朝のドラめもん

2021/01/22

お題「櫻井さんの後任人事が野口旭先生と聞いて納得の行ったことについて/展望レポートは謎の強気ですが・・・・・・(MPMレビュー)」

プランBの存在しない特攻体質の悲劇または喜劇ですかね・・・・・・・・

https://this.kiji.is/724901946687963136
ワクチン前提としない五輪開催を準備と首相
2021/1/21 17:20 (JST)1/21 17:37 (JST)updated コピーライト一般社団法人共同通信社

『菅首相は代表質問で、新型コロナウイルスのワクチンと東京五輪の関係について「ワクチンを前提としなくても安全安心な大会を開催できるよう準備を進める」と述べた。』(上記URL先より)

ワクチンの十分な接種が夏までに間に合わないけど、間に合わなくても開催できるように万全の感染防止措置を取る、という事なんでしょう(ものの言い方が酷いが)。

・・・・でもさ、そもそもが「ワクチンが行き渡るから」の1点勝負でプランBが無かったって事がこの言い方だとバレバレにも程がある訳でして、ちゃんとプランBが有れば「国内でのワクチン接種が行き渡っていない場合にはこのような制限を加えた形で万全を期して開催しますよ」となるはずなのに「開催できるよう準備を進める」ってどう見ても泥縄です本当にカムサハムニダと言った風情でオラ泣きたくなって来ただ。


〇全てが納得行ったのはMPM結果ではなくその後のニュースでした(野口先生の審議委員ノミネートネタ)

・・・・・・という訳でMPMレビューの前に審議委員人事の話から入るのでありました。

・ヨーイチ先生とゆかいななかまたちキタコレ

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-21/QN9H2WT1UM5101
日銀審議委員に野口専修大教授、リフレ派自認−若田部氏と共著も
伊藤純夫、延広絵美、占部絵美
2021年1月21日 13:11 JST 更新日時 2021年1月21日 14:29 JST

昨日はMPMの後にこんなのが出て来まして、国会同意人事なので国会の予定が優先ってなもんでMPMだろうが何だろうがそんなのは知ったこっちゃありませんという感じなんでしょうが、まあこれが出た訳ですよ。

でもって、野口先生ってあーた「リフレ派自認」とかいうような生易しいもんじゃなくて、コテコテの筋金入りのリフレ一派で、いやー今更リフレ派かよと思ったのですが、まあよくよく考えてみれば「ヨーイチ先生とゆかいななかまたち」という点から見たらそらそうだというノミネートでございまして、まあヨーイチ先生の内閣官房参与も腰砕けましたが、さらに日銀審議委員にヨーイチ先生とゆかいななかまたちが来るというのは最初頭抱えたんですけど、その5秒後くらいに全然別の事に気が付き、ここしばらくの間の疑問と不機嫌の原因が一気にクリアカットになりまして、別にクリアになったからと言っても政策周りに対して不機嫌なのは変わらんのに、まるで長期間のアレがアレした(朝ですからほら婉曲表現ですよ婉曲表現)如きスッキリ感で何故か清々しい気持ちになってしまいました。

ってのは何ですねんという雑談を以下行います。


・実はその1時間半前にはMPM結果見てトサカに来てたんですよ(展望レポートの上方修正)

まー詳しくは後で展望レポート見物を行いますとして、今回のMPMって現状維持で、(相変わらずノーズロ延長でトサカに来るがまあするだろうと思ってたのでそこまでトサカに来ない)成長基盤と貸出増加支援の1年延長がおまけにありましたけど、まあそっちはさて置くとして、今回のMPM結果で何がトサカに来るというかだったのは展望レポートなのよね。

つまりですね、今回の展望レポートって政策委員の中心見通しベースで言うと、成長率見通しを20年度下げて21年度上げているのは良いとして、22年度も上げていまして、これって10月展望対比で言えば「明確な上方修正」なんですよね成長率のほう、つまり経済見通しは。なにせ今週の頭に先週のロイターさんの展望レポート観測記事を見て、「いや別に今回の展望レポートで慌てて上方修正しなくたって、内外のコロナの状況見て4月展望で引き上げれば良いのに何でそんなに慌てて勝負しないと行けないの??別に政策の縮小やら正常化やらをやりたい訳でも無い筈なのに」という発想になっておった訳ですよこれがまた。

