分類不能の雑文

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とりあえずここにぶち込んでおきますが、いずれ整理する所存(^^)

過去の雑談

2004年下期
2004年上期
2003年下期(以前の整理はまだできていない)

最近の雑談

2005/09/28「Bank of England Museum 突撃記(メモ)」
2005/09/26「英国旅行雑談」
2005/08/29「またまた選挙雑感」
2005/08/22「又も床屋政談」
2005/08/19「選挙雑談」
2005/08/18「東証社長ののんびりしたインタビュー/麻生総務大臣ネタ/選挙雑感」
2005/08/17「丹羽伊藤忠商事会長の正論/選挙雑感」
2005/08/11「情けない反対派議員」
2005/08/09「総選挙ですか・・・・」
2005/08/08
「郵政民営化法案問題雑感続き」
2005/08/05「困ったお金相談/郵政民営化法案問題雑感」
2005/07/27「尾崎行雄の7条解散反対論(国会会議録ウォッチ)」
2005/07/25「金融サービスの高度化話補足その他」
2005/07/22「人民元切り上げ雑感/金融サービスの高度化話」
2005/07/19「厚生年金基金連合会の損賠提訴に思う」
2005/07/13「政治雑談/金融教育雑談」
2005/07/11「書評と政府税調会長に関するヨタ話」
2005/07/08「恐怖新聞ウォッチング」
2005/07/07「財務省の予算作成ゲーム」
2005/07/06「恐怖新聞恐るべし/月刊現代の記事/郵政民営化法案衆議院採決」
2005/07/05「神メディア日経降臨の図」
2005/06/30「経産省問題雑感」
2005/06/29「某経済新聞の法則」
2005/06/23「Musical Baton」
2005/06/14「東証VS金融庁雑感」
2005/06/13「本の紹介」
2005/06/09「本の紹介」
2005/05/18「カネボウ上場廃止に絡む金融庁の珍発言」
2005/05/12「個人の先物投資を煽るいつもの新聞」
2005/05/09「アナリスト協会のシャンシャン総会/ニュース雑感」
2005/04/28「相変わらずのお方ですな」
2005/04/27「ニュース雑感」
2005/04/26「生産性上昇の暗部」
2005/04/25「言うことコロコロ変る経済評論家/ニュース雑感(メモ)」
2005/04/22「さすがは日経新聞(メモ)」
2005/04/20「外債投資の落とし穴」
2005/04/19「フジテレビVSライブドア騒動落着にひとこと(メモ)」
2005/04/18「諮問会議ウォッチ続編/展望レポート観測記事」
2005/04/15「ニュース雑談/経済財政諮問会議ウォッチ」


2005/09/28

○おまけの旅行日記:イングランド銀行博物館訪問記録
(写真入りと言ってもたいしたものではないですが、ここに一応置いときました)

ご案内の通り先週あたくしはのうのうと休暇の英国旅行なんぞに行ってきたのですが、やはり金融関係者でありますから行かねばなるまいと思い(笑)、BOEに博物館が併設されていると聞きつけ早速突撃。

場所は地下鉄のその名もまんまズバリの「Bank」駅から「Bank of Englandはこっち(意訳)」という出口を降りるとそこにはBOE様の立派な建物がございまして、その周りも大手銀行の本店と思われる立派な建物が(^^)。

で、正面入り口に向かって右側に「Bank of England Museum」の入り口がございまして、鞄なんぞを持っていると入り口でチェックされますが、入場無料で入り口にパンフレットがございます(日本語版もある)のでそれを貰って入ります。

で、まぁBOEの歴史とか貨幣制度の歴史とかの展示があるのですが、「金の延べ棒を自分で持ち上げてみましょうコーナー」があったり、ディーリングデスクでディーラー業務の説明を聞くコーナー(席にディーリングデスクさながらに電話機やら情報端末があって、電話を取ると説明が聞けるらしい。あたくしは聞かなかったが)などがあったりと中々オモロイ。ちなみに金の延べ棒は15キロ位の重さなんですが、そこにいた警備員兼係員のオッチャンは「ほれ見ろ」と軽々と人差し指一本で持ち上げて見せてくれました。ちょうど重心の所に人差し指をフックのようにして掛けると持ち上がるようなのですが、シロートには無理ですな(^^)。

で、最後に記念品売り場があるのが中々笑えるのですが、「BANK OF ENGLAND」のロゴの入ったお土産品の数々に思わず魅了されてしまい、キーホルダー(£6.5)やら定規(£0.6)やらデスクの置時計(£17.1)などなど気が付けば£40近くもお布施をしてしまったのは内緒です。

「BANK OF ENGLAND」印のセーターを着たテディーベア(£7.5)もございまして、こちらの熊さんの種類が「GEORGE BEAR」なんですが、これはやはり総裁のお名前に引っ掛けた洒落なんでしょうか?(英国人ならやりかねん)

また、記念品売り場にはチャールズ皇太子様ご成婚記念コインセットも絶賛販売(またの名を募残販売とも言う^^)されておりました事をご報告させていただきます。

中々面白かったですが、金融関係者以外が観に行っても何がどう面白いのかは少々意味不明かもしれないという諸刃の剣でございますので、観光で行く際にはあなたの連れが退屈してないかどうか注意しましょう。あたくしは同業のオッサンと観に行ったので二人で大ウケしながら見てましたが(^^)。

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2005/09/26

お題「番外編:夏休みの与太話」

今年も期末のこの時期に夏休み。3日休んで1週間ですのでまぁ効率は宜しい訳ですが(^^)。今回は英国(主にロンドン)に滞在し、知人宅にお邪魔してのんびりと観光客があまり行かないようなフツーの生活を楽しみつつ観光もという感じで。

一応休み中もそれなりに日銀チェックはしてましたが、何せ昨日は(途中起きながらですが)都合16時間も寝ておりましたので、今朝は以下旅行与太話で勘弁。

○物価がたけえぇぇぇぇよ

実は去年も英国に行ったというより他の国に行くための基地にしただけなのですが、相変わらず鉄道などの運賃は毎年上昇しているとのこと。で、ロンドンのHeathrow空港から市内のPaddinngton駅を15分で連絡する某成田特急もビックリのボリボリショイショイ列車HeathrowExpressのお値段を去年の切符をひっくり返して比較してみると確かに去年の£13から£14に値上がりしておりますわな。(ちなみに£1は概ね200円)地下鉄で行く方が圧倒的に安いのですが時間がかかる(中心部まで45分)のと土日の地下鉄運行が当てにならない(工事とか何とか理由をつけてあちこち運休になる)という素晴らしいロンドンクオリティなのでつい乗ってしまうあたくしもアレなのですが(パディントンに着いた後乗ろうと思っていた線が見事に運休で大回りする破目になったのは内緒です)。

どうもこんな調子で物価は全般的にお高いようでして、安いのは食い物(日用食料品)くらいではないかという感じではございます。エレクトロニクスものとなると日本は確かに安いんですなぁと思ってしまいましたのはお出かけ前に慌てて購入した某社の型落ちデジカメ(500万画素)。某量販店で3万円ちょっとだったのですが、そこらの家電屋で同じものが£230(記憶ベース)とかで売ってまして、そりゃ日本に観光客が来て買物にきますわなぁ(さすがにヨーロッパから買物に来る人はいないと思うが)と感心してしまいました。


○観光振興を目指すなら

ようこそジャパンだとか都知事の観光振興策とか日本でも色々とやってはいるようなのですが・・・・・・

大英博物館などの国営だか何だか知りませんが、その手の公営施設は基本的に入場無料(寄付金を入れましょうという箱はあるが)のようでして、まぁその代わりになんちゃらギャラリーなどというように企業の協賛やら金持ちの寄付やらがあります。そのあたりの寄付がどうのこうのとかは日本の公営施設では今のところ難しい話なんでしょうから一概には言えないとは思いますが、ちとまぁ何でもかんでも金がかかるのはアレですなぁという感じ。日本でも日銀の貨幣博物館みたいに入場無料の所もあるんですけどね。

滞在中に某ミュージカルなんぞを観たりもしたのですが、同じものを日本で観るとS席12600円A席9450円とかするの(そりゃまぁ呼んで来る費用がかかるのは判りますが)ですが、あたくしが行ったお値段は£25.6(一番安い席、席代は£23.5)とまぁほぼ半値(金曜と土曜は£36でした。念の為)ですわな。日本では結構客の年齢層が高かったらしいこのミュージカルも若者が沢山きていまして、まぁこの手の物が安いというのは有りがたいお話で。

と考えますと日本が世界に誇る(かどうか知らんが)歌舞伎だの何だのってやっぱ割高過ぎではなかろうかと思うのでありまして、もうちっと安くならんのかねぇと思う次第でございました。

地下鉄の駅の表示に中国語やハングルを入れるのが観光振興策じゃねぇと思うんですが。。。。。


○その他雑感

最近しか行ってないので比較のしようが無いのですが、メシがまずいと百万回くらい言われていた国にしては食い物はいけてますな。と申しましても住人が散々あちこち食い歩いた成果のお勧め店にしか行ってないのでその辺は禿しく微妙な所ではありますし、そもそも美味いという事で行った店が中華にイタ飯に韓国にって所が実にアレですが(^^)。

オートミールとかを毎朝食うとなるとさすがにちょっと・・・・とは思いますが、まぁ外食するのであれば「うまい店もあるし、そうじゃない店もある」ってなもんではないかと思いますわな。さすがにお勧めの店はそれなりに繁盛しておりました。

まぁ地下鉄の行き先がいきなり変ったりとか、土曜の午前中に主要道路で工事やってて工事区間で3車線をいきなり1車線にしてて(しかも工事区間を見れば1車線にする理由が判らん)大渋滞で空港に遅れるのではないかと心配したりとかの英国クオリティもございましたが、街には活気があって景気は良さそうな感じを受けました。


#まぁそんなところで何の役にも立たない旅行与太話でありました。

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2005/08/29

○選挙雑感

・武部センセイ大変ですな

普段そんなものは見ないのですが、珍しく公共放送様謹製の「日曜討論」を視聴。

そもそも与党2人に野党5人なので討論となるとしんどいのですが、武部幹事長はあまりこの手の番組向けじゃございませんわなと思いながら拝見。しかし「国民投票」はねぇだろうと思っていたら、案の定突っ込まれているし(苦笑)。途中から与党側の発言は冬柴幹事長になっていたのは何ともまぁって感じでした。

ま、打たれ強いというか打っても効きませんなぁってのが武部さんの真骨頂なんであれはあれで良いのかもしれませんが。と言って小泉さんを出すと議論が無茶苦茶になりそうな予感。

しかし司会の人の仕切りにちゃんと従って(時々言い合いモードになりますが)進行する番組で、民放のどこぞの見ていると不愉快モード爆発になる(ので間違ってチャンネルが回る時以外でここ数年見てませんが)番組とは大違いですな。>NHK

#民放番組の収録後に収録したようなので論点整理ができていたからなのも知れんが


・地域代表が悪いのか

などと書くと抵抗勢力として堂々取り扱われる訳ですが、シロートの勝手なたわ言です。

国会議員は地域の利益代表ではなくて国政を考えて云々って話は確かに正論ではありまして、英国の議会がどうのこうのとか引き合いに出されて鈴木宗男センセイのようなお方におかれましては誠に困った風潮ではございます罠。

で、ひねくれ者のあたくしとしてつらつら考える訳ですが、日本って中央政府の機能と権限が強くて、地方政府に広範な機能があるとは(引き合いに出される欧米諸国と比べて)言えないのではないかという気がいたしますわな。地方政府だけではどうも片付かない案件があるので国会議員に「地方政府の議会議員」みたいなお仕事が発生しちゃい、それゆえ地域代表的な人になるのも仕方無いのではないかなどと言い出すと守旧派抵抗勢力ですかそうですか。


ま、何はともあれ明日衆議院議員選挙の公示ですわな。

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2005/08/22

○床屋政談的雑談

国民新党に引き続いて日本という名前の新党が結成されるそうですが、数人しかいない状態で党を2つ作るという発想が激しく意味不明というか頭の中がメルヘンなのではないかと小一時間問い詰めたい所であります。少数派が分散してどーするのよ。

まぁこの週末は今回の解散総選挙や自民党の候補擁立に関してネット上でも色々な見方が披露されておりまして、なるほどなるほどと感心しながらあちこち読んでおりました。で、bewaadさんがその旨指摘してましたが、自民党の言う「廃案になった6法案の再成立を目指す」という政権公約は賛成派で3分の2以上の多数を取らないと無理なお話であって、そりゃちょっとどうよ(というか元々の解散理由がそれなので仕方無いのですが)とは思いますわな。その割には(自民党+公明党−自民党の法案反対者)の現有議席を割り込んでも信認された(過半数なら信認だそうで)事になるという理屈も随分と好き勝手な話なんですが。

誰が言ってたのか忘れましたが、自民党の偉い人が「選挙結果を受けて衆議院で成立させた法案を参議院でまた否決するというのは参議院の存在意義を問われる事になるだろう云々」という発言をしていたのをテレビで見たのですが、まるっきり同じ法案を出したら同じ賛否結果になるの方が当たり前で、今度まるで同じ法案が成立するようでは、そっちの方がチェックアンドバランスの為に作っている二院制の意味ないじゃんと思うのは原理主義者ですかそうですか。

まぁそもそも二院制の意味がどうのこうのって話になりますと、ひたすら政党主体の似たような選挙を参議院でもやってるのが問題なのであって、個人的にはまずは全国区復活キボンヌなのではございますが、それは兎も角として、何かこう理屈を詰めていくと「おめぇそりゃおかしいだろう」というのを「郵政民営化は構造改革であって反対者は既得権益擁護の抵抗勢力」という錦の御旗の勢いでゴマカシているでしょうあーたたちはというのがど〜も引っ掛かるここもとの選挙動向なのでありました。

などと書くと「小泉改革を支持しないとはケシカラン」と言われそうですが、まぁ書くことが出来る世の中がいつまでも続いて欲しいものです(苦笑)。

#「ホリエモン無所属で出馬」というニュースで最初ちょっと下がったあと値上がりして、暫くしたら急落したというライブドア社の株価推移は笑ってしまいました。ありゃ一体何だったんだ??

