朝のドラめもん

2024/04/19

お題「マイナス解除1か月だが相変わらずの短国ちゃん/野口審議委員佐賀金懇挨拶から」

マイナス金利解除決定から1か月ですねえ・・・・・・・・・・・

〇でまあ1か月経過して短国ちゃんどうでしょうと言えばアレ

今朝も毎度のようにGCレートから参りますが
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/trr/index.html

2024/4/15 0.065 0.062 0.053 0.051 0.050 0.045
2024/4/16 0.044 0.041 0.046 0.047 0.045 0.039
2024/4/17 0.036 0.019 0.032 0.035 0.037 0.032
2024/4/18 0.026 0.015 0.028 0.031 0.029 0.026

いやーなんか足元GC下がりますなあとか言ってるうちに1Mの気配まで波及している(引用してないけど3Mの気配には波及してない)でござるの巻という事ですが、まあよくよく考えてみれば当座預金残高が全然減らない(どころか15日には年金定時払いとかあって更に増えてる)ということでございますので「金」はクッソ余りしているとなると、その反対側になる「国債」が希少価値出てしまってカネの取引レートと乖離するのも当たり前ではなかろうか、という悲しい話になる訳で、そういう意味からも長期国債買入減らせやこのスットコドッコイとしか言いようがない訳ですが。

https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20240418.htm
国庫短期証券(第1226回)の入札結果

『本日実施した国庫短期証券(第1226回)の価格競争入札及び国債市場特別参加者・第T非価格競争入札について、下記のように募入の決定を行いました。


1.名称及び記号   国庫短期証券(第1226回)
2.発行根拠法律及びその条項 特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第46条第1項

3.発行日    令和6年4月22日
4.償還期限   令和7年4月21日
5.価格競争入札について
(1)応募額       11兆5,719億円
(2)募入決定額    2兆5,759億5,000万円
(3)募入最低価格    99円82銭6厘
(募入最高利回り)(0.1747%)
(4)募入最低価格における案分比率 55.4871%
(5)募入平均価格    99円83銭5厘
(募入平均利回り)(0.1657%)

まあ10bp台半ば乗せでの結果にはなりましたが、売買参考統計値ちゃんを見ますと1226回の平均値単利は堂々の0.140%に金利低下(なお1か月前の1220は0.159%で変わらずになっているのですが1年短国が発行から1か月も経つと嵌るところに嵌ってしまって流通してるのか問題があるのでこれが実力なのかは謎な点があるわな)という有様で、ここから延々とGCがクソ低い水準で推移した挙句、半年後に0.25%に政策金利が上がってもGCはやっぱりコールと乖離したまま、っていう短国市場ってのを前提にしてGC対比でブレークイーブンとかそういう世界(コールで計算すると利上げ無しの勢いじゃないと間尺にあわない)という大変に素敵なレートになっていて、マイナス金利解除して1か月たってもこれかよという実に香ばしい展開になっておられるわけですな、ちーん。


でまあ今日も今日とて3Mの日なのですが、
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_auct/auct20240412.htm
国庫短期証券(第1227回)の発行予定額等

『1. 入札予定日 令和6年4月19日
2. 発行予定日  令和6年4月22日
3. 償還予定日  令和6年7月29日
4. 発行予定額  額面金額で5兆8,000億円程度』

いやーしかし何ですな、かつてマイナス金利導入前にMBの数字作りで無理くり日銀が短国買入をしてマイナス金利政策でもないのに短国がマイナスに突っ込んでしまって(一部のマニアが)エライコッチャになったのですが、今回は日銀別に短国買入をしていない(というかマイナス解除と共に停止中)のにこれというのがもう構造要因っぽくて(まあベースにはアホみたいな超過準備があるから日銀のせいなんですけど)泣けるのですが、さて今日の3Mは幾らになるのかしらとは思いながらも金利がもうちょっと見れる水準に浮上するとか全然期待してないしさすがにこれはフラグじゃない自信があるわorzorzといった所で、まあ入札の結果が出ましたら笑い飛ばして差し上げてくださいませ南無阿弥陀仏。