でもって火曜日とか悪態ついておりましたし、そもそも12月MPMの時にも悪態をついていましたけれども、それ以前の話で12月のMPMで「3月に点検会合」って話をするのも、何でそんなに慌てる必要があるんだよ???別に急いで出口やるとかそういう気はない筈なのに何に切迫されているんだろう??????という感じだったし、そこの所がワカランチ会長だったから不肖このアタクシ、「なんで急ぐ必要があるの???」とか言いながら悪態太郎と化していたのはご案内の通りかと存じますし、こういうの自分で書いているとその間にも頭の中で話を再構築したりするので、その過程で更に機嫌が悪化する、という悪態スパイラルに突入していたわけですよこの時まで。


・・・・・でこのニュースで気が付いたんですよ。

「なるほど慌てなければ行けなかった理由はこれかあああああああああ!!!!!!!!!」

#なお、以下の与太話にはアタクシの妄想成分が多分に混入していますのでご注意ください


・4月から「6対3」が「5対4」になるという薄氷キタコレ

えーっとですな、今回の野口先生のノミネートですが、櫻井さんが3月末で任期切れになりまして、その後任ということで野口先生な訳ですけれども、何せ野口先生って初期からのリフレ派で、リフレ派がポピュラーになってからの俄かとは違う筋金入りのお方ということでございますので、(直近の金懇ではちょっと怪しかったけど)いつの間にやら執行部の鉄砲玉あるいは炭鉱のカナリアとなってしまった櫻井さんとはモノが違う訳ですよモノが。

でですね、そうなりますとリフレ派が4名と相成りますが、足元で安達さんって片岡さんに助け舟を出さないで普通に賛成票ぶっこんできていましたけれども、それは6対3(若田部さん、片岡さん、安達さん)だったから勝つ見込みが無いので大人しくしていただけで、5対4ともなれば僅差も僅差ということになりますので、そうなったら洞ヶ峠から降りてきて旗幟鮮明にしてリフレ馬鹿軍団の突撃でござるってな事になるかも知れんし、槍に大杯持ってる博多人形だけど今の所無事に床の間の人形ケースに収まっている若田部さんだってケースをぶち破って暴れだすかも知れんのよ、なんと言っても集団になると力ですからね!!!!

てな訳で、相変わらず人を見る目がまるでない(その上安倍ちゃんだとそうは言ってもちょっと反対意見であっても当代一流の方の話だったら聴こうとするけどガースー先生は人の言う事聞かなさそう)ガースー先生に対してヨーイチ先生とゆかいななかまたちがどうのこうの、というのを勘案した時に、櫻井さんの後任がゆかいななかまたちになる、という話であれば、それってもう4月MPMになる前、即ち櫻井さんが審議委員として目の黒いうちが「6対3」の最後のチャンスになる訳です。

ということで分かりますよね。つまりは「5対4体制後になると馬鹿緩和の拡大が通るリスクが高まる」「でも馬鹿緩和の拡大をしたらどこからどう見ても金融政策は超新星爆発からのブラックホールコース間違いなしなので絶対に避けたい」とまあそういう「急がなければいけない事情」があり、3月MPMの時点で追加緩和推進の出鼻を挫いておかないといけない、という事であり、ワタクシのような凡下が考えるような「4月展望会合でゆっくり上方修正すればエエヤン」などといってたワイの方が能天気だった、とまあそういう事になります(個人の感想です)。


今回の展望でまさかの割と明白な形での成長見通し引き上げ、というこのコロナ緊急事態宣言下で何で勝負せにゃならんのよというポイント(そしてその点についてMPM出てから野口先生のこのネタが出るまでの間アタクシ割とトサカに来ておりました)についても同じ理屈でして、追加緩和だ追加緩和だと迫りくるショッカー地獄の軍団しかも4月から1名増員して執行部の鉄砲玉が1名減員だから3票差が1票差になる、という事態の前に景気の先行き見通しトーンを強くしておかないとアカン、とまあそういう事情な訳ですね、と思った瞬間、昨日のアタクシは物凄い勢いでスッキリ爽快感となった訳ですよいやマジで。

まあ何ですな、先般来物凄い勢い(という程でもないが)で日銀の謎の前のめり(しかも別に政策で何かする気も無いのに前のめりというイミフ状態)に対して悪態を申し上げておりましたが、なるほどこういう事情による深慮遠謀だったのですね、そうだと知っていたら(って知る由もないですけど、笑)そんなに悪態つかなかったのに〜って思いました。いやはやちょっと先般来毒を出し過ぎましたね、マリアナ海溝よりも深く悪態の垂れ流し過ぎに陳謝すると共に、ジャンピング土下座の勢いで悪態ぶっこんだ関係各位におかれましては平にご容赦を、って所でございます。