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2005/08/19

○床屋政談的なただのおまけ雑談

・ライブドア堀江社長の立候補がどうのこうの

何でも亀井静香氏の選挙区にぶつけるという話になるらしく、福岡1区で各党入り混じっての乱戦を(傍観者としては)期待していたので何か拍子抜けではございますが、直感的には民主党候補が獲得する浮動票を食って却って亀井さんのサポートにならんかと感じますが(笑)。もしかしてこれは対立候補を出す振りをした裏サポート策なのでせうか?

ま、お笑い選挙になってきて誠に遺憾極まりないという印象は変りませんがね。


・国民新党の候補者公募

皆様も既にニュース等でご案内かと存じますが、国民新党(国民党の方が良いのではないかと愚考しますが)が候補者公募ってニュースでこんなのが(URL先は例によってあっという間にアーカイブ化される悪寒)→http://www.asahi.com/politics/update/0818/003.html

論文のお題の一つが「刺客と教育」ってあなた落語の三題噺じゃないんだからそういうアフォな事言ってると票が逃げますよと思う訳ですが。何というかこう反小泉の人たちどうしてこう揃いも揃って間が抜けているのかとある意味感動してしまうものがございました。

それ以前の問題として日経の昨日の社説じゃないですが、結成の経緯があまりにも往生際の悪さを見せ付けすぎですけどね〜。


・郵政民営化以外は白紙委任なのか

という共産党のコメントは泥の投げつけあい状態の選挙(始まってませんが)戦の中では珍しく正論に聞こえますな。自民党の幹事長様なんぞは当初「国民投票」とか言い出してて聞いたあたしゃー腰が砕けましたが、選挙に当選したので全面委任されたという論理はやはり飛躍がございませんかねぇとあっしも思います。まぁ批判するのは簡単と言ってしまえばそれまでですが(^^)。


ま、本日自民党の第4次公認が発表されるようなので、また話題に事欠かないと行った所でしょうな。

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2005/08/18

○取引所の株式がどうのこうの

昨日は村上ファンドとも言われるファンドさまの大証株追加取得問題で金融庁が「そりゃちょっと如何なものかと」という判断をしたというニュースを目にしまして思わず万歳三唱したのは内緒です(笑)。

まぁ株式公開してるんだから買収だのという事態が発生してもやむなしなのですが、んじゃあそもそも何で証券取引所が普通株式を公開する必要があるんでしょうかねぇという話にもなる訳ですが、その話はさておきまして。

最近朝6時から東京MXテレビ(と南関東UHF局3社)でやってるブルームバーグTVをみてたりするのですが、昨日の企業トップインタビューには東証のシャチョーさまがお出ましになりまして、東証上場問題に関して答えておられました。で、あたくしの脳内メモリーベースで誠に恐縮至極でございますが、株式を買い占められて云々という問題に関してはシャチョーさまにおかれましては「証券取引所の公共性というものを勘案して市場の皆様の良識に期待する」みたいな誠にのんびりした仰せでございまして、いやまぁ寝言は寝てから言えという印象。

まぁインタビュー全文を見たわけではないので、ちゃんとお考えなのかもしれませんし、もしそうならこのくだりは全面削除してお詫びなのですが、株式公開問題に関して何かトップがあの調子で大丈夫かよという不安を描き立てられるインタビューでございました。


○久々に麻生総務大臣ネタ

というかネタ元は普段Web巡回してる「はてなダイアリー」の「ダメオタ官僚日記」さん(http://d.hatena.ne.jp/pogemuta/)の8月16日のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/pogemuta/20050816)でございます。勝手にご紹介して大変恐縮至極ではございますが。

先週金曜日の大臣記者会見で、靖国問題に関してテンプレートというかカセットテープのように決まりきった質問をする記者に対して、お得意の皮肉を交えて切り返しているというお話でして、まぁその内容はリンク先(もしくは総務省のWebから大臣記者会見を調べるか)をご覧頂ければと存じます。

以前何度かご紹介したように、経済財政諮問会議でも中々味わい深い(と言うか身も蓋もないという方が正しいような気がしないでもないので、味わい深いとは言わんか・・・・)発言をして、会議が机上の空論に走らないようにしているように見えるその姿勢に萌える訳でございますが、引き続き大変に良い味をお出しになられているという事に改めて乾杯といったところです。



○総選挙・・・・

に関しては益々萎える一方のあたくしでありますが、政党本位の選挙というよりは既存大政党が有利(政党内部の状況で言えば党執行部が断然有利)になる現在の選挙制度に関しては、ちょっとねぇ・・・という気がする今日この頃。構造改革、規制緩和で民間活力の導入、新規参入を促進するなら一つ選挙制度もその方向で宜しくお願いしたいものですが(笑)。

ま、皆様が選んだ人たちがやってる事なんで、アホか馬鹿かとか言うのは自分の鏡に向かってアホ馬鹿言ってるようなもんだというのは理性ではわかるのですけど、なんというか日々脱力でございますわな。ここの所の騒ぎは・・・・

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2005/08/17

○これはまた正論ではないかと(丹羽さんのインタビュー)

昨日の日経新聞5面経済面のインタビュー企画「どうする構造改革、識者に聞く」の第5回目に登場したのは伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さん。

構造改革と郵政民営化問題に関してコメントをしていまして、丸々引用する訳にも参りませんので当該新聞記事を読んでいただければとは思いますが、経済同友会の行政改革委員長として郵政民営化を支持してきた事から現状の郵政民営化問題に対するコメントをしてまして、このくだりにあたくし感心することしきりでございます。以下同記事より引用します。

『(郵政民営化は)白紙に戻し、やり直したらいい。窓口サービス、郵便、郵便貯金、簡易保険の4事業体に分割する民営化にはリスクがある』

『貸し出しなどの銀行業務部門は素人ばかり。そもそも民間企業は借金を返しており借り入れ需要は少ない。潤沢な資金を官だけで使わず、民間に流すことが郵政改革の根幹だったが、350兆円の資金を民間に流すといっても今となってはありがたくない』

『むしろ必要なのは郵貯と簡保の将来的な廃止だ。郵便事業は当面、必要なものを税金で運営すれば済む。郵貯と簡保が消えていけば350兆円の資金は民間に自然な形で流れてくる』

民営化して新事業を展開して収益を上げるというバラ色のシナリオが先日の民営化法案の前提としてあったりしていた訳ですが、「民間でできる事を民間に」というスローガンに則るという話であれば、何も元官営金融事業を大々的に展開するこたぁねぇだろうと(民営化ったって元は官業だったんですから)いうわけで、郵貯簡保の将来的な廃止で規模を縮小していくっちゅう方が筋は通ってますわなぁと思う次第。

この前の日曜夕方にどこぞの報道番組をちょっとだけ見てたら、郵貯限度額を引き下げると言ってる政党の人と竹中大臣様が議論をしてましたが、脳内メモリーによりますと竹中センセイ「限度額引下げで雇用の確保はどうなるんだ」とか突っ込んでいましたが、そりゃお前さん突っ込む所間違ってませんかって思う次第。民営化の一つの目的ってリストラだと思ったのですが・・・・・


話はなおずれてきますが、郵貯の限度額をいきなり引き下げると国債が暴落するという懸念もあるようですが、まぁそれは工夫次第でしょうなぁと思います。郵貯の限度額を引き下げればその分資金流出は発生しますが、全額タンス預金にでもならない限りは1日なのか1ヶ月なのか判りませんがその資金は民間金融機関に預入されますわな。今は金融不安もございませんのでそんなに多くはタンス預金化しないでしょ。

で、現在民間金融機関に資金が回ってきても(丹羽会長のご指摘のように)民間企業の資金需要が少ない現状では結局国債を買うしかない訳でして、タイムラグを置いて郵貯の保有する国債が民間金融機関に振り替わるだけのお話。従いましてこのタイムラグに相当する期間の資金繰りの面倒を日銀(とか国債整理基金とか)が行って移行期間に市場でバカスカ売却させるのを止めれば宜しいかと。そもそも郵貯の負債デュレーションってそんなに長くないので、資産のデュレーションもそんなに長くないと思うので、長期国債が売られまくって阿鼻叫喚って感じにはならんでしょとは思いますが。つーか資金繰り上では金余ってなかったっけ?


で、丹羽さんのインタビュー記事に戻りますと、丹羽さんの行政改革に関する発言も中々の物でしたが、そちらまで引用しだすと記事を殆ど引用する事になってしまい誠によろしくございませんので、「政治に改革の旗手を期待できるか」という質問に対する丹羽さんのコメントもまた中々のものでございまして、最近の「構造改革は正しい→小泉改革は正しい→小泉首相に反対するのは既得権者の抵抗勢力」という奇妙な理屈が罷り通る風潮の中、企業経営者としての立場でこの発言は結構勇気いるんじゃないのって思いました。同じく同記事より引用。

『巨人軍元監督の川上哲治さんに「V9」の秘訣を聞いたことがある。川上さんは王や長嶋ら実力者がいたからだと言った。どんな名監督でもその思いを実行する実力者がいなければ、偉業は成し遂げられない。企業も人も一人では改革はできない。小泉政権の場合、小泉監督の下に実力者がいなかったのではないか』

『王や長嶋がいないなら育てなければいけない。小泉さんが一人でスターになり、国民は小泉さんだけに拍手するから、ますます一人でやれるとの自信をお持ちになったのではないか。それはごう慢でもある』


○節操無き戦い

今朝の某経済ニュース番組では朝から元気一杯ハイテンションのおねいさんが「ますます仁義無き戦いの様相」とコメントしてましたが、何でもライブドア社長の堀江さんに福岡1区(福岡市東区、博多区)で自民党から出馬の可能性ってお話のようですわな。

社長の力で持ってる(と勝手に思ってますが違ったら正直スマンカッタ)会社を差し置いて政界進出はね〜だろ〜と思いますが(笑)、それにしても報道を見ておりますと、話題づくりだか何だか知りませんが、有名人を立てて浮動票狙いってのもちと調子に乗りすぎではないかと思う今日この頃。

報道する方も報道する方で困ったものですが、何かこう日が経つに連れてどんどん萎えて来る総選挙でございます。日本の「極端から極端に走る」「メディアに踊らされ易い」という日比谷焼き討ちの頃からお約束の国民性を勘案すると、現在の選挙制度っつーのも何かあまり宜しくないような気が致しますな。

ま、思ったことをグチグチ書いただけですが。

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2005/08/11

○小林議員(正しくは前議員)それは情けないぞ

あまりにも香ばしい姿なのでついネタに。

小林興起氏立候補予定の東京10区に小池環境大臣が近畿比例から回って立候補予定と言う事で何か早速泣きが入っているようですが、「自由民主の党でこのようなことは云々」って同情引こうかと思ってるのかもしれませんが、正直逆効果では無いかと(^^)。

かつて第4次吉田内閣の時にかの有名な「バカヤロー解散」があったのですが、この時に総理懲罰動議採決に欠席して謀反を起こした自由党(この時の名前は民主自由党だったかもしれない幹事長(追記:この時は農相でしたな。で、罷免されたんですが)の廣川弘禅氏に対しては新人候補(安井大吉氏)をぶつけて見事叩き落したという実績がございます。まぁ吉田ワンマンが自由民主かという議論はございますが(笑)、んなもん対立候補立てられるの当たり前じゃネーノって思う訳ですが。

「国政に汗を流し、地元の為にも汗を流してきた自分が現職閣僚とは言え近畿地方からいきなり鞍替えしてきた落下傘候補に負ける訳にはいかない」くらいの根性を見せないとダメダメですわなぁという所ですな。正直あまりの情けなさに昔の某掲示板用語で現在死語と化した「逝ってよし!」を連発したくなる状態ですな。

ま、小選挙区制度の中で政権党が解散に次ぐ解散をして・・・っていう事態に関してはかの憲政の神様尾崎行雄氏が懸念していた点(暫く前にドラめもんで書きましたが、国会会議録検索システムでど〜ぞ)ですので、あまり小林さんの慌てぶりをサカナにしている場合でもないんですけどね。

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2005/08/09

○総選挙ですかぁ・・・・・

ということであまり政治ネタは扱わないあたくしですが。

参議院本会議前にどこぞの民放で「賛成派VS反対派生討論」とかいうのをやっていましたが、お笑いマンガ道場の人(と言っても30歳以下の人は知らないに違いない^^)とハマコーさんが論議をする筈が論議になってませんわ。だってハマコーさん、相手の柏村さんが二言くらい言うと大声で喚きまくるんだもん。却って逆効果ではないかと思う訳ですが、このハマコーさんが今の状況を象徴してますわなぁってふと感じるの巻。

まぁこのハマコー氏もそうですが、法案反対→民営化反対→抵抗勢力というレトリックは判りやすいし、おまけに亀井静香くんが嫌われキャラクターとしてのイメージが定着(しているのですが、そもそも最初に小泉さんが自民党総裁に選出された時に予備選後に政策協定を結んで小泉支持を打ち出して橋本氏の本選辞退の流れを作ったのは亀井氏だったりするわけですな。協定はあっという間に反古にされてましたが)しているので、昨日も申しあげたように報道もネット上でのご意見も「本法案に反対する人は抵抗勢力」ってのが絶賛ヒートアップ。

どんな政策にもメリットデメリットがあって、その比較を行ってメリットの方が大きいから行うべしって話をしないと論議もへったくれもあったもんじゃございませんが、「本民営化法案はメリットばかりなので反対する人は抵抗勢力」っていうのはやっぱりおかしいと思うあたくしはひねくれものなんでしょうかね。同じ批判は法案の中身についての論議をあまりしているように見えなかった反対派(特に参議院の論客2名)にも言えることですけどね。

最近は何でも単純に「賛成か反対か」という二元論みたいな話が流行しておりますが、まぁそのお祭りワッショイ状態というのは興奮状態の中で行く先を誤るのではないかと思っちゃうんですよね。ちなみにあたくしは行財政改革に反対する気はさらさら無いのですけどね。


いずれにせよ、この調子だと自民党VS分派自民党(あたくしの大予想では代表というか表の看板は野田聖子さんということで)の話がクローズアップされまして、民主党は注目の外になりそうな雰囲気。実は院内の勢力ってあんまり変らなかったりして(^^)。個人的な好き嫌いもありますが、報道されているほど民主党が伸びるのかなぁって激しく疑問。