〇野口審議委員金懇挨拶:そこまで無茶苦茶な話をしている訳ではないが政策手段に関する認識の相違はアカンじゃろ

https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2024/ko240418a.htm
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2024/data/ko240418a1.pdf

【挨拶】わが国の経済・物価情勢と金融政策
佐賀県金融経済懇談会における挨拶要旨
日本銀行政策委員会審議委員 野口 旭
2024年4月18日

本日は(前回の田村さんと同様に)HTMLとPDF同時公表になっていました。引用の手間的にHTMLから引用します。


・ヘッドライン詐欺の本領がいかんなく発揮されておるのは野口さんのせいではないがキタコレという感じで

まあどこのとは言わないのですがベンダー見てるとヘッドラインが出て来る、というのは仕様なのですけど、この前の田村さんもそうですけど、野口さんの今回の金懇挨拶って、政策手段に関する云々の部分では大いに如何なものかというのがあるのですけど、政策全体のトーンに関してそこまで超越無茶な話をしているのか、というと実はそこまででも無くて、たぶんなんですけど、どこぞのハトハトチキンジジイがハトハトチキンの本音をダダ漏れにさせると野口さんの言ってることに近くなるんジャマイカ、って感じで読んでたわけでございます。

しかしですね、例えば今回思いっきり目立ってたと思われるヘッドラインですと

『まず政策金利調整のペースに関しては、他の主要中央銀行の最近の例とは比較にならないほどゆっくりとしたものになることが予想されます。』

という部分を思いっきりフレームアップしたヘッドラインが目立っていたと思うんですけど、これって、確かにここだけ見ると飛んでもないハトハトに見えてしまうんですけど、実際にはこの部分は『3.金融政策』の『(4)政策金利の段階的引き上げとバランスシート調整』の第2パラグラフの部分になるのですけど、このパラを全部引用すると、

『まず政策金利調整のペースに関しては、他の主要中央銀行の最近の例とは比較にならないほどゆっくりとしたものになることが予想されます。それは何よりも、後述する物価・賃金のゼロノルムが緩みつつあるとはいえ未だに根強いことから、物価が基調的に2%近傍で上昇し続けるという状況に至るまでには相応の時間を要すると思われるからです。』

という話をしていまして、まあこのゼロノルム云々の見通しの是非、というあんまりさて置けない問題があるのはあるのですが、まあそこを是として読めば別にそこまで無茶な話をしている訳ではないですし、寧ろ相応の時間を要する中においても政策金利調整を全く行わないという訳でもない(行うとも言ってないけど)話なのでして、なんかもう教条的に金利上げるのは全て悪みたいな話をしている訳ではない、と少なくとも金懇テキストをちゃんと読めばそうなると思うのですよね。概ね全編に渡ってそんな感じで、もちろん現状認識から先行き見通しからハトハトしているのはそうなんですが、そのハトハト見通しをベースにした政策運営で金利一切上げるなとか国債買入減らすなといっている訳でもないのですから、まあアタクシとしては賛同いたしかねますけど、そんなに無茶苦茶変な話をしておあらん、というのはこの部分だけじゃなくて全般そんな感じですわよ(他の角度から突っ込むことはあるがそれは後程)。

然るに、ヘッドライン見てるとなんかもうこのハトハト部分をバンバンフレームアップしたのが出て来るのでナンジャソラと思いながら見るのですが、何せ世の中にはベンダーのヘッドラインをテキストマイニングして脊髄か延髄あたりで反射する方も多うございますし(個人の感想です)、増してや馬鹿AI(個人の偏見です)みたいなのがテキストマイニングで振り回そうもんならホイホイと釣られるわけでして、まあ何ちゅうかベンダーさんも商売だから注目されて何ぼなのは分かるし、注目されなきゃただの自己満足であって生業として成立しないんだからそうなるのは当然ではあるのですが、なんかこうアレなヘッドラインを打つのはこれ全員が止めるかアレを打たないところだけが注目されるようになるとかが起きない限りは中々難しいんだろうなあと思う所ではありまする。