#あくまでも個人の妄想ですのでしつこく念のため申し添えます



・点検会合では追加緩和をしない理論構成は出てくるが別に出口だの柔軟化だのに大したもんは出ないとワイの読み筋

さらに個人の妄想は続きますがあくまでも妄想なのでご注意ください(しつこいヘッジクローズ^^)。

・・・・・・とまあ上記のアタクシの妄想が大まかに言って当たっていたりしますと、実はこの点検会合っての目的は別に超長期の金利を上げようだの長期の金利を上げようだのというような積極的(???)な意図はカシュカリ総裁の毛髪程も無い、という事が明の確な訳でございまして(個人の妄想です)、マイナス深堀だのイールドカーブ全部下げるだののような政策が「短期的には兎も角として、長期的に緩和政策を継続するためには阻害要因になる」というような理屈付けを可能な限り提示して、物価目標達成に屁の役にも立たないのに政策の死期だけは早めるというような追加緩和策を封じることが主目的、ということになる訳ですな(個人の妄想です)。

となりますと、点検の結果何か凄く風景の変わるような政策の変更がある訳でも、派手なチューニングがある訳でもない、というのが妄想論理展開的に導出されて参りますので、つまり点検会合で別に政策の何かがゲームチェンジャーとなるようなレベルでの物は出てこないので、市場から見る風景は点検会合を通過しても何も変わらんじゃろ、というのが妄想全開になったアタクシの結論になるのでごじゃります。

#何も無いのもアレだからETFとかの「上限撤廃(買入を増やすとは言っていない)」程度はあると思うけど

・・・・・・って「読み筋」とか言ってますがかなりの妄想寄りになっている点をお含みおき願いたいのですが、この線で考えると、コロナ拡大のリスクを負いながらも12月に唐突に3月決め打ちで点検会合となる話をぶっこんだこと、今回の成長見通しが定量的には小さくても定性的には割と威勢よく成長率見通しを上方修正してきたこと、の物語が作れるのですよね。まあ世の中は物語通りに行くわけではない(というか寧ろ行ったらビビるわ)のですけれども、今回のワイの読み筋は我ながらちょっと気に入ったので読み筋大公開時代の巻とシャレて見ました。

#しつこいですがこのコーナー、妄想成分全開でございます(別にワイの妄想成分なので嘘成分は混入してない筈ですけど妄想なので強めの前提が置かれていることはお分かりになると存じますのでよろしゅう)のをよろしくご理解の上用法容量をお間違えの無いよう自己責任でご利用下さいませ



〇MPMレビュー声明文編:成長基盤貸出増加支援オペまた1年延長かよ&雨宮さんが欠席とな!

https://www.boj.or.jp/announcements/release_2021/k210121a.pdf
当面の金融政策運営について

今回は経済物価情勢のアセスメント部分が展望レポートの方に入ってしまいますので、声明文は決定事項と政策のフォワードガイダンス部分だけの表記になります。


・雨宮さんが欠席ということでビビるの巻&ちゃんとニュース打てよ某ベンダー

『1.日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、以下のとおり決定した。

(1)長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)(賛成7反対1)(注1)』

ん????数字が合わんぞ??????

『(注1)賛成:黒田委員、若田部委員、櫻井委員、政井委員、鈴木委員、安達委員、中村委員。反対:片岡委員。欠席:雨宮委員。片岡委員は、物価下押し圧力の強まりへの対応と、コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押しする観点から、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』

>欠席:雨宮委員
>欠席:雨宮委員
>欠席:雨宮委員

えーどうしたの雨宮さん、と思ったのですが、まあ結果公表と共に日銀の方から説明があったみたいで、ブルームバーグちゃんの方でフラッシュが打たれて(近親の方がPCR検査中なので要待機のため欠席、ただし書面で意見は提出している、との事)、なるほどとは思ったのですが、雨宮さんが欠席とか、他の雑魚キャラ審議委員と違うんだから声明文見たら速攻でフラッシュ打てよと思うのに物凄い後になってからのんびりとヘッドラインが出てきたのがクイックでして、いや今回だけならまだしも、クイックって前回会合の時、決定会合中の前場に(というのもアレだがそれはさておき)日経本紙の電子版が抜いた「点検を行う方向で指示がでるようですよ」な件に関しても、ブルームバーグが「〜と日経が報道」とフラッシュを速攻で打っているのに、日経の子分の筈のクイックが全然ヘッドライン打って無くて、いや真面目な話お前ら何やってるのって話で、クイック社は市場相手のニュースベンダーやる気あるのか(まあよく見ると今までも自動転電みたいなヘッドラインが多いのは気になっていたんですが)と小一時間な訳で、ニュースベンダー止めるとか、別に速報性など知らんがなというスタンスで臨むんだったらそれはそれで経営判断ですから勝手にどうぞとは思うのですが、市場向けニュースも売り物にしているんだったらちょっと最近酷くねえかと思ったので、突如全然関係ないお話をおっぱじめるアタクシなのでした。