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2005/08/08

○郵政民営化法案雑感その2

・「資金の流れ」論は正直わからん

いやまぁネット上でもやたら議論が盛り上がっているのですが、正直あたくしには「郵政事業を民営化して資金の流れを官から民に」っていう理屈が未だに???なのですよ。そんなに「郵貯簡保→財投(というのは財投改革によって直結ルートではございませんので正確性に欠ける書き方です。というか郵貯簡保資金はは国債を思いっきり買ってますわな)」というのがケシカランというのであれば、郵貯の段階的縮小をする方が理屈としては合ってねぇかとおもう次第。まぁその縮小ちゅうのだと政治的抵抗が大きい割には成果として目立たないので国民の支持を受けにくく、実行が困難だってことなんでしょうが。

だいたいからして、民間銀行だって国債を鬼のように買っている訳でして、資金の流れを官から民にすると言って国営郵貯の看板を挿げ替えたからと言って資金の流れが変わるわけでもあるまいし、郵貯が貸出業務やりだすとかいう話になると、おいおい大丈夫かって印象は拭えませんな。


・まぁ賛成派の皆様もおちつけと

いやまぁそんな訳で、郵政改革するなら他のやり方がございませんですかねぇとか、そもそも今の説明で民営化するのは???じゃねぇのかなどと思うあたくしなんですが、最近の流れではもう「民営化法案に対して疑問を呈する人」→「亀井一派」→「抵抗勢力の権化」というようなお話になっておりまして、もう「この法案に賛成しないのは抵抗勢力」というレッテル貼り状態ですわな。よってたまに見るネット上での議論も議論として成立しない状況で困ったものでございます。

しまいには「解散が嫌なら法案に賛成して欲しい(by小泉くん)」ってそりゃ翼賛政治会じゃないんだからさぁって感じでして、法案の内容に関する議論があまり進まなかったのは甚だ残念であります。

まぁ言いたいことは色々あるのですが、整理できてないしただの愚意見垂れ流しになりそうなのでこの辺で。

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2005/08/05

○もうちょっと何とかならんのかと思う「お金相談」

自分で振ったネタに自分で反応するあたくし(^^)。

リテール運用の無駄なハイテク化如何なものかという与太話をここのところ良くしておりますが、中日ファンでもないのに読んでおります東京新聞の昨日朝刊にお金の相談コーナーみたいなのがありまして、ファイナンシャルプランナーの人がこんなアドバイスをしましたってコーナーがあったので「ふむふむ」と思いながら読むのであった。

記事はよくあるパターンで、高齢のお方が預金取り崩したく無いし、利息は全然つかないしさてどうしましょって話。で、その答えが「安全性の高い運用の為に債券を中心に投資」という事になっている割にはお勧めしているパッケージがいきなり「外国の転換社債に投資する投資信託」ってなってまして(その他は多分MRFもしかしたら外貨建てMMF?と、個人向け国債)、それは一体全体どこがどう安全性が高いのか小一時間問い詰めたくなるようなお勧めの仕方。「平均利回り6%」とか言っちゃってるし良いのかよ。

大体からして「預金は目減りさせたくない」といいながら「運用利回り2〜3%キボンヌ」とか言う時点で既に相談が間違っているわけでして、結果を出す前に「その希望は市場金利を勘案すると無茶なので、どのくらいのリスクを取ってリターンを求めるのか」という考え方をご教示するのが真のファイナンシャルプランニングではないかと小一時間ですな。そういうこと言ってるからナントカ共済とかに引っ掛かる人が後をたたないわけでして。

東京新聞って割と経済記事まともな部類に属するんですけど、まぁこの新聞にしてこの程度、つーかまぁ経済専門紙とやらがアレでございますので仕方ないんですが、リテール金融のハイテク化とかデリバティブで運用とか花盛りですがその先にあるものはかつてのうわやめろなにおするえdrftgyふじこ


○郵政民営化雑感

衆議院解散が嫌だから法案を通せとかいう理屈をいう議員がいるようですが法案の是非を論じるのが先だろうお前はそれでも立法府なのかと小一時間ですわな。閣僚が解散の閣議決定に反対すりゃええだけの事やん。物理的には首相が全閣僚を兼任して一人で解散できるかもしれないけど、さすがにそれは有り得ない(と思うのだが、あの人はちょっとアレなのでやりかねないですな。そしたら自民党総裁を解任すりゃいいんじゃネーノ?)ですし。

まぁ何ですな、かの本間宗久相場三昧伝の一にございますが、「売買共、今日より外、商い場なしと進み立ち候時、三日待つべし。是伝なり。」ってなもんですか。継続審議で何が悪いんだ。

本件に関しては田中秀臣先生がブログでhttp://reflation.bblog.jp/entry/214959/というエントリーを上げてましたが、『つまりいままでの田中の主張からは廃案ひそかにwキボンですが、その政治的帰結を予測するとガタブルものなので、これは困ったぜ、という脳内を少し懸念がかすめたりもします…。』という所に禿げ上がるほど同意でございますので、まぁ困ったもんだなぁと思いながら成り行きを見守るの巻と言った所ですな。

民主党政権が出来て「連帯保証人制度の廃止」に代表されるような現実を無視した政策が実施されると思うと誠に遺憾極まりない次第でございまして、新の王莽に政治やられても困るんですがねぇというのはケチのつけすぎですかそうですか。

民営化法案通すから来年度予算通ったら来年4月に首相退任くらいで手を打つのではないかという気もしないでもない。ただの脳内妄想(相手がその手の約束を守らない人で成立する妥協なのかという疑問が残るが)ですが。

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2005/07/27

○ネタ話:国会会議録検索システム

というものがございますって以前申しあげたと存じますが、これが中々楽しめます。今回は最近絶賛紛糾中の郵政民営化法案に絡んで、「衆議院の解散権は」って話をbewaadさんの所(bewaadさんの話は解散権云々ではなく「自民党は誰のものか?」っていうテーマでしたhttp://bewaad.com/20050726.html)で見つけましたので、「新憲法制定前後ではどんな論議になっていたんでしょ」ってのを見ようかと思いましてちと検索。

話はちと逸れますが、ソースが「小説吉田学校」なのですが、民主・社会・国協3党連立の芦田内閣の後を受けた第2次吉田内閣で7条解散をしようとしたらGHQ民政局から「7条解散は不可で69条解散しか認めない」となって解散総選挙を前提に内閣不信任案の可決を行ったとかいうのを読んだ覚えがございますな。そんな吉田内閣も講和条約発効直前には7条解散をしていた筈ですが(これも元ネタが小説吉田学校ですけど)。

国会会議録検索システムはhttp://kokkai.ndl.go.jp/でして、こちらの画面から「簡単検索」をクリックして出てきた画面で期間のFromを適当に切り替えて(デフォは過去5年)からキーワード検索も発言者検索もできるのですが、本日は物は試しに憲政の神様であらせられます尾崎行雄氏で検索してみませう。

2件検索できたと思いますが、この中で昭和23年11月16日の衆議院本会議で尾崎行雄氏がどんな話をしていたかと言うと、当時の世相も何となく判って結構興味あるのですが、引用するとなると昔の復刻本によくあるヘッジクローズ「文中に現在から見ると・・・・」ってのが入りまくりな演説ですので、とても当欄でご紹介できるものではありません(^^)。

で、まぁあたくし的には結局総選挙の後に自動的に内閣が総辞職すると憲法の規定にありますので、7条解散の濫用は担保されているとは素人考えとしては思うのでございますが、憲政の神様は「内閣に解散権無し」としてこんなお話をしています。演説の最後の方です。

『今解散などすれば、もう立憲政治は根本からくずれる。どういうふうにしてくずれるかということも、ほぼわかつている。それは、内閣に解散権を與えますと――吉田君は、そういうことはしますまいけれども、他日罪惡の素質ある人が総理大臣になり、金もとり、暴力も振う、解散に次ぐに解散をもつてすれば、北條、足利の天下をつくることはすぐできる。憲法の明文という間違つた解釈をもつてして、憲法の明文を踏んで北條、足利になることはできる。それになれるように、全国民はもちろん、新聞記者なども、今日聞いている。実に恐ろしい。そんな人が出るかもしれない。』

まぁ政権党が党利党略の為に解散するのはケシカランって話をしておりまして、内閣に解散権を与えるとこれを濫用して政権党の多数化工作に利用する向きが現れたらどうするんだってお話をその前から延々としているのですが、その演説が何と言うか興味深いですな。現在常識とされている事から見ると「??」な物もあるのですが、常識は世が変れば変るものなんだなぁという感慨も起きると言うものです。


で、まぁ話を現在に戻しますと(^^)、参議院で重要法案が否決されたからと言う事で衆議院解散(解散する前に衆議院で再議決して否決されるという手続きが必要ではないかと思うのですが)するのはまぁご存分にって思いますが、その場合は衆議院で再可決可能な議席を確保しないと意味が無い(同じ法案を再提出したって参議院で否決されるから)訳ですから、シロート考えで申しあげると小泉くんは衆議院で3分の2の多数を占めないと信認にならないという訳判らん理屈になってしまうのはあたくしの考えすぎで
しょうか(^^)??

という暇ネタでございました。ちなみにいつのまにやら「帝国議会会議録検索システム」(http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/)というものができておりますが、惜しいことに現在は88回〜92回までのテキスト検索しかできませんので、浜田国松氏の「腹切り問答」あたりは読む事が出来ませんですな。今後の充実に期待したいと思います(^^)。

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2005/07/25

お題「地に足をつけて金融高度化をしていただきたい/他雑談」

夏風邪に注意しましょう(とほほ)。

○早速読者様からご指摘頂きました

日銀総裁の「リテール金融フォーラム(日経新聞主催だったようで)」における「金融の新潮流――新たな個人金融サービスの創造」って講演をネタにして金曜日に書いた中であたくしはこんな事を。

「リスクを世の中にあまねくばら撒く」という行為でもある訳でして、まぁそれを広く薄くしてるから無問題って理屈は判らんでもないですが、そもそもショック耐性が個人と金融機関じゃ違いわせんですかねぇという気もしますし。

・・・こう書きますと、「金融機関のリスク耐性>>>個人のリスク耐性」という文脈になりますが、この部分は筆の勢い(というかキーボード叩きの勢い)で滑ってしまってますな、恥ずかしい限りです。ということで以下昨日の話の続き。

時価評価とか減損会計とかと無縁な個人というのは「いざとなったら塩漬け」攻撃という最強の攻撃があるので、そーゆー意味ではリスクを個人に負担させちゃいましょうという総裁講演の趣旨は実に仰せの通りでございます。

ただ、現実問題としてどうなのよ?って事になりますと、「貯蓄から投資」という美名の下に新しい投資商品がぶち込まれ、銀行の投信窓販に続いて証券仲介業もおっぱじまっていますわな。でも肝心の証券仲介業もそもそもは「株式の販売チャネルの拡大」の筈だったんですが、だいぶ前にちょっと書いたと思いますが、発表される証券仲介業務の中身って「株式の個人への販売」じゃなくて「外債など(仕組債含む)の販売」という運用商品の販売ですわな。まぁ個人に株式売るって事になるとシステム投資が結構重いんで入り口が運用商品の販売になるのは経営上仕方ない面はあるのですが。

でまぁ金曜も申しあげた「南アフリカランド建て債券」(4月20日にネタにしてました)話もそうなんですが、どうも運用利回りをアップさせるために「そんなリスクを取る必要があるのか?」というようなリスクを取っている人々が世の中に多いように思えますし、大体そのリスクをちゃんと判って投資しているのか実に謎な債券とか外貨預金とかが絶賛販売中という現状があると思うんですけど。

この状況が福井総裁が講演で言う『金融機関が家計のニーズを適切に汲み取って多様な金融サービスを提供し、それを通じて日本の家計の資金が企業活動のサポートに有効に活用されれば、家計の幸福の増進はもとより、わが国の経済発展にも資するものと期待されます。』っていう状況になっているんでしょうかと申しますと実に「????」だという思いがあるんですよ。

方向性として「貯蓄から投資」っていうのを否定する気はございませんが、現状の「投資」の方向を見ていると、家計というかリテール金融に「リスクを取りましょう」「投資をしましょう」っていう話を日銀が積極的に行うのは、現実を理解してやってますか大丈夫ですかって思いがどうも抜けない次第でございます。

量的緩和政策長期化による運用難の弊害でもあるんですが、まぁ投資に関するというかリスクリターンを把握して投資しましょうっていう啓蒙活動というか教育に力を注ぐ方が日銀としては吉なのではないかと思います。昨日も書きましたが、投資家保護の観点を『このような取り組みに向けて金融機関を突き動かす力は、一言でいえば、市場規律ということになりましょう。(総裁講演)』って言うのは甘いと思いますよ。リスクリターンの関係を見抜くように投資家への啓蒙活動を行わないと「市場規律」も機能しないと思いますが。

まぁそれ以前に「運用利回りのために過度のリスク選好」というのは個人投資家というよりは金融機うわなにをするやめろhdflふkじlk

・・・・金曜も書いたように「お前が言うな」って青臭い話を延々と展開して誠に恐縮でございます。すいませんすいません。


○ネタ話2題

・当預目標割れ回避の秘策(超越大嘘)

資金供給オペが絶賛札割れとなっておりまして、今月29日に当預残高30兆円維持をするのが厳しそうな昨今ですが、さてどうしましょっていう雑談を知人としていたのですが、アフォな秘策がございました(^^)。それはずばり「準備預金率の引き上げ」(笑)。

これによって所要準備が増えるので当預目標を引き下げなくても同じ効果が出るというのがメリットである上に、量的緩和政策を終了させる時の出口への距離が勝手に短くなるので出口政策がスムーズに行くというまさに一石二鳥で政策の継続ができます。

しかし一般的に準備預金率の引き上げというのは金融引き締めであるというのがバレバレだというのがこの大いなる問題点で、「金融引き締めじゃあ」と言われる諸刃の剣、素人にはお勧めできません。

・・・・っていうかただのギャグで書いてますんで念の為。茶番ついでにこの際ヤケクソでどうでしょう?(大嘘)


・IPOは益々アレですなぁ

運用なんちゃらと言えばIPO関連の話は色々と香ばしいものがあったり無かったり。暫く前にもさらっと書いたような気がしますが暫く前のアイテーバブルを彷彿させるものがございますわな。