なもんで、野口さんの会見のヘッドラインも見てると、なんか講演テキストよりは更にハトハト感があったのですが、ヘッドラインバイアスがかかっている可能性も鑑みまして今日会見録出てから週末改めて考えてみたいと思います。


・政策金利の引き上げとバランスシート縮小の言及はあるにはあるけどまあ前後の文脈的にはただの枕詞よ

とひとしきり悪態をついた所で本文ですが、とりあえず経済物価の認識、就中インフレノルムに関する部分は記者会見での質疑で何か一段の補足もあるかもしれないな、と思うので、というのは言い訳で単純に時間の関係でもあるのですが、まあ政策運営の部分は会見で追加情報ないだろと踏んでますし、こっちに関しては論点があるのでそちらをネタにします。

『3.金融政策』のパートになります。最初の『(1)大規模金融緩和の政策手段とその転換』はマクラであんまり書いていることに意味はないのですが、ゆうてそこの中の

『今後は、政策金利の段階的な引き上げ、国債購入額の調整を通じたバランスシート調整などが、情勢を慎重に見極めつつ行われることになると考えられます。』

とある部分が「情勢を慎重に見極めつつ」とかいうのが抜けてヘッドラインになっていた気がしますが、これまた前後の文脈を見ると(上記コーナーの後段パラグラフになります)、

『大規模金融緩和の手段として2013年以降に導入されたこれらの政策は、わが国が永く苦しんできたデフレ的経済状況からの脱却を目的としたものです。したがって当然ながら、賃金と物価の好循環が進捗し、2%の「物価安定の目標」が見通せる段階となれば、縮小ないしは解除されていくことになります。私自身はそのすべてに賛成したわけではありませんが、前回の3月政策決定会合では、先行きでの目標達成の確度が十分に高まったという判断に基づいて、長短金利操作の撤廃、マイナス金利の解除、マネタリーベースの拡大に関するオーバーシュート型コミットメントの撤廃、資産買入方針の変更等々が行われました(図表8)。』

というのがその前にあってからの、

『今後は、政策金利の段階的な引き上げ、国債購入額の調整を通じたバランスシート調整などが、情勢を慎重に見極めつつ行われることになると考えられます。以下では、この金融緩和からの出口問題についての私なりの把握を示した上で、前回会合での決定の位置付けと今後の政策的方向性を考察します。』

という結論部分がクローズアップされている訳でして、前後というか前の文章の流れからしたら別にこれセンセーショナルな話でも何でもなくて、寧ろただのマクラじゃんという事になるかと思うのよね。いやまあ野口さんがビタイチ利上げ罷りならんとかいうハイパー緩和論者だと思っている人が見たらビックリかもしれないけどさ。


・なんかFEDの量的緩和縮小をスルーしてねえかこれ

『(2)「非伝統的金融政策からの出口」の意味』という所でまあ話をしているのですが内容自体はおもんないんですけどその最後のところ。

『各中央銀行は他方で、とりわけ2022年以降は、あまりにも急速な経済回復の副作用ともいえる高インフレへの対処のために、それまでの量的緩和政策を停止あるいは巻き戻すだけではなく、政策金利である短期市場金利の引き上げを実行することになります(前掲図表2)。これは、各中央銀行が、それまでに行われた量的緩和の結果として生み出された潤沢な準備預金を維持しつつも、政策手段としては伝統的枠組みへと復帰したことを意味しています。』

>潤沢な準備預金を維持しつつも
>潤沢な準備預金を維持しつつも
>潤沢な準備預金を維持しつつも

いや皆さん減らして行ったでしょ、というかそもそもが海外の中銀の場合は「引き締めの着手が遅れたので、結果的にリザーブを減らすことも遅れてしまった」というだけの話で、引き締めモードに入ってからは特にFEDとかリザーブの削減を進めているんですけどどういう認識になってるんだ?????