何はともあれ早く普通に出勤できるようになることを祈念致します>雨宮さん

政策委員の自宅でのリモート対応はロジや情報セキュリティ上難しいんだろうな、というのは分かるんですが、MPMの会場を2分割(同じ本店内で物理的に分割で十分だと思うけど)してビデオ会議にするとかしないと、MPMクラスター発生で全員同時にあばばばばーとかなると洒落にならない気がします、っての今回の雨宮さんの欠席ニュースで改めて思いました。

#あと、昨日も「職員の新型コロナウイルスへの感染について [PDF 74KB]」が出てた(「職員」なので雨宮さんではない筈)のですが、公知する必要がある特別な理由を除いて一々リリースせんでも良いと思うんですけどね。内勤の人とかだったら。



・成長基盤強化、貸出増加支援オペのノーズロ1年延長

『2.日本銀行は、「貸出増加を支援するための資金供給」および「成長基盤強化を支援するための資金供給」について、貸付実行期限を1年間延長することを決定した(全員一致)。』

まあコロナオペですら延長ですから(だいぶ意味が違うけど)そら延長だわさ、とは思ったが毎度思うのですけれども、当該会合の議事要旨を読んでも、このオペがどのように成長基盤強化即ち潜在成長率の引き上げになるような施策としてワークしているのかとか、貸出増加支援の結果貸出がどのような分野に向けて増加してそれによって我が国の成長力強化にどのように寄与しているか、といった政策ぶっこんだ際の本来の宣伝文句に対する検証作業やその検討が行われているとは1ミリも思えない訳ですな。

でもって議事要旨を見るとアタクシには機械的に執行部が延長提案出してシャンシャン承認されているだけにしか見えないのであって、シャンシャン承認するだけなら上野のパンダでも出来るわ(違)と思うんですが、この政策ツールに関して効果の測定とか検証ちゃんとやるのを老いぼれジジイのアタクシの目の黒いうちに見れることを心の底からお祈りしたく存じます(棒読み)。


・ガイダンス文言には変更なし(当たり前だ)だがオーバーシュートコミットメントの件はどうするのやら

https://www.boj.or.jp/announcements/release_2021/k210121a.pdf(今回)
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2020/k201218a.pdf(前回)

一応比較しておきますが、

『3.日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する。マネタリーベースについては、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続する。

引き続き、@新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム、A国債買入れやドルオペなどによる円貨および外貨の上限を設けない潤沢な供給、BETFおよびJ−REITの積極的な買入れにより、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていく。

当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。政策金利については、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している(注2)。』(今回)

『3.日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する。マネタリーベースについては、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続する。

引き続き、@新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム、A国債買入れやドルオペなどによる円貨および外貨の上限を設けない潤沢な供給、BETFおよびJ−REITの積極的な買入れにより、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていく。

当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。政策金利については、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している(注2)。』(前回)

当然の如く全文一致でございます。MBのオーバーシュート型コミットメントって50兆円からのコロナオペが落ちたら物凄い勢いで減ることになるんですが、拡大「方針」だからキニシナイ、って事なんでしょうが、よくよく考えてみるとテンポラリーとは言え、1年間ほど50兆円からのMBエクストラ拡大をしているのに、(9月に終わるかどうかまだわからんですけど一応1年間としておく)そこの出入りをキニシナイで済ませるっていう話になると、ではそもそもマネタリーベースを何のために拡大しているのか???というのが中々謎の論点になる訳でして、5兆や10兆じゃなくて50兆円もぶっこんでるのに別にそれが物価に効く訳が無いというのでしたら、そらまあ一時的にドカンと増減してもキニシナイって理屈は良く分かるのですが、じゃあ物価に効くわけでもないMBの拡大方針のコミットメントが何で物価目標達成のためにぶっこんであるのかと小一時間な訳ですな、いやはや何ともですが点検会合で何か出るかな楽しみですね(ウキウキ)。



・かたおかしんぎいいんのはんたいりゆうはおなじだった!