でですな、日曜だけ気が向くと買う日経新聞(見たいのはある種の広告^^)なのですが、昨日の広告ではとある企業さまが釣り文句に「平成19年11月ジャスダック上場予定」とか書いていたのには思わず茶を噴きそうになっちゃいました。

そんな先の日程で上場が決定されるわけもなく、その「予定」というのは「できたらいいな」の間違いではないかと小一時間ですな(^^)。まぁ未公開株取得しませんか話も最近はあちこちである(その手の話はあたくし無縁ですけれども)ようですし、運用難の昨今ではありますが、銘柄は吟味していただきたいものだと存じます(笑)。

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2005/07/22

お題「リテール金融の高度化ねぇ・・・・・」

○その前に人民元の切り上げで考えの整理

お題の雑談を書く積りでいたら中国人民元切り上げのニュースがございまして、はてこれはどうなるのやらと考えているうちに寝入るのが遅くなってしまいましたな。結局米国市場の円高ドル安と米債の大幅下落という反応が一番目立ったわけですが、これが円債にどういう影響を与えるのかは正直判らんです。

米債が急落したのは通貨バスケット導入の方向性が明確になった(つーか将来フロートにするっちゅうのなら当たり前なのですが)のもでかい(中国の外準がドル一辺倒だけではなくなる)と思うんで、米債安かならずしも円債安に繋がらないような気もしますし、やっぱり連動性が高まっているから全般的に金利上昇になるのかもしれないし。

まぁあと考えられるとすれば「人民元切り上げで輸入物価上昇で国内消費者物価上昇(よって量的緩和政策の時間軸が短縮)」って発想ですかね。実際は2%如きの切り上げでそんなに目先影響しなと思いますし、そもそも過去に謳われた「中国発デフレ」ってのが根拠レスもいいところ(岩田先生や田中先生の本をお読みくださいな)というですので同じ理屈で人民元切り上げを日本のCPI上昇に結びつけるのはやや無理がありますわな。そりゃ全く影響が無いとは申しませんけれども。

ただし世の中で宣伝活動が行われて「人民元のせいで物価が上昇するんですね」という認識が出来上がってくると企業物価の上昇分を消費者物価へ転嫁しやすくなるというのもあります(さっそくフジテレビで朝6時に高木勝さんが人民元切り上げで国内物価に影響ってコメントしてましたよ)から決め打ちは禁物。ま、市場心理も同じですから。


人民元の切り上げ幅が2%ぽっちとしょぼくなっているので、却って将来の追加切り上げを連想させて、益々人民元への資金流入が加速されてしまうのではないかという悪寒もしますが、その辺の所はどうなんでしょうね。単純に中国経済の成長失速に直結しないのではないかという気もしますけど。

まぁ正直思いついたことを並べてみただけなので、意見の叩き台にでもなれば幸いでございます。


○で、リテール金融の高度化な訳ですが

そんなニュースが飛び込む前の昨日の債券相場は訳もわからず上昇して参加者一同「???」ではありましたが、まぁ先物が訳判らず動くのは最近の相場のお約束という事で宜しいのではないかと存じます(おいおい)。

そんな相場の中で福井総裁の講演要旨が公表されました。

http://www.boj.or.jp/press/05/ko0507b_f.htm

何でも「リテール金融フォーラム」という何でもフォーラムとかにするのが大好きですねって会合での講演でして、講演のお題が「金融の新潮流――新たな個人金融サービスの創造」ってお話。

内容は相変わらずでして、リテール金融を高度化させてバラ色の未来を築きましょうっていう楽観的なお話でございます。どうも冒頭の金融の現状認識のあたりから既に机上の楽観論というか現実はそうじゃねぇと思うがどうなのよっていうお話が並ぶわけでございまして、金融庁様のお出しになる「一つ一つは誠にご尤もな政策なんですが、全体を通してみると右の手と左の手でやってる事が矛盾してませんか」という如何にも頭でっかちな施策にも相通じるところがございます。

で、そのあたりを突っ込むというのもやりたいのですが、論点が拡散するのでまぁ本日は別のポイントに突っ込みを。

・どうもこう「リスクの分散」をしたがる訳ですが

まとめの部分で福井総裁はこういうお話をしております。まぁいつもの持論ではございますが。

『繰り返しになりますが、金融機関が家計のニーズを適切に汲み取って多様な金融サービスを提供し、それを通じて日本の家計の資金が企業活動のサポートに有効に活用されれば、家計の幸福の増進はもとより、わが国の経済発展にも資するものと期待されます。また、それは同時に、リスクの分散を通じて、わが国の金融システムが外部ショックに対して頑健性を増すことにも資するのです。』

家計のニーズって企業活動のサポートなんでしょうかねぇという話をしだすともはやイデオロギー論争になるのでその辺は突っ込まない事と致しまして(笑)、浅学菲才なあたくしめがど〜も疑問に思うのは「リスクの分散」というお話。

いやまぁ確かに金融システムっつーか金融機関の経営の安定という観点で言えば確かに仰せのように「金融システムが外部ショックに対して頑健性を増す」のですけれども、それって「リスクを世の中にあまねくばら撒く」という行為でもある訳でして、まぁそれを広く薄くしてるから無問題って理屈は判らんでもないですが、そもそもショック耐性が個人と金融機関じゃ違いわせんですか(編集時追記:この部分は正直おかしい書き方してますんで、翌日のエントリーで追記します)ねぇという気もしますし。

問題を一箇所にまとめておくというのも一つの考え方にならんですかね。何と申しますか、昨今の「金融高度化」で個人にも色々と趣向を凝らした金融商品が販売されているようでございますが、正直「一般ピープルがこんな種類のリスクをとる意味があるのかよ」って商品も目白押しだったりする(かつてドラめもんでちょっとご紹介したIBRD発行南アフリカランド建債券なんぞ序の口)わけでして(と物凄く抑えたトーンで書いているあたくしに気が付きちょっと自分に萎える)、金利が上昇した時に個人のポートフォリオに「塩漬けになった運用商品」がゴロゴロ転がるという間抜けな結果にならないようにして頂きたいものでございます。

・「投資家保護の観点」が甘いでしょ

で、まぁそうならないために投資家保護の観点が必要だって話はさすがに総裁もしておられるのですが、その話の矛先がいわゆる「投資サービス法」の制定に向かっているのが残念な所でございます。肝心の部分はどうも「金融機関の自主的な取組」と「市場規律」ってことになりそうでして、正直それでは金融機関への抑止力には為らないでしょってのがあたくしの印象。

『そこ(引用者注:投資サービスにおける包括法)では、事細かな義務を羅列するような法制を目指すのではなく、金融サービス提供業者が何をおいても遵守すべき基本原則、例えば運用指図への忠実義務、顧客財産の分別管理といったFiduciary dutyを、明確に示すことを基本とすべきだと考えます。そのうえで、より重要なのは、顧客から高度な信頼性を確保するための、金融機関自身による自発的な取り組みを促進するような枠組みです。』

『このような取り組みに向けて金融機関を突き動かす力は、一言でいえば、市場規律ということになりましょう。ペイオフ全面解禁後は、預金者自身が金融機関を厳格に選別することが期待されるわけですが、金融商品が多様化・複雑化する中で、預金者の選別だけで、市場規律が十全に作用するとは言えません。金融機関の株主、債権者のほか、その株式を上場する証券取引所、さらには監査法人や格付機関、あるいは金融機関のガバナンス機構の中での社外取締役といった様々な主体が、複合的に市場規律を働かせていくことが必要です。また、市場規律を働かせる起点となる市場ルールの形成は、監督当局から言われるまでもなく、市場参加者自身が率先して担っていくべきです。』

だそうなのですが、それはちと楽観しすぎではないかと存じますが(ってセルサイドの人間が言うことじゃねぇぞコノヤローと言われますと「誠に申し訳ございません」となりますが)。

まぁお前が言うなといわれるのを承知の上で申しあげますと、金融商品の高度化がどうのこうのという前に、金融知識の普及、しかも「新しい高度な金融商品マンセー」的な某経済新聞的提灯教育ではない知識の普及をする努力が先決じゃねぇかと思う次第。セルサイドの立場としてはアフォばかりのほうがそりゃ儲かるんですけど、日本経済全体ってこと考えるとそれじゃイカンでしょうと何か偉そうな事を申しあげて本日は時間も無くなったのでこの辺で。

「セルサイドにいる人間が何エラソーに言ってるんだ」というご批判は甘んじて受けますんで・・・・・(と、3度も繰り返すのはくどいですかそうですか)

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2005/07/19

○与太話:厚生年金基金連合会の損賠提訴に思う

金曜のテレビニュースと日経新聞の記事を見ただけで脊髄反射して書くと碌な事はないとは重々承知の介ですが書くのであった(^^)。西武鉄道と堤さんに対して損害賠償訴訟を起こしたって話ですね。
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt85/20050714AS1C1400614072005.html(1ヶ月くらいリンク先は消えますので直リンしません)

日経の記事や、同紙記事中の前田編集委員の解説を読みますと、どうも厚生年金基金連合会さまにおかれましては同社株を「インデックス運用の一環として購入」(日経新聞金曜日朝刊3面の記事より)されたそうでして、まぁそれで購入した株が有報虚偽記載で上場廃止になったのはケシカランって理屈のようですな。そこだけ見てるとはぁはぁそうですかという反応になりますが、その記事によりますと連合会さまは「上場してなければ買ってなかった」(これまた記事より)って仰せだそうでございますな(-_-メ)。

えーっとそれでは何ですかね、連合会さまにおかれましてはインデックス運用という名目があれば上場してりゃぁ銘柄の検討もせず見境無しに買うとでも仰るのでしょうかと小一時間問い詰めたい所でございますな。言っちゃあ何ですが西武グループの全体の財務が他の上場鉄道事業者と比べて不透明だとかリゾート開発しまくってますが何か?とかって話は別に本件の問題が発生する前からまぁ金融市場でメシを食う者にとって自明と言って宜しい話じゃなかったのかなぁと思う訳ですが、インデックス運用なので機械的にご購入されたっちゅう事でしょうか。

何と申しますか、連合会さまの理屈(日経新聞が報じる所なので、本当に連合会さまがそう仰せになったのかは存じませんが)を見ますと、かつてのアイテーバブル時代に起きたアイテー関連銘柄の馬鹿高値現出相場を思い出す次第でございます。

当時は浮動株式が少なく時価総額がでかい一部のアイテー銘柄(光通信だのソフトバンクだのが有名でしたな)に対して買いが入って、特定銘柄の株価がスパイラル的に上昇するって今思えば実に馬鹿馬鹿しい(当時もメカニズムは指摘されてましたが、何せ相場の勢いが凄かった)事がおきておりました。まぁご存知の方も多いとは思いますが・・・・

・浮動株が少なく時価総額がでかい銘柄を集中的に買う

・株式インデックスに対する当該銘柄の寄与率が上昇する

・インデックス運用をしている人が当該銘柄の運用比率を引き上げる

・更に上昇する

・2番目に戻る

まぁ何ですな。確かに色んな人が踊っていて、必ずしもインデックス運用の人だけが買い上げた訳ではないのはその通りではありますが、時価総額が上るとインデックスの上昇に負けない為に買うという人の動きを見透かして買いを入れていた人は結構おいでだったと思う訳です。

で、話が戻りまして今回の連合会さまの「インデックス運用の一環として買った」「上場してなければ買ってなかった」という理屈を見ますと、何と申しますかアイテーバブル崩壊の学習効果はどこへ行ったのでございましょうかという感想を持つ次第なのでございます。困ったもんです。


いやまぁ最近はアイテーバブルの時をも上回る勢いで日々絶賛株式公開が行われておりまして、まぁ正直申しあげて当時よりもアレな企業がラインアップに加わっておられるというケースも散見されるようでございます。勿論優良な企業様も続々IPOしてますけど(ここは旧知というか昔散々世話になったベンチャーキャピタリスト氏の受け売り部分あり。あっしも昔取ったなんちゃらで偶に暇つぶしの一環で株式公開の目論見書読む事もありますよ)。

で、最近は銀行やら証券会社からもっと一般向けに至るまでプライベートエクイティだの公開なんちゃらビジネスだのという話があちこちから聞こえて来る訳でございますが、まぁ皆様におかれましては銘柄選定をちゃんとしまようねっていうのが与太話のありきたりの結論になる訳ですが、どうも今回の連合会さまの理屈を見ておりますと、本当に大丈夫かいなというそこはかとない不安が漂って来るのでありました。

#一部暴言があったのではないかという気もしますが、まぁ勘弁してちょ。

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2005/07/13

○少々雑談

・そうはいかんざき(?)