・・・・てな感じで、野口さんの説明って認識がちょっとズレてねえかというのが以下チョイチョイあるのよね。


・6兆円買入は決定事項じゃありません

次の『(3)3月会合における「金融政策の枠組みの見直し」の位置付け』も如何なものかというのがありまして、

『3月会合では、新たな金融市場調節方針として、マイナス金利政策を解除した上で、無担保コールレート(オーバーナイト物)を政策金利として、それを0〜から0.1%程度で推移するように促すことを決定しました。また、10年国債金利に目標値や上限等を設けてきた長短金利操作を廃止する一方で、これまでと概ね等しい月間6兆円程度の長期国債買入れの継続を決定しました。私はこれについては、「ゼロ近傍の政策金利の下での国債買入れ継続」という枠組みにとりあえずは移行したことを意味すると捉えています。』

>これまでと概ね等しい月間6兆円程度の長期国債買入れの継続を決定しました。
>これまでと概ね等しい月間6兆円程度の長期国債買入れの継続を決定しました。
>これまでと概ね等しい月間6兆円程度の長期国債買入れの継続を決定しました。

皆様先刻ご承知の介だとは存じますが性格がしつこいアタクシは声明文を引用します
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2024/k240319a.pdf
金融政策の枠組みの見直しについて

『(2)長期国債の買入れ(賛成8反対1)(注2)

これまでと概ね同程度の金額3で長期国債の買入れを継続する。長期金利が急激に上昇する場合には、毎月の買入れ予定額にかかわらず、機動的に、買入れ額の増額や指値オペ、共通担保資金供給オペなどを実施する。』

とあって、そもそも概ね「同程度の金額」が勝手に概ね「等しい」になっている時点でアレなのですが、

『3 足もとの長期国債の月間買入れ額は、6兆円程度となっている。実際の買入れは、従来同様、ある程度の幅をもって予定額を示すこととし、市場の動向や国債需給などを踏まえて実施していく。』(この部分直上URL先3月決定会合声明文より)

ということで脚注3は足元の買入額とは書いていますが、声明文本文のどこにも「6兆円程度」の文言なくて、しかも脚注3に関しても「ある程度の幅をもって」とある訳で、そもそも6兆円決め打ちな訳ではないのですな。

・・・・・・いやまあ実際には「4月から国債市中消化額が減るという国債需給」を全く無視して国債買入が実施されていましたので、結果から見たら野口さんの説明と同じことをやっている、というのがまず今回のマイナス解除後におけるボタンの掛け違いであって、その点はまああるんですけど、それにしても声明文を読むと野口さんの説明のようにはならない筈でして、勝手に建付け変えるなよという話であります。


・長期金利抑制を残したいのにYCC撤廃には賛成ってのが謎理論

さっきの部分の次のパラグラフですけどね。

『ちなみに私個人は、3月会合での決定に関して、長短金利操作の廃止と長期国債買入れの継続には賛成した一方で、現段階では「マイナス金利の下での国債買入れ継続」の方がより適切と考えたため、マイナス金利政策の解除には反対しました。』

この件の説明なんですが、

『それは私が、後述のように、賃金と物価の好循環の強まりについての実態確認にはサービス価格の上昇や中小企業における価格転嫁の進展をより慎重に見極める必要があると考えたこと、』

まあこれは(賛同しないけど)主張としては一つの考え方

『さらには、長短金利操作とマイナス金利の撤廃を同時に行うことは長期金利を含む金融環境に対して非連続的な変化をもたらすリスクがあると考えたことによります。』

公表文書の方にもこの理由は罹れていたのだが、ナンジャソラと思いながら読みますと、

『私はつまり、現状では長期金利を国債買入れによって間接的にせよ抑制する必要があるため、その抑制効果を相応に持つマイナス金利は残しておく方が望ましい、と考えたわけです。』

いやだったらYCC残して問題ないだろというか政策変更そのものに反対しろよと思いますが、その一方で全体的な説明では物価目標達成に向けた進展があったから政策の巻き戻しも、という話をしている訳でして、なんかこう政策のデザインどうなっているのよ、と思いました。


・置物マネタリーベース直線一気理論はどこに逝ったのでしょうか??????????????