うーんこの。

『(注1)賛成:黒田委員、若田部委員、櫻井委員、政井委員、鈴木委員、安達委員、中村委員。反対:片岡委員。欠席:雨宮委員。片岡委員は、物価下押し圧力の強まりへの対応と、コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押しする観点から、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』(今回)

『(注1)賛成:黒田委員、雨宮委員、若田部委員、櫻井委員、政井委員、鈴木委員、安達委員、中村委員。反対:片岡委員。片岡委員は、物価下押し圧力の強まりへの対応と、コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押しする観点から、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』(前回)

前回の会合で「コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押すする観点」という今にして思えば盛大なフラグ建築士な理由を反対理由に入れてきて反対理由の言い方を変えたじゃん進歩進歩(なお変えたものの、だから何なのという辺りには進歩が無いのですけど)と思いましたが、今回は特に変更が無いですね。

もっとこう「コロナ感染症の拡大が続いている中で保険的に長短金利の引き下げをすべき」みたいな事でも言えば気が利いているのに、と思ったのですが、その論点で申し上げますと、良く見れば(よく見なくてもわかるが)片岡さんの反対理由も「コロナ後を見据えた」となっているのが中々味わいがあります。この後で(ってなんか肝心の展望に行く手前でノリノリになってしまって詳細出来ない悪寒がしますが)行います展望レポートの所でも、足元のコロナはそらまあちょっと足元下げますけどワクチン様のお蔭をもちまして中長期的にはヘーキヘーキ、という前提が思いっきりベースラインに入っています(ワクチンが来たからそのベースラインが強気化している状態ですがな)が、反対芸人片岡先生におかれましても、実はそこのベースラインシナリオの認識が同じ、というのが面白いな、とは思いました。

『(注2)片岡委員は、デフレへの後戻りを回避するためにも、財政・金融政策の更なる連携が必要であり、日本銀行としては、政策金利のフォワードガイダンスを、物価目標と関連付けたものに修正することが適当であるとして反対した。』(今回)

『(注2)片岡委員は、デフレへの後戻りを回避するためにも、財政・金融政策の更なる連携が必要であり、日本銀行としては、政策金利のフォワードガイダンスを、物価目標と関連付けたものに修正することが適当であるとして反対した。』(前回)

よってこっちも同じなんですけど、実は前々回10月会合ではこういう反対理由だったんですよね。

『(注2)片岡委員は、新型感染症の深刻な影響を念頭におくと、財政・金融政策の更なる連携が必要であり、日本銀行としては、政策金利のフォワードガイダンスを、物価目標と関連付けたものに修正することが適当であるとして反対した。』(前々回10月会合)

まあこのようになっておりまして、今こそこの理由を復活させれば良いのに、って思ったりはするんですが、何と申しますか、きっと大所高所から見ておられる方々的には、足元で病床が足りなくてウギャーとかそういう話はこまけえこたあいいんだよ!!!ってな事なんですかねえとか思ってしまいまして、いやまあマクロ的に見たらそうなのかも知れないんで別にそこまで悪態をつく気も無いんですけど、なんかこうモヤっとしてしまうサムシングが心情的には無いわけではないんですよね、とか思いました(個人の感想です)。

まあいずれにせよ、積極緩和派でも別にコロナ第3波を追加緩和の理由に出してこない、というのはFEDもそうですけど、何でそこまで強気になれるんだか、とは思ってしまう所ではありまする。



〇展望レポート基本的見解:出来上がりの数字自体は地味だけど構成的には結構な上方修正とアタシャ読みました

https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2101a.pdf(今回)
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2020/k201218a.pdf(12月声明文)
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2010a.pdf(前回10月)

いつもだと鏡からダラダラとやっていきますが、うっかり八兵衛なので時間がやや足りん(さすがに土日のどこかで残りの分は更新するつもりですが、別に急いでみるような話しでもないので月曜にまとめて見てくんなまし)のでいつもと違って数字の方から。


・足元下げて21年度上げるのは予想内だが22年度も上げてくるとは・・・・・・・・・・・

いつもだと割とスルー気味の出来上がり数字、8ページ目の話になります。『(参考)2020〜2022 年度の政策委員の大勢見通し』ですね。まあはっきり言って物価の方は早期目標達成とかいうのが完全に空文化している(点検会合だって「政策が長期化するから」って話をしている位でほぼ公式にバンザイしている状態)のでして、論点になるのは成長見通し(=経済物価見通しの中の経済パート)になりますわな。