朝のテレビニュースでちらっと聞いただけなのでどうなのか存じませんが、何か公明党の神崎代表が小泉首相に「郵政民営化関連法案が参議院で否決されて衆議院を解散するのは反対」という申し入れをしたとか。

まぁあたくしは今回の民営化法案に関しては拙速の感があるのと、そもそも事業見通しとかがちと??(あまり真面目に検証してませんのであくまでも漠然とした印象)なので「もうちょっと時間を掛けたらどうよ」って思うのですが、何か法案反対派は兎も角、賛成派の方も段々頭に血が上ってきているのではないかという感じになってきて、「まぁおまえらおちつけ」というのが正直な所。

賛成派の論陣を張ってる人の意見をネット上で見ると何か最近お慌て気味の感があるのが実に香ばしい。つーか何で「郵政民営化賛成ならこの法案に賛成するのが当たり前」って論理になるのかさっぱり判らん。

で、話戻して神崎さんの意見が公明党の組織としての意見だとさてどうなるんでしょうなぁって思う次第。まぁ最終的には首相が解散権持ってるんですが。


・日銀総裁のちょっとした講演

経済教育サミットとやらで「いま、なぜ金融教育か」ってお題の講演を。

http://www.boj.or.jp/press/05/ko0507a_f.htm

まぁ言葉尻に反応してもしょうがないのですが、どうも福井総裁のお話は「お金をどのように使うかという事を皆で考えていきましょう」的な感じ。まぁそれはそれで極めて正論なのですし、何でも『日本銀行自身としても、今年度は学生を対象として金融経済をテーマとしたコンテストを実施したいと思っています。』(講演より)と意欲的で大変結構ではあります。

でもね、金融教育がどうのこうのって話であれば、後ろ向きな話になっちゃうのかもしれませんが、金融商品の広告に惑わされないようにしましょうとか、世の中そんなにうまい話はありませんよとか、まぁそういうレベルの「教育」をするのが先決ではないかと思うのですが。「国債の利回りが1%台前半で電力株の配当利回りが2%だと利回り3%の上場REITが魅力的」とか堂々と書いちゃう新聞が経済のクオリティーペーパーですからねぇ(吐息)。

いやまぁそれだけの話ですけど。

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2005/07/11

○読んだ本

「濠端随筆(入江相政著、中公文庫)」

昭和天皇の侍従(最後は侍従長)を務めた入江氏の随筆。昭和天皇のお話もありますが、入江さんが昭和30年代後半の日本の表情を描きながら、当時の東京が大きく変貌していく姿を歎いているくだりもまた興味深い。というか昭和天皇のお話と言っても別に政治的な話ではなく、天皇の人となりに関するお話ではありますが。

で、以前山本七平さんの本(角川文庫)を紹介した時にも思ったのですが、この本も宣伝用の帯がミスリード。宣伝用の帯には「昭和天皇侍従長の戦後秘話」と書いてありますが、そのお題で想像されるようなお話ではありません。宣伝用の帯が「売らんかな」精神なのはともかく、中身読んで作ってねぇだろうという宣伝文句だというケースにまた出くわしたって所ですが、こ〜ゆ〜のはどうかと思うぞ。

ま、そうならないようにあっしは基本的には書店でパラパラ中身を見てから購入することにしているのですが。

ISBN4-12-204496-0 \1429


○ど〜でもいい世間話だが

ハイテンションの割りに激しくツマラン朝の経済バラエティ番組に替わって最近朝6時からは東京MX(と南関東UHF3局)で絶賛放映中のブルームバーグテレビを視聴しておりますが、今朝は政府税調石会長のインタビューのダイジェストをほんのちょっと放映してした。

でまぁ石さん要するに「サラリーマン増税」と言われて物凄く反発を食らっていることに反論しているのですが、相変わらずこの先生はアレですなぁと感心するやら呆れるやらなんですが、まずインタビューの場所が悪いのかも知れんが「ふんぞり返ってインタビューを受けている」というカメラアングルになっているのが実に香ばしい。増税を甘受するのは当然というトーンでのお話をしているのもまた呆れるほど香ばしいですわな。そりゃまぁ正論なんですが、最終的に世論を喚起しないといけないのですから、そのベシャリはどうかと存じますがね。

で、その「椅子ふんぞり返り姿勢」と「裏返っているのではないかというような声での受け答え」がセットになって、見ているほう(って言ったって超ダイジェストなので1分もありませんでしたが)は益々血圧が上がる事請け合いでございます。ブルームバーグ端末(もしかしたら同社のWebでも)でインタビューのログ調べたらインタビューを発見できる(当然全部視聴できる)と存じますが、低血圧でお困りの方にはお勧めです(嘘)。税制改正大綱発表時に毎度のスマイルで「サラリーマンに頑張ってもらう云々」という話をした時点でその内容の是非を超越した「ヘラヘラ笑いながら(あの顔は石さんの地顔らしいので仕方ないのですが)飛んでもねぇ話するんじゃねぇ」という感情的反発を食らっているという事に思いが回らないようでございまして、実に香ばしいお方というか何と言うか。>石さん

ほんのちょっとだけ「クロヨン」という懐かしの言葉がでてきたように聞こえたのが唯一の救いかなぁと思いましたがね。

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2005/07/08

○恐怖新聞ウォッチング

恐怖新聞を1回読むと何日寿命が縮むんでしたっけ(苦笑)?

今週に入って恐怖金融新聞様におかれましては、「不動産投資事始め」などというお題で3日に渡って特集連載をおこなっていまして、まぁ要するに個人投資家に不動産の投資だとか不動産証券化商品への投資などを煽るという典型的な煽り記事なんですが、まぁ頼むから恐怖金融新聞で不動産投資を煽らないでくれ(不動産市況が崩壊するから^^)という話はともかくとして、昨日の記事中にあった理屈にはまたもアゴが外れるほど驚きました。

REITへの投資を煽る件なんですが、そこには「国債利回りが1%台前半で電力株の配当利回りが2%台の現在、上場REITの3%の利回りは魅力的に映る」って趣旨のくだりがあったわけですが、商品特性(金利が上昇するとダブルでいかれる商品だとか、一旦売りが出だすと一方方向に動き易そうだとか、そもそも組み入れている不動産だってテナント退出リスクあるし、非上場のREIT商品だったら流動性ねぇぞとか)を考えるとその利回りはリスクリターンに本当にあっているのかと「????」なんですが、恐怖金融新聞に煽られると「魅力的だから買いますか」って人も出てくるのではないかと思うと、涙を禁じ得ません。正直、個人的には配当利回り重視なら株主優待とかも見ながら自分の馴染みがある民生品銘柄でも買った方がよっぽど気が利いていると思いますが。

この連載記事でその前に紹介されていた事例とかも中々香ばしいものがございましたが、一応「プロ向きの金融紙」という触れ込みで売っている新聞なんですから、もうちょっとまともな書き方をして欲しいものだと思う次第でございます。もう5年以上まともにみてない(従って渡辺某のピンク小説もろくに読んだ事無く話題についていけない、つーかあーいう記事のある新聞を職場で堂々と読むのはセクハラ行為に該当せんのかと思いますがやはり「報道無罪」ですかそうですか)のであんまり比較できませんが、感覚的には以前に比べると内容の乏しさが激しくなってきているんですが、色々な情報を入手しやすくなった(通信手段の発達で)せいなのかも知れませんな。

ま、ギャグとして見て「あっはっは」と突っ込みを入れながら読むのが正しい読みかたかと存じます。昨日の2面記事の「円安と原油高でデフレ解消」という理屈も凄かったけど、一々突っ込むのは不毛なので以下省略。

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2005/07/07

○おまけ:財務省の予算作成ゲーム

http://www.mof.go.jp/zaisei/game.html

あちこちで話題になっておりましたので遅ればせながらあたくしもやってみました。で、ドラめもん大臣は来年度予算で税制を改正して前年比50%の税収アップを果敢に実施(^^)。ちとお父さんが「いったいいくら税金を払えばいいのだろう」とか困り顔にはなってましたがノープロブレムで歳出はそのまま予算編成終了。

・・・・「当年度の政策のための支出について、租税及び印紙収入等の内でまかなった上、剰余金を残すことが出来ました。借金残高を減らし、次世代負担を減らすことが出来ました。」と褒められましたが。

まぁ既にbewaadさんが「全歳出50%カット、増税50%の組み合わせでもgood endですよ!!」と既にご指摘だったので想定の範囲内(^^)。

こ〜ゆ〜のは作ると却って逆効果と思われ(苦笑)。

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2005/07/06

○しかしまぁ恐怖新聞おそるべしですな

先週の金曜に短観が発表された時点では見事に全然下がらなかったという形ですが、米債がいきなり売られて帰ってきた今週の初めからはいきなり雰囲気が一変。今度は「入札ラッシュ」が気になるのではないかという勢いでどうも皆様様子見攻撃になりつつあるというこの変化も何のこっちゃという感じでして、まぁ節操のない相場でありますことよと感心するところでございます(^^)。

で、昨日も申しあげましたが月曜の日経公社債情報「緊急誌上座談会」記事がまさしく恐怖新聞(ただし逆張り指標)状態でしたなぁということでございまして、天才(天災?)的な高値掴みの技を見せて頂きまして誠に敬服する思いでございます(^^)。

ま、ここのメディアの記事(除く市場データ)とかを真に受けて売ったり買ったりすると以下自粛という典型的な事例でして、偉い人におかれましてもこの特性をよく理解して下々の者にご指示など出されて頂きたいものでございますな、あっはっは。

まぁこういう雰囲気になっちゃいますと、「絶対水準での買い」を入れて来る人が出て相場が明確に下げ止まり(というか反発)しないとズルズルと下落って感じでしょうな。先週金曜は買っているのに何で買わないんでしょうなどという野暮な事を言ってはいけません。



○月刊現代の記事

bewaadさんの所で紹介(http://bewaad.com/20050705.html)されていたので珍しくも購入して読んでみました。ジャーナリストの桜井慶二さんが書いたもので、「日銀激震、福井総裁「恥辱の大敗北」−独立性はいまや風前の灯火」って記事です。うーん、720円かぁ・・・・

まぁ内容はといいますと、先日の「なおがき修正」の内幕記事という感じで、当預目標の扱いについてタカ派とハト派の間の落とし所として武藤副総裁が「なお書き修正」の線をまとめたものの、福井総裁が谷垣財務大臣に「なおがき修正は政策転換」を認めさせようとしたが敗北しましたって話。

どうも読んでいると「日銀に介入した財務省はケシカラン」という論調にも見えるのですが、どうも「???」と思うのは、結論部分にあるところ。

『今回のケースが問題なのは、決定会合直前の「ブラックアウト」期間中のトップ会談(注:記事によると武藤さんや福井さんが谷垣さんと相談したということになっています)が「一般的な意見交換」と言えるかどうか疑問が残るからだ。』

いやまぁ決定会合が形骸化するのはケシカランというのは判りますが、ブラックアウトがどうのこうのって話をしだすと、ブラックアウト期間中に日銀総裁を委員会質疑に呼び出して金融政策に関して話をさせる国会はどうなってるのよって思いますが。

まぁそんな突っ込みはともかく、福井総裁がタカ派ってのは過去の言動を追っかけていると、別に内幕的な話を持ち出すまでもなく「まぁそうでしょうなぁ」というところではないかとは存じます。内輪で「早く、金利を復活したい」と言っているという記事中のお話はちとその文脈によりけりだと思いますがね(「早くデフレ脱却して欲しい」って意味なのかも知れませんし)。

記事最後の「ある日銀ウォッチャー」のコメントが妙に変なのも「??」でございます。同じく記事より。

『「もともと日銀内でも、デフレが続いているのに、どうして引き締めができるのか、という疑問が出ていた。それが有力な勢力にならず、結局、タカ派は財務省に挑戦して一敗地にまみれた格好です。今回の措置は引き締めではないことになっているから”敗北”がはっきり見えないが、ホンネの戦いでは完全に負けている。一方、市場はとっくに日銀のホンネを見透かしている。これでは日銀への信頼が高まるはずもありません。」』

えーっと、第一文と第二文のつながり方が妙。日銀内では結局引き締め派が優性だったって言いたいのでしょうか?それはどうかなぁと申しますか、そもそも福井総裁トップダウン型なので日銀内がどうのこうのという話も変なんですが。で、今回の措置が引き締めでないことになっているから「敗北」というのも訳判らん。措置が引き締めじゃないけど引き締めの第一歩というホンネがあるのであれば「ホンネの戦い」は勝利ではないかと存じますが。。。。

まぁご興味のある方は月刊現代8月号126〜132ページをご覧下さい。


○郵政民営化法案雑感

いやまぁ5票差ですか。時事通信のフラッシュニュースを見た記憶によれば採決の議場閉鎖直前に古賀さん高村さんだのが7名退席したって事ですから、まぁやる気満々だったら衆議院でも否決できたという事なのか、とりあえず反対派も最後までは突っ込まないで妥協を探っているのかは存じませんが。

しかし参議院で否決されて衆議院解散するというのも妙な話ですんで、これは参議院まで持っていく作戦なのか(まぁ解散するんでしょうが)どうか。まぁてめぇらが自民党総務会で強行突破しておいて党議拘束とか言い出すから反発も広がったんでしょうなぁと勝手に思ってますが、この辺の話はよーわからん。

本法案が政局になるようですと、債券相場はどうなるかって話ですが、何か直感的には株安債券安なんですが、正直良く判らんです。相場の位置が位置なだけにちょっと売りっぽい雰囲気かとは思いますが。

まぁしかしあたくしも「なんのための民営化なのか(by田中秀臣先生)」がさっぱり見えてこないこの法案強行突破攻撃はちと疑問を感じる次第で、賛成派な人と意見交換をすると、「おまえは民営化反対の既得権益保護主義者か」と言わんばかりの勢いで駄目出しされるのは正直辟易している(のであまりその話はしませんが)次第でございます(ちなみに田中先生のブログのコメント欄で先生が高橋洋一氏と論争してまして中々興味深かったです。「なんのための民営化なのか」はこちら→http://blog.goo.ne.jp/hwj-tanaka/e/85f9d6e4f423f0de2e18afdee48800a5)。

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2005/07/05

○神メディア日経

FOMCの結果では何故か金利が低下(しかも6bpとか)した米国債券市場が金曜日のISM製造業景況指数でいきなり13bp売られるという米国債券市場もまぁ馬鹿相場っぽい状態ですが、昨日の債券市場では米国の長期金利上昇を受けていきなり140円台からスタートして結局安値引け。輪番オペを受けてちょっと戻る場面もありましたが、長期債が入りそうなオペの割にはオペ結果が結構悪くて長期債売り売りモードが判明してなお後場売られるの巻になりました。

で、まぁ例によって例の如く毎週月曜に発行される日経公社債情報を読みますとこれがまたトップ記事が、

「誌上座談会(=インタビューを対談形式にアレンジしたもの)、長期金利9月までに1%に低下も」

でございました(^^)。なるほどそれは債券相場売られますわなと感心することしきりのあたくしでございましたが、まぁ人から聞きますと先週金曜は日銀短観の結果を受けまして運用機関の皆様におかれましては「さて今後どうしましょう」という会議が行われた方も多いようで、席上「偉い人のご託宣」が出ているような会議様も散見されたのではないかと勝手に思料されますわな。

まぁしかし先週の「長期金利1.2%割れ、一段の低下余地も」という日経金融新聞一面記事もそうなんですが、ど〜してこの新聞社が市況の話をすると見事に逆に逝くんでしょうなぁ。色々と考察されている訳ですが、ま〜相場見通しに類する話題をぶち込む時には、あまり「色」を出すわけには行かないってのもあるんでしょうから、どうしても「大勢が判明してきた所でそっちに乗る」という形になりやすい為に、結果として「ここが相場の何かを語るとその逆に逝く」という怪法則が成立してしまうのでしょうなぁとちょっと日経の立場を慮った積りの書きかた(^^)。

ま、観測記事書いて外れると困るから大勢が判明したと誰もが思うような所に来ないと書かないって言うのはもう絵に描いたような天井買いの底値売りでございますので、そういう意味ではマーケットセンチメントを測るためには便利な指標ですので、今後も曲げ神様の技を精進して頂きたいものでございます。

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2005/06/30

○それは何かちと方向性が・・・・・?