しかしまあ今回の野口さんの説明の一番の面白ポイントは次の『(4)政策金利の段階的引き上げとバランスシート調整』でして、最初に引用したゆっくりの話とか中立金利の話しとかあるのは正直どうでもよいのですが、そこの第4パラグラフが今回の面白ポイント。

『この政策金利調整と並行して行われることになると思われるのが、一般にはテーパリングや量的引き締めと呼ばれる量的緩和の巻き戻しによるバランスシート調整です。ここで重要なのは、伝統的枠組みへの復帰とはいっても、短期市場金利がもっぱら金融調節運営を通じて誘導・維持されていた世界金融危機以前の「希少な準備預金」の時代とは異なり、現在は政策金利が主に中央銀行当座預金への付利を通じて設定・誘導されているという点です。』

ほうほうそれでそれで????

『これは、量的緩和以降の「潤沢な準備預金」を前提とした現在の政策レジームでは、短期金利操作とバランスシート調整は完全に切り離されており、中央銀行はバランスシートを縮小させることなく政策金利の引き上げを遂行可能であることを意味します。』

ちょwwwwwwwwww

マネタリーベース直線一気理論は何処へ行ったのでしょうか?????????
https://toyokeizai.net/articles/-/14475?page=2
異次元緩和から3カ月,インフレ期待は上昇したか
市場動向を読む(債券・金利)

『日銀の岩田規久男副総裁は就任前、マネタリーベース残高の中核をなす日銀当座預金残高が10%増えれば、期待インフレ率が0.44%ポイント高まるという試算を示していた。黒田東彦総裁は、そのように物価上昇の期待が高まれば政策目標の達成は可能と説いている。』(この部分だけ直上URL先東洋経済2013年6月記事より引用)

「バランスシートは政策と切り離せる」って説明している時点でもうお前らのマネタリーベース直線一気理論は何だったんだという話だし、まあこの政策との切り離しってのを置物一派が言うのは説明をするのはちょっとこれはどうなのよ、とおもいました。

なおあまりこの「政策と切り離す」ってのを強調すると実はついこの前までやってた「オーバーシュート型コミットメント」ってのはあれは何だったのでしょうかって話にもなるからそこはちゃんと整理しないと行けないんですよね。特に野口さんの説明ですとまだ2%ノルムは行ってないしこの先結構時間がかかる、ってことになるのでじゃあ何で政策と切り離せるんだ、って話になるから(大本営だと「見通しの確度が高まったのでオーバーシュート型コミットメントの目的は達成された」という言い方なのでそこは辛うじて誤魔化しておられます、為念)。


・・・・・ということで時間もアレになってしまったので本日は野口さん金懇の政策に関する部分のみネタにしましたが、会見録見てまた補足が出来れば他の部分も、と思います。あと野口さんこの中で市場機能の話を妙にしているのですけれども、市場機能が大事なら何で6兆円の買入が重要と思うのかがエライ矛盾してませんかって感じでそこも何だかなあと思いましたが本日は割愛します。


しかしまあアレですよ。この野口さんの説明にしても、長期国債買入の部分が何かもう妥協の産物で訳の分からん状況でとりあえず突っ込んだんだな、というのが明らかになったというのがこの金懇挨拶の収穫ではありまして、4月会合は経済物価見通し云々よりも(どうせ暫くの間の政策変更は「物価目標達成の確度の高まり」という「お気持ち」で行われるんだから経済物価見通しなんぞは所詮後付けであってどうでもよいという極論で考えて居るアタクシ)この長期国債買入の建付けがキメラ状態になっているのを何とかするのかしないのか、という辺りを注目して行こうかと思います。




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