実質GDP(前回→今回、レンジと中央値)

2020年度:
▲5.6〜▲5.3<▲5.5>
→▲5.6〜▲5.3<▲5.6>

2021年度:
+3.0〜+3.8<+3.6>
→+3.3〜+4.0<+3.9>

2022年度:
+1.5〜+1.8<+1.6>
→+1.5〜+2.0<+1.8>

ということでして、20年度が足元でのコロナ拡大がドーンと来ているので下げましたってのは分かるし、そうは言いましても21年度はコロナの影響は残るでしょうが今みたいなウギャーじゃないんだから、20年度が下方修正になった分の裏が出て上方修正、でもって22年度は横ばいかいな、とか思っていたのですが、21年度が20年度の裏以上に上方修正になっていて、しかも22年度まで上方修正だし、実質+1.8だと潜在成長率から見たら結構な上じゃんという話になっております。

実際問題として(ちょっと今日間に合わないので土日に追加しますけど)需要別展開している展望レポートの説明文を読みますと、設備投資の先行きが明確に上方修正されているのと、外需の所がこれまた明確に上方修正となっておりまする。さらに政府消費の項目をわざわざあたらしくぶち込んで来たりと、コロナの谷が深くなった分山を上げる、だけではない強い内容となっておりまして、これ見た目の数字自体は地味ですけれども、経済全体のベースラインシナリオのトーンとしてはかなり強くなってるなという印象を受けました(個人の感想です)。

いやまあ確かにFEDとかもエライ威勢の良い説明になってきておりますし、なんかそのワクチン普及一点張りっぽいのが物凄い勢いで気にはなるけど、まあそれらの話があるのは分かるんですが、まあ何でそこまで強気になるのか分からんとか言ってトサカに来てたら昨日はその後のアレがあったので、あらあらそうですかとは思いましたが、今日は詳細版が出てきますので、実際にどの辺が根拠になってこんなに威勢の良いベースラインシナリオになったのか、というのをちょっと週末真面目に確認しておこうかな、とは思います。


・物価のスルーっぷりェ・・・・・・・・・・・・・

まあ大体からしてさっき申し上げたように点検会合やりますよアナウンスの時に「新型コロナウイルス感染症の影響により、経済・物価への下押し圧力が長期間継続すると予想される状況を踏まえ」とか思いっきり物価目標早期達成を放棄しそうな勢いのバンザイモードになっているのですが、これは中々ワロタというのは物価見通しが記載されている本文4ページの脚注。

『2  Go Toトラベル事業による消費者物価への直接的な影響を、一定の前提に基づき試算すると、2020 年度が−0.2%ポイント、2021 年度が+0.1%ポイント、2022 年度が+0.1%ポイントとなる。なお、大手キャリアによって公表された携帯電話通信料金の引き下げや新たなプランの設定については、消費者物価指数への反映方法次第でその影響が変わり得るため、今回の物価見通しには織り込んでいない。』

織り込まないのかよ!!!という感じでして、もうどうせ早期達成しないんだから別に急いで出すこともねえだろ、的なサムシングを感じて実に心がほっこりと致しました。


・さてここで10月のベースラインシナリオの前提条件を改めて確認しましょう

まああと良い根性してるな、と今回思ったのは小見出しの如くでして、10月展望レポート基本的見解の鏡の部分の4ポツ目を見ますとこのような記載があります。

『・こうした先行きの見通しについては、感染症の帰趨やそれが内外経済に与える影響の大きさによって変わり得るため、不透明感がきわめて強い。また、上記の見通しでは、広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定していることに加えて、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されると考えているが、これらの点には大きな不確実性がある。』(10月展望レポート)

>広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定している
>広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定している
>広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定している

・・・・・お、そうだなって感じでございますが、日銀ちゃんの定義によりますと今般の緊急事態宣言だの何だのというのは↑の事態ではない、という整理になる訳ですな、いやまあそらそうかも知れんのですが、西村担当相とか「前回の緊急事態宣言並みに自粛しましょう」とか言ってたような気がするんだがいやまあ何でもないです。


#という訳で本文比較などは月曜の朝には読めるようにアップします(総裁会見とかネタが溜まるのでちょっと長くなると思いまして、まあ一部は事前に作ってアップする所存です)







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