経産省さま方面からここ数日大変に香ばしい空気が流れていましたが、何か昨日「自粛」の施策が発表されておりました。

えー、元々の経産省ニュースは「財団法人産業研究所」が実施していた委託研究の調査研究費が余った分を未処理のままプールしちゃって、それをまた何故か大臣官房企画室長が代々管理しておられましたというお話でしたな。で、その余ったお金の蓄積あんど外郭団体の資金を大臣官房で管理してたのか意味判らんとか、この財団法人の財源が日本自転車振興協会ですかそうですかなどと実に「???」な話ではあるのですが、どうも「私的流用してカネボウ株の売買をやったのはケシカラン」という話をクローズアップしたようですな。

で、とりあえずの処分として出てきたものの一つが「全職員の株式取引を7月1日から1年間自粛」というのはそりゃ何よと個人的には思う次第でございます。

この問題って正直私的流用がどうのこうのって話よりも、こ〜ゆ〜資金の管理が行われていた事の方が激しいポイントであって、私的流用して株式売買やったってのは「当該職員の個人の問題(確かに軽い話ではないが)」なんじゃネーノって思う訳ですよあたしゃ。

で、処分の一環として上記のように「全職員の株式取引を1年間自粛」ってのが出てくるのは、非難の矛先を「株式売買」に向けるという巧みな目くらましのように思うあたくしは意地悪過ぎですかそうですか。どうも相変わらず「株式売買は悪」的な発想が出てくるのは誠に遺憾極まりないお話ではございます。

ま、しかし「再生銘柄」のホットトピック銘柄でありますところのカネボウ株の売買を関係官庁の官房企画室長なんて思いっきり重職にあられますお方が堂々実施というのは私的流用とか重要情報の授受の有無に関らず「あなたさま公僕としてその感覚ってどうよ?」とは思いますがね。あたくしと致しましては。。。。

ちなみに事の経緯に関してはこの辺を↓
http://www.meti.go.jp/speeches/data_ej/ej050623j.html

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2005/06/29

○某経済新聞の法則(^^)

昨日の債券市場は相変わらず米国債券市場がフォローとなっていたにも拘らず、伸びがイマイチでして、先物が5銭とか上昇しているのに朝っぱらから10年269回債の引けがあっさりオファーサイドになっていたりして「???」の展開。

と、思っているうちにズルズルと10年を中心に相場が下落したのはご案内の通りでして、終わってみれば先物は15銭安の140円85銭で10年270回債は前日比2毛甘であっさり1.2%に戻ってしまいました。

ナンノコッチャという相場ではありましたが、普段某経済新聞を読まないというトレーダーにあるまじきあたくしが日々かかさずに巡回しているブログ(http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55)で「こんな記事がありますが」って話を知り、「おひおひ」と思いながら某割高金融新聞をを見ますとその一面の「アングル」というお題の記事に堂々と書いてありましたよご指摘通りに(^^)。

「長期金利1.2%割れ、一段の低下余地も」

えーっとですな、某経済新聞のマーケット面は「ここに書かれると相場がおしまい」という恐怖の法則がある訳ですが、金融新聞の一面に堂々記載というのはやはりアレではなかろうかと思っているうちに上記のような下落と相成った訳でして、毎度毎度の事ですがこの新聞は侮れません(ただし逆指標ですが^^)。一部で「髪(神ではない)」と言われ、彼の「買い推奨」が見事に天井掴みをするとも噂される某人気株式評論家もビックリと逝った所かと存じますわけでして、昨日は某経済新聞の曲げフォースの素晴らしさに感銘をうける一日でございました。

でも相変わらずあたしゃー読まないんですけどね(^^)。

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2005/06/23

○おまけの埋め草:Musical Baton

先日「Music Baton」などと書いてましたが(恥)、何かチェーンメールのBlog版みたいなものでして、あちこちのWebで皆様もおみかけかと存じますが、Blog持ちでもありませんが本石町日記さんから振られましたので書いてみるの巻。

1.Total volume of music files on my computer
何かデフォルトで入っている「Samle Music」とかいうのがマイドキュメントにあるだけ。

2.The last CD I bought
東京佼成ウィンドオーケストラの「Favorite Past Albums Vol.4」。お目当てはAlfred Reedが指揮する「Armenian Dances (Part I)」でしたが。

3.Song playng right now
ロートルのCDラジカセのご機嫌が麗しくない(ので最近CDをそもそも買って無いのだが)ゆえそんなに聴いてませんが、駅構内のワゴンセールで売ってた昔の「ジェットストリーム」とかを聴くことが多い。部屋の掃除をするような作業時は景気付けにYMOですよ、お聞きになりますか??いぇ、ま、まさか・・・・

4.Five songs I listen to a lot, or that mean a lot to me
中学生やら高校生の時にはラジカセでせっせとFM放送を録音(エアチェックとか言ってましたな)していたクチ。日曜夜8時からのNHKFMの「ゴールデンジャズフラッシュ」をせっせと聞いておりました。ちなみにジェットストリームの時間は当然寝てましたが何か?

La Fiesta (Chick Corea) 大学受験の前夜これをヘッドホンで聴きながら寝ました。
Rydeen (Yellow Magic Orchestra)YMOはせっせと聴きましたな。別にライデーンだけじゃなくて好きな曲はいくつもありますが、並べるとキリがないので。
Full House(Wes Montgomery)この人の演奏も好きです。家に客が来て格好つけたい時に決まってかける曲だったりしますが(汗)。

で、特に曲がどうのこうのというのでも無いのですが、皆さん一度ならず何度も聴いた事がありそうなこの曲も。(5曲にならんと言われそうですが)
Bittersweet Samba(Herb Alpert & The Tijuana Brass)この人のトランペットは大好きですが、この曲は別の意味で懐かしい。最初の30秒だけですけどね。

5.Five People to whom I'm passing the baton
これはパス。しかし改めててめぇのCDラックを見たらとりあえずロック音楽系の曲が殆ど無いという特徴がありますが、あとはもうジャズありクラシックあり流行歌あり沖縄民謡あり落語のCDありと何が何だか判りませんな。>自分



2005/06/14

○東証VS金融庁

カネボウがどうのこうのというので揉めているのかと思ったら今度は市場管理部門を分離するのどうのという話で揉めているようですな。実に香ばしい。

そもそも取引所が上場する意味がどこにあるのかさっぱり判らん(設備投資に金がかかるのならその受益者は市場参加者なんですから場口銭引き上げるとか新規上場企業から手数料ふんだくるとかすればなどというとあちこちから石が飛んで来ますか(汗))のですが、そんなこと言ってられないほど資金ニーズあるんかね。

東証上場に先立って上場した大証はどこぞのお方に株を買われて大騒ぎになっておりますが、戦前にも東株買占め事件って起きてたような記憶がございましたな。代替取引所が実質的に無い状態で取引所が議決権のある普通株式を公開するってのはちとアレではないかと存じますが。何でも米国の真似すりゃ良いってもんじゃ無いと思うんですがね。

すんげぇシロート発想ですが、どうせなら業績連動型の配当を行い、議決権は無い(か無配になったら議決権が発生とか)ような新株でも発行すれば東証株式も指標銘柄になりそうですが、平和不動産が困る・・・事も無いか。

ま、今まで会員組織でやっていたのを株式会社にした経緯とかがあって、上場しないならしないで別の問題も発生してきそうですが、そんなに上場に拘る必要は無いと存じますけどね。

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2005/06/13

○週末に読んだ本のご紹介

・「大英帝国衰亡史(中西輝政著、PHP文庫)」

近世の「世界帝国」であった大英帝国の歴史と、その帝国の本質は何であったかという点について論考する著書。とりあえずヨーロッパ近代史を勉強したくなりました(あたくし実はその辺りの知識は殆ど無い)んですがそれはともかく。

大英帝国の本質について著者が語ろうとし、現代社会へのメッセージとしたのはこの辺りなのかなぁと勝手に想像したのが94ページの第三章「帝国を支えた異端の紳士たち」の部分。引用させていただきます。

『世襲によるかどうかは別にして、まず何らかの意味での「貴族」の存在が許されない社会に、「剛直なエリート」のキャラクターは生まれえない。何らかの意味で文化としての「貴族」をなくした社会は結局、エリートを知識人双方のはてしない卑俗化を招き、いずれ民主主義あるいはリベラルな価値そのものを崩壊させかねない。というのも、民主主義とかリベラリズムといった価値は「大勢に抗する精神」がどこかにあって初めて存続しうるものであるのだが、そうした精神は、「大衆」の側からはけっして生まれず、それゆえ、「貴族」こそが民主主義の支柱、と考えられてきたのが近代英国の思想的文脈であった。そしてそれがまた、大国としての「帝国」の域に達したイギリス社会の、長期的存続の保障ともなってゆくのである。少なくとも、こうした意味での「貴族」をなくした社会が大国となってつくる「帝国」は、つねに数世代を経ずして終わる短命な「帝国」でしかないのかもしれない。』

まぁこのくだりが気に食わないという人は読まない方が吉だと思います。

ISBN4-569-57895-0 C0120 \648

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2005/06/09

○最近読了した本

・「第三帝国の神殿にて ナチス軍需相の証言(アルベルト・シュペーア著、品田豊治訳、中公文庫)上下」

最近は日銀の人たちの講演などを読むのに忙しくて、読み終わるのに時間がかかってしまいましたが、「ヒットラーの建築家」から軍需大臣に転じ、ニュルンベルグ裁判で禁固20年の判決を受けたシュペーアの回顧録。

第三帝国の上層部が組織としてダメダメだったというような話も興味深かったのですが、あたくしとしてはヒトラーの人となりとか、第三帝国崩壊寸前の要人の動きとか、シュペーアのヒトラーに対する葛藤とか、そういう面を興味深く読みました。

ISBN4-12-203869-3 C1123 \1095(上巻)
ISBN4-12-203881-2 C1123 \1143(下巻)


・「金融政策の理論と実践(アラン・ブラインダー著、河野龍太郎、前田栄治訳、東洋経済新報社)」

元FRB副議長のブラインダーさんが96年に行ったロビンズ記念講演をまとめたもの(の訳本)です。そんなに量はないですが、金融政策に関する示唆に富むお話ですな。というかこの本は1999年12月30日初版なんで(書店に行ったら思いっきり初版本が置いてありました^^)大昔の本なので既にお読みの方も多いかと存じますが(大汗)。

各章の結びの部分を読むだけでも「うーん」と唸らされました。読んでいないお方は是非お勧め。何でこの本重版されてない(たまたま初版が在庫にあったのかもしれませんけど・・・・)んでしょうか??

ISBN4-492-65260-4 C3033 \1800

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2005/05/18

○カネボウ上場廃止問題でつらつらと思う訳ですが

ちと古い話ですが、今朝のブルームバーグテレビジョンで見たニュースで色々と思ったわけでして・・・・

既に報道の通り、有報虚偽記載でカネボウの上場廃止が決定となりましたが、以前こちらでちょっと雑談的に申しあげた「産業再生機構方面からの圧力ご要望^^」にもめげずに東証が筋を通したのはまぁ良かったんじゃないでしょうかと思います。ちなみにあたくしが4月15日にこんなことを書いておりますが、あっはっは。

(4月15日の駄文再掲)
・「カネボウ粉飾決算問題で上場維持を検討するように産業再生機構が表明したらしい」(昨日(=4月14日)のNHKニュースで見たのだが)

→産業再生機構の何ちゃらという執行役員だか何だかのお方が、「正直にゲロしたんだから取引所も配慮をしましょうね(はぁと)」とか「正直にゲロしたら上場廃止じゃぁ正直者が馬鹿を見るみたいな話になりませんかねぇ」みたいな趣旨の発言をしていたとあたくしの脳内メモリーに入っているのですが、そりゃちょっと話が変な気がしますが。粉飾は粉飾じゃろ。もしかして本件は産業再生機構様が取り扱っている物件なんだから以下自主規制ってあわわわわ。ま、ダブルスタンダードキターーーーーって感じですが。
(再掲終了)

で、今朝のニュース(東京MXテレビで放映のブルームバーグテレビ)では「企業再生に関して影響があるので、金融庁が東証に対して上場廃止の判断基準の文書化(というか明確化)を求めた」との事。また朝から茶を吹いてしまうニュースでして、あやうくPCが(^^)。

判断基準が思いっきり「企業再生計画が妥当と判断されるもの」などとして運用をしているのはどこのだれでしょうかと小一時間な訳ですが、いざ自分たちに「曖昧な判断基準」の火の粉が降りかかってくるといきなり噛み付くというその芸風には感心するしかありません(-_-メ)。自分たちのやっている事を振り返るという習性は無いんでしょうな。

まぁこの前の「日本振興銀行が何故か実質公的管理状態になっている銀行のフランチャイズに進出計画」といい、何かこう訳判らんものを感じますなぁ。


で、振興銀行といえばGMOが筆頭株主になるらしいのですが、預金保険制度のある中でそうそうひょいひょいと事業会社が既存銀行を買収するという形で銀行業に進出してくるのは、古き悪しき「機関銀行」が公的サポートを得て益々よからぬ結果を生む懸念もある(GMOがどうのこうのという意味ではありません。念の為申し添えますが)なぁというのも思った(当然ながらその点は金融庁が色々とチェックしておりますんでチェック機能に期待するということになりそうですけど)のですが、まだ考えが纏まらないので本日はこの辺で。

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2005/05/12

お題「ネタに乏しいので雑談を少々^^」

朝のニュースで腰を抜かす訳で。

「TBSのコラム盗用、当初外部のフリーライターが行った事と報道されていましたが、実は執筆者の社員である担当部長が行った事をフリーライターがしたことにするよう依頼していた事がわかりました。」

困った時には下請けに押し付けですかそうですか。実に遺憾極まりない世の中ですな。

・・・で、TBSは自粛するんですか、うひょひょひょひょ。


○本のご紹介

第三帝国の神殿にて ナチス軍需相の証言(アルベルト・シュペーア著、品田豊治訳、中央公論新社)

