあるので一概には言えませんけど、輪番を期末跨ぎで打つくらいなら短国買入も期末跨ぎの可能性もあったのでふーんという所で。

んでまあ今頃になって短国市場の玉がスーパー逼迫して入札平均レートが有担保コールを下回る勢いになってしまったので市場の需給に配慮というのであれば、まあ配慮しないでオペをバンバン打って夢のマイナス金利とかになって市場がぶっ壊れられても困るので、配慮頂くのは誠に慶賀すべきお話ではあるのですが、そもそも先週火曜に短国買入を1兆5000億円も入れたらこういう事になるのは火を見るより明らか、つーか先月は13日の短国買入結果を見た時点でこれはヤバイという話になる筈なのですが、どうもチグハグ感があって惜しいですなあと思われます。

金融緩和政策は時間軸効果も考慮しているようですが、何もオペまでバックワードルッキングでおおごとになってから火消しをする必要は毛頭ございませんので一つよろしくお願いいたしますということですな、うんうん。

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