実は上巻読み終えたところですが、まぁ確かに興味深いです。ナチスのダメダメぶりに関しては児島襄さんが文春文庫から出している全10巻の大作「第二次世界大戦、ヒトラーの戦い」ってのを読んだので軍事面の話は何となく理解してたんですが、内政というか経済運営もダメダメでしたなぁというのが判ります。

ベースの知識が何も無い状態で読むのはちときついかも。上巻では戦況の話しはあまり無く、その間に国内では何やってたのってのが判って興味深かったです。下巻も楽しみ。

ISBN4-12-203869-3 C1123 \1095(上巻)
ISBN4-12-203881-2 C1123 \1143(下巻)



○毎度お馴染みの煽り記事発見

週明けの経済新聞はネタが困るらしくて色々と楽しい記事が登場するものであります。で、ちと古い話ですが今週月曜の日経金融新聞1面の楽しい煽り記事について。(以下あまり債券投資と関係ない話が延々と続きますのでヨロシク)

記事のお題は「個人も参戦『プロ市場』」ってことで、最近ネット専業証券を中心に債券先物やら株価指数先物の取引をやってみましょって事になっているんですな。ど〜せてめぇが個人で出来ない話には思いっきり疎いあたくしは「ほうほう」と感心することしきり。

まぁ大体この手の記事は「皆さんも参加しましょうおっほっほ」という話なのですが、紹介されている取引がお題の順に「先物の裁定取引=比較的堅実」「オプション売り=それなりのリスク」「債先売り・株先買い=かなりプロ向け」、さよですか。

で、最初の事例で紹介されている「裁定取引」って要するにNT倍率のスペキュレーションですんで、そりゃまぁ指数先物をベタでロングとかショートにしているよりは堅実である事は確かですが、よくよく見たらこの事例のお方、それまでは指数先物を買い持ちするだけしかしてなくて、「相場変動が激しい中で一晩寝かすのも気が気でなく、かといって仕事柄パソコンの前に張り付くこともできない(当該記事より)」ということだそうです。

ま、株価指数先物ベタでロングにするくらいなら大型株を長期保有してた方がいいんじゃねーのかと個人的には思ってしまいますが、頭のよろしい方にありがちな「裁定取引という高度な売買手法をやっている」って思いながら実は単なるNT倍率のスペキュレーション取引をやってるんでしょうな。何のリスク取っているのかよく判ってやった方が吉かと存じますが、んな事は当然一言も触れてませんな。で、次のオプションの売りは「それなりのリスク」ですかそうですか。

最後の事例では債券先物と株価指数先物の裁定取引と言われるがただの両方スペキュレーションしかも基本的に逆方向に動くものなのでロング・ショート戦略にしたらリスクは2倍という売買をやっておられる方の紹介でしたが、3月20日以降に債券先物を売り乗せしながら株価指数先物買い増ししてるそうで、まぁ細々と途中で売買を繰り返しているのかもしれませんが、ベタでナンピンしてたら何かエライコッチャになってませんかという感じですな。合掌。

まぁ個人的に申しあげれば、機関投資家と違った個人投資家の利点ってのは「勝負する局面を限定化することが出来る」って部分だと思いますので、先物のように市場全体(少々雑な言い方ですが)を対象にした商品に手を出すよりは個別銘柄の研究をして、勝負する局面を限定した方がいいんじゃねぇのかって思いますが、まぁそーゆーことを言うのは無粋ですかそうですか。


ちなみに、記事中に囲みコラムがありまして、そこには「注文が「蒸発」・・・ルール必修」というお題で、先物によくある見せ・・じゃなくて、頻繁に行われる注文の取り消しについて紹介。日経の悪い冗談なのか存じませんが、記事中に株価指数先物の裁定取引で著名な某ヘッジファンドの某氏のコメントとして「どこかの市場の指数が動いて裁定取引の前提が崩れれば、意図せざる注文の取り消しも仕方ない」というのがございました。意図せざる取り消しだったんですかそうですか(笑)。

まぁ金もって市場に突撃してくださる人が増えないとこちとら商売あがったりですので、突っ込みを煽・・じゃなくて推奨する記事をしていただくのは大変に結構な事ではありますが(棒読み)。良く知らんのですが、債券先物の個人だの事業法人だのという非金融法人シェアって開始当初は20%くらいあったとか聞いた事があります。タテホショックなんてのもあったんですよね。

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2005/05/09

○IRだの株主重視だのと言う団体が・・・・・

まぁ暇ネタです。

えー世の中には日本証券アナリスト協会というのがあります。証券アナリスト協会なだけにIR表彰だか何だか忘れましたが、まぁ要するに公開企業は株主重視のIRをしましょうねとかいうような活動をせっせと実施しておられます。

で、社団法人なだけに毎年お約束の「定時総会」を開催しないといけないわけでして、この「総会開催通知」ってのがございまして、毎度毎度おなじみの「お願い」が書いてあります。

「ここ数年、総会成立に必要な過半数の定足数を確保するため、事務当局が大変な努力をしなければならない実情にありますので、是非ご協力をお願いいたします。」

要するに「委任状出しやがれゴルァ」ということなんですけれども(^^)、この協会は今年の3月末現在で会員総数19939名で、うち検定会員(=アナリスト試験に合格して会員になった個人会員)が19315名だそうで、まぁ要するに殆どの人が個人会員なわけですが、これまた毎度毎度のことですが、今年もまた定時総会の開催日時は「平日の午前10時から」という事で、まぁ個人会員の皆様が絶賛業務時間中に総会を実施している訳ですな。

そりゃまぁ公開企業と会員団体は全然違うと言ってしまえばそれまでですけれども、構成員の圧倒的多数である個人会員がどう考えても常識的に出席できないような時間帯に総会をぶつけておいて「委任状をお出し下さい」もあったもんじゃねぇと思うあたくしの感覚はおかしいんでしょうか?

ちなみに、会場はアナリスト協会の「会議室」と言うことですので、個人会員は出席しなくて宜しいという協会様の意思表示かと存じますが、そんな運営やっておいて「企業IR大賞」とは(以下罵倒になりそうな気がしたので自粛)。


○ニュース雑感

JR西日本事故関連報道は益々あたくしの訳判らん方面へと話しが逸れてきているようでして、皆様もご存知のように「事故後に勤務時間外で行った退職者の送別会(しかも滋賀県草津駅の職員)」なんかまでが「不適切行為」って話しになっているようでして、各種報道によりますとJR西日本はこれらの「不適切行為」に社内処分をする方向のようですわな。

何か事なかれ主義で何でもかんでも処分しちゃうというJR西日本は一体全体何考えてるんだと思う訳でして、これがマジに前例になっちゃいますと、今後は「不祥事を起こした会社の従業員は休暇中の旅行もするな」というような話になりかねないんですけど、マスメディアは垂れ流しで「不祥事不祥事」と報道するという有様。

それじゃ何ですか、イラク戦争取材記者が持ち帰ろうとした不発弾が爆発して空港の保安要員に犠牲者が出た新聞社ではその日以降酒も飲まずに旅行にも行かなかったということですかそうですか。

しかも民主党の代議士も参加した宴会は「プライベートな時間の問題なのでこれ以上調査しない」ですかそうですか。何か無茶苦茶ですな、JRもメディアも。

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2005/04/28

○その態度にある意味感動を覚える訳ですが

「ブログメディア」を標榜して堂々スタートして一時は大いに話題を集めたものの、その論説の自家撞着ぶりを批判されて逆切れしてしまい、俺様ワールドへと見事に回帰しちゃった人といえばあのお方でございますが、久々にそのお方のブログを拝見した所このような論説が。

ttp://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/thats_none_of_y_2059.html
(この人のURL書くときだけは何故か先頭の”h”を省略する訳だが^^)

著作権がどうのだとか誹謗中傷だとか色々と喧しそうなお方なので引用はせずまぁ読んでくだされって感じですが、創業早々にそこそこ大きな貸出先が経営破綻した話しをスルーして「貸出件数と貸出金額の目標を達成」って何と申しますか素晴らしい理論ですなぁ(棒読み)と存じますな。この先生のことですからもちろん「目標達成の為に数字作りをする」などということは全くしておられないと存じますが、「貸出件数と貸出金額の目標達成」と威張られてもその前の実績がアレですのでどうもねぇって感じですわな。

で、まぁ要するにご自身の経営する銀行の状況についてあちこちで批判されるのが気に食わないのか「金融や経営の何たるかを弁えない素人の方々が愚論を長々と述べていらっしゃいます(上記記事から引用)」とお話しになっておられますが、んじゃあ過去に銀行経営に関して散々シバキアゲ理論を展開して政策運営に関与しておられたのはありゃ何だったんでしょうかって思うわけですな。あたしゃ。

まぁ別に市井のイチ私人だったら別にあたくしも噛み付かないのですが、こ〜ゆ〜手合いが政策運営に絡んでいた事、現在も銀行という公的サポート(預金保険機構)付きの企業(であるが故にある意味公器なわけだが)の経営をしていると思うと、世の中どうなってるのよって思う次第であります。

久々に見て血圧が上昇したのでついおまけにしてしまいました。健康の為には見ない方が吉ですな>自分

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2005/04/27

○ニュース雑感

というか尼崎の鉄道事故なんですが、事故に関する報道(テレビ)は相変わらず事故原因に関してテクニカルな報道に終始して、JR西の運行体制がどうのとか私鉄王国の関西圏で無茶なスピード競争してませんでしたかとか、そもそもカーブの外側の鉄道路線に思いっきり隣接する場所にマンションを建築認可する(建物の方が後から出来ているでしょ)ってどうよ(まぁ住宅でも結局同じことなんで、建築まかりならんというわけにも行かない状況では仕方ないかもしれないけど)とか、事故の起きた背景っつーんですかまぁそういう方向の報道を望みたいです。そういう話は新聞読めって事かもしれませんが、専門家らしき人のコメントもテクニカルな話ばかり。問題の本質を突っ込んで再発防止に努めて頂きたいものです。

で、相変わらず取材ヘリは各社バラバラに飛ばしているようですし、「悲しみに暮れるご遺族の皆様」画像を取るためにご遺族への取材合戦を各局でやっているようですし、相変わらずのメディアスクラムは何とかならんかと思う次第。

昨日も申しあげましたが、鉄道に限らず輸送力強化と収益確保の狭間で無理がだんだん蓄積されていないのかと心配ではあります。

・・・しかし死者90人って・・・・犠牲者の皆様の御冥福をお祈りし、負傷者の皆様の一日も早い回復をお祈り致します。

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2005/04/26

○生産性の上昇が・・・・

以前も書いた話しですが、大事故がおきる度に思うお話。

昨日の尼崎でのJR福知山線脱線転覆事故。あたくしが生まれる前に起きた鶴見事故以来の犠牲者数に声も出ません。事故の直接原因もそうなのですが、効率的な運営のために安全運行という基本問題が疎かになっていなかったか、安全運行に関る設備投資を疎かにしていなかったかという根本問題に関して調査していただきたいものです。こういう事故になると「物理的な原因」ばかりが取り沙汰されますが、それはそれとして本質的な問題を調査して頂きたいし、報道もそういう方向での報道を求めたいです。

JR西日本といえば以前別の事故で線路上に出動していたレスキュー隊員を列車(だか貨車だか)が撥ねる(確か犠牲者が出た筈ですが)事故というのもありましたし。

旧国鉄時代に大事故が起きていたのは戦時中から戦後にかけて設備投資を怠り(というかそんな余裕が無かったというか)設備が老朽化している中で輸送量が能力の限界に達してしまったことが(直接の原因は別として)根本にあったと言われておりますし、英国の国鉄が民営化した後に事故が頻発したのも英国国鉄時代の経営効率化と言う名の下に設備投資更新を怠っていたという話しもございます。

近年工場などで起きる事故やら、今朝は海外ツアーバスでの事故のニュースもありましたが、どうもこれらの事故の報道を見ておりますと、「生産性の上昇」とか言って企業業績が向上してますが、現場に無茶な皺寄せが来ているのではないかと思っちゃいますな。

現場に無茶な皺寄せをさせても、当面は持ってしまうのが怖い所でして、設備の老朽化と同じ理屈で(というと例えが悪いが)、現場に無茶をさせすぎるとどこかで限界を超えてしまい、とんでもない事になっちゃうのではないかと危惧する所ではあります。


この話しも書き出すと重いのですが、考えの整理がイマイチなのでこんな所で本日は終了。

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2005/04/25

○ご意見番っぽいお方にしては・・・

目の前(追記:朝の某経済ニュース番組)で月曜おなじみの某経済評論家のお方がニッポン放送買収騒動のお話をしているのですが、ライブドアの大幅株式分割錬金術に対して「自由化をすると制度の不備を突く行儀の悪い人が出てくるが、市場には自ずと節度が求められるのではないか」などと偉そうな事を仰せでありまして朝から血圧上昇ですな。騒動の真っ最中にはお前はライブドアを散々マンセーしていたんじゃないかと小一時間問い詰めたい訳ですが(-_-メ)。

○ニュース雑感

・自民党補選2戦2勝
→まぁ順当でしょうな。あたくし的には山拓センセイは別に好きでも何でもないですが、「若くてイケメン」「若くて洋行帰り」ってのを並べれば票が入るでしょっていう政権準備政党(自称)の安易なる発想が砕かれてオッサンが当選したのは大変に結構なことでありましたなぁなどとまた読者が減るような事を言うあたくし(^^)。

・ハンマー振り回したアホガキが残虐サイトを見ていたそうですが→朝から某公共放送ではこのネタをせっせと放映していますな。この手の事件が起きるとすぐに「ネット上の有害サイトがどうのこうの」とかいう方向に原因をなすりつけるのは困ったもんですな。どうも言論統制方面の香りがしてくるんでどうなのかと。

・(すげぇローカルネタですが)紫川(@北九州市)で鮎の稚魚放流→福岡在住当時「紫川は汚染で本当に川の色が紫になっている」という噂がありましたが(^^)、この30年で日本の川って本当にきれいになりましたなぁとテレビで放映されていた河川敷の様子を見て思うのでありました。

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2005/04/22

○マッチポンプですか?

昨日の日経金融新聞2面「ポジション」欄の副題が「緩和、正面から議論を」となっておりました。当座預金残高目標引き下げの技術的対応を煽ったのはどこの誰だと思いながら記事をよんだら、福間審議委員の技術論に対して日経金融さまは『金融システム不安の後退で金融機関がカネを欲しがらなくなったのだから、供給する資金を絞っても良いのではないか。福間氏は「量」の減額に正面から切り込んでおり、主張は明快だ。』として、福間審議委員の技術論を正面からの政策論と思いっきり勘違いしているように書いておられまして、あたくしは思わずコーヒーを噴き出してしまいました。もうアフ(自主規制^^)。

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2005/04/20

○外債投資の留意点(何故か似非ファイナンシャルプランナー状態)

ご注意:以下のお話は特定商品にケチをつける為に行っている訳ではございませんので念の為申しあげます。販売証券会社へのケチをつけているわけでも有りませんので宜しく(^^)。

例によって受け売りネタなんですが、まぁ知人から「こんな債券はどうよ」って質問を受けたと思ってください。(URLの先は何故かSSL対応)
https://newtrading.etrade.ne.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?getFlg=
on&burl=search_bond&cat1=bond&cat2=foreign&dir=foreign&file=zarbond
/P0021/bond_zarbond_1.html(念の為URL入れておきました。長いので改行してます)

まぁ商品内容は上記URLにある訳ですが、要するに世銀が発行する南アフリカランド建ての債券でございます。世の中高金利通貨に人気がありまして、そういえばランド建て債券ってのも時々出ているのですが、面白いな〜と思ったのはこの「高金利ですよ〜」の宣伝方法。

勝手にコピペすると怒られそうなので、微妙に紹介しますが、「600,000南アフリカ・ランド(1080万円くらい)購入すると毎月 50,184円(初回利払いは期間短いので少々少ない)年間602,208円の利金を受け取ることができる」っちゅうお話になっておりますな。「満期(5年後の5月10日)まで持つと3,001,004円 の利金を受け取る」というお話も。

「ところでランド建てですがどうなのよ」と思いつつこの宣伝文句を見ておりますと、ちゃんと「当社適用為替レートがご購入時1南アフリカ・ランド=18円、利払時1南アフリカ・ランド=17円で変動しないものと仮定して、また利金は全て税引後で計算。」と書いてありますな。ふむふむなるほどちゃんと為替鞘部分と税金の部分を明記していますな。

・・・・・さて、ここで問題です。償還時の適用為替レートはどうなっているんでしょうか??

→(答)思いっきり見当たりませんが(苦笑)。

まぁこ〜ゆ〜通貨だから為替鞘が思いっきりかかるのは当然なのですが、18円の通貨で1円の鞘が掛かったら元本の何%になるのか良く考えて投資していただきたいものですな。別にこの宣伝文句自体は法令諸規則に照らしてどうのこうのと言うことは全然ございませんが、為替が仮に変動しなくても元本が為替鞘で減る(償還時に為替鞘取らないというのなら神認定だが、常識的にそんな訳はねぇだろう)所を華麗にスルーした説明に感動を覚えてしまいました。

ま、それ以前に為替リスクがありますけどね。

毎月利払いなんて思いっきり日本人しかも年寄りが喜んで買いそうな商品でございますな。こ〜ゆ〜のって「毎月お小遣いがもらえる」って感覚で買う人多いんでしょうなぁと思います。

えー念の為再度申しあげますと、この部分は特定商品にイチャモンをつけているお話では毛頭ございませんので一つ宜しく(^^)。

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2005/04/19

○おまけの雑談

フジテレビの株式購入価格が6300円ですかそうですか。TOBに応じた企業の皆様の顔を泥靴で踏みつけるような「和解案」で誠に結構でございますなあ。誰か「フジサンケイグループ企業への広告出稿は全面的に停止」とかやってくれないかなと思いますな。とりあえず「フジサンケイビジネスアイ」は即刻廃刊していただきたいですな。そんなカイシャの「経済報道」なんてちゃんちゃらおかしいですわな。アホラシ。

などということは目出度い和解にケチをつける無粋ないちゃもんなので言ってはいけませんですな。あっはっは。

しかし理解に苦しむ。これでまた「日本企業は株を買い占めると金が出てくる打ち出の小槌」という認識が広がりそうな悪寒。日本企業の内部留保を労働分配しなかったら何のために景気回復(ただし企業部門のみ)したのか意味判らん。。。。まぁ株価が低いのがイカンといってしまえばそれまでだし、そんなら株を買えと言われそうですが、雇われ的にはやれリストラだの労働強化だのしてせっせとためた内部留保があっさり持っていかれるのは感情的に釈然としませんわな。

・・・また読者が減るような無見識なことを書いてしまった・・・

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2005/04/18

フジテレビとライブドアが和解して結局フジテレビ自体に影響がなさそうなのがそんなに気に食わないのか何だか判りませんが、朝見ている複数の番組では「結局マネーゲームだった」と批判している朝から暑苦しいメインキャスターあり、今頃になって「大幅な株式分割いかがなものか」などというネタを言い出す経済評論家ありと実に謎でありますな。まぁど〜でもいいんですが。


○経済財政諮問会議(金曜の続きと言うか補足)

お勧めの経済財政諮問会議の会議録をお読みいただきますとお気づきになられたと思うのですが、どうも麻生さんが孤軍奮闘でちゃんとした話をしているように思える訳でございますな。特に先日ご紹介した4月7日の諮問会議は「国と地方」の問題がテーマになっていた事もありまして、総務大臣として「何でもかんでも地方に押し付けるんじゃねぇこのヴォケ」という話を行っておりますな。4月7日の会議録の5ページ目の最後の辺りから麻生大臣の発言を引用します(金曜日に載せるつもりだったのですが、時間と量の都合で本日に延期)。長いので適宜段落分けします。

『(麻生議員) 今の地方のプライマリーバランスは黒字だということについて、私どもの資料の2ページ目で、イギリス、フランス、ドイツでも地方の財政赤字は少ないということがわかる。これはどうしてかというと、国は金融、経済、税制など自ら歳入をコントロールできる広範な権能、権限を有している一方、地方にはそれはない。国は同時に大きな単一財政主体なのだろうが、地方の場合は、財政主体の集合体のようなものだから、国と地方に同じような財政赤字を背負わすということは、基本的には適当ではないからこうなっているのだと思っている。』

『資料の3ページ目は、地方財政の大幅な財源不足の主たる原因は、国が赤字国債を発行してからの話であることを示している。国が赤字国債を発行して、地方にも景気対策等々、同様の財政運用を強いてきたという歴史があり、地方の財源不足とは非常に深い関係がある。谷垣議員も理解された上で発言しておられたのだが、数字、紙については、納得しかねるところがある。』

『したがって、国の財政が国債への依存体質から脱却することが不可欠であり、一方的に地方歳出を削減すべきとだけ聞こえる議論というのはいかがなものか。この件については、昨年の三位一体の全体像においても、国と地方の双方が納得できる形での歳出削減に努めるということになっている。谷垣議員と私で借金の押し付けあいのようなことをやっていても始まらないので、国と地方を通じた歳出の削減を進めて、財政の健全化を図ることが重要であるという、極めて常識的なことを申し上げて反論とさせていただく。』

と、このように物凄く真っ当なお話をしているのですが、この発言は誰も反論のしようがなかったらしく、会議録によればこの話はスルーされちゃったようで誠に遺憾でございますな。

それにしても三位一体改革とやら(三位一体って宗教用語だから安易に使っちゃまずいんじゃネーノと思うのだが)に反対する全国知事会の図とかが東京発のメディアで報道されている時は如何にも「既得権益に固執する連中の図」という風に扱われる(とあたくしは印象操作されますが)のですが、こ〜ゆ〜観点の報道ってあまり見ませんなぁ。

という訳で益々麻生大臣ファンになるのでありました(^^)。


○そういえばまた展望レポートの見通し記事が出ているわけだが

http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt37/20050414AS1F1401714042005.html
先週木曜の時事通信ニュースやら金曜の日経新聞やらに今月末発表予定の展望レポートの「見通し記事」が出ていますな。

展望レポートの予想自体は各審議委員の発言やら物価指標やらを見ればある程度予測できるのでしょうが、『日銀は・・・・消費者物価指数の見通しを下方修正する方向。』(上記URL先の記事)とか如何にも確定事項というかリーク記事のように書くのは如何なものかと思うわけですな。

つまらん話ではありますが、リーク記事っぽく書かれちゃいますと、世の中的には「ああ日銀は公表前にリークされちゃうんですね」って印象を与えかねない訳でして、(そういう細かい事に拘るのはあたくしだけかもしれませんが)日銀の政策運営に関する信頼性に関してほんのちょっとかもしれませんが悪影響を与えているのではないかと思うのですよ。企業決算の内容が事前リークされたら大変なことでしょ?

「見通し記事なら見通し記事と書かないと風雪のルルですがな」と日銀さまが一言いえば済むんじゃネーノとも思いますが、あまり気にして無いのかなぁと思う次第。

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2005/04/15

○まぁどうでもいいですがニュース雑感

・「セキュアードキャピタル、カルパースの出資を受けて資金総額700億円のファンドを組成」(ソースが見当たらないが同社発表ネタ)

→はあはあそうですか。ところで先日NHKスペシャル「巨大マネーが東京を狙う(とか言うようなお題の番組)」でカルパースの運用部門の偉い人は「そろそろ撤退も検討」みたいな話をしていましたが、ありゃ「買いたい弱気」のポジショントークですかそうですか。

・「フジテレビとライブドアが和解する方向」(あちこちで報道中)

→何かライブドアが損しない方向になるそうですが、そうしたらTOBに応じた人達へはどう言い訳するんでしょうかねぇ。フジテレビってもしかしてメガトン級のアフォですか?

・「カネボウ粉飾決算問題で上場維持を検討するように産業再生機構が表明したらしい」(昨日のNHKニュースで見たのだが)

→産業再生機構の何ちゃらという執行役員だか何だかのお方が、「正直にゲロしたんだから取引所も配慮をしましょうね(はぁと)」とか「正直にゲロしたら上場廃止じゃぁ正直者が馬鹿を見るみたいな話になりませんかねぇ」みたいな趣旨の発言をしていたとあたくしの脳内メモリーに入っているのですが、そりゃちょっと話が変な気がしますが。粉飾は粉飾じゃろ。もしかして本件は産業再生機構様が取り扱っている物件なんだから以下自主規制ってあわわわわ。ま、ダブルスタンダードキターーーーーって感じですが。


○経済財政諮問会議ウォッチ

年がら年中やっている経済財政諮問会議ですが、まぁテーマがテーマだけに会議録を読んでおりますと麻生総務大臣の奮闘振りが目立つと申しますか、民間議員の話が「そりゃどうよ」って感じでして、やや個人的贔屓目もあるのかもしれませんが、麻生さんが一番まともな話をしているように思えます。付け加えますと、小泉首相はあまり発言しませんが、割とちゃんとした突っ込みと言うか質問をしてますし、細田官房長官もあまり発言しませんが以下同文。

4月7日に行われた議事要旨(議事要旨は「内閣府のWeb」→「経済財政諮問会議」→「会議情報」→「平成17年度」→「第7回(4月7日)」で読む事ができます。毎度毎度応酬をみているとオモロイですんで物凄い勢いでお勧めです)を見ますと、民間議員というか本間正明大阪大学大学院教授と吉川洋東京大学大学院教授の「有識者議員」の提出してくる話にどうも突っ込みどころが多いようで。。

・「国と地方」の改革について、に突っ込む麻生さんの図(3ページ目)

『不交付団体の目標について、これも昨年、私の方から、不交付団体を人口割合で3分の1にするということは既に申し上げたと思うが、人口比で3分の1だと、それだけで交付団体と不交付団体の税収はちょうど50 対50になる。今回、団体数で3分の1ということになると、平成16 年度の人口割合では82. 1%になり、これは少々非現実的。目標とするならば、ある程度達成可能な話でないといかがなものか。』(地方交付税交付金の話ね)

『地方債の改革については、有識者議員の資料の@とBが少し矛盾しているような気がする』『先ほど申し上げたように、有識者議員の資料の3の@とBのところは、自主性と管理という異なった方向となっているとも思う。』

他にも面白い部分はありますが、麻生さんの説明がオモロイです。


・「基本方針2004」の総点検について、に突っ込むの図(8ページ目以降)

『(麻生議員)A、B、Cをつけられた理由を教えていただきたい。「B」になった理由。私どもとしては、これが「B」なのかというのも幾つもあるので、理由を教えてほしい。士気に影響するのでよろしくお願いしたい。』

『(谷垣議員) 要するに我々は採点をしていただく立場で、この採点結果は、御指摘も踏まえて、今後さらに努力しなくてはならないと思うが、こういう試みをより実りあるものとしていくためには、やはり採点を「A」、「B」、「C」としていただくのも結構だが、何で「B」、「C」なのかというのを、よく議論というか、対話をさせていただき、できるだけ透明度の高いものにしながら、その議論を踏まえてさらにやっていく、ということもお願いしたいと思っている。』

で、これに関する本間議員の答えなんですが、最初の一節はそりゃどうよって思う訳ですが・・・・

『(本間議員)この採点表が確定したものとは考えていない。基本方針に書き込まれた表現ぶりがある。例えば、検討する、工程表を明示化するなどの書き方がある。その基本方針に書かれたことが忠実に行われているかどうかを基準にした。』

うーん。。。。。ちなみにこの続きはこんな感じ。

『例えば、「A」で十分な取組がなされたものというものでも、そのうちの10 項目は「検討する」ということで検討したので、「A」に入っているものもある。絶対レベルでかなり目標の数値が高いもので実現できないものの中では「B」に落ちているものもあり、各省庁とのやり取りの中で、ランキングが合理的な説明を要するかどうか、ぜひ今後もきちんと詰めた形でやってまいりたいと考える。』

『「B」の中でも、麻生議員指摘の部分を、それぞれの項目によって違う説明をしなければならない点があると思うので、ぜひその点についても事務方とチェックをしながら、ここで説明する必要性があれば、次回以降に説明させていただきたいと思う。』

説明資料用意しとけよ・・・・・

ちなみにこの続きに小泉さん、細田さん、竹中さんはこんな意見を言ってます。

『(小泉議長) 何故こういう評価か、「B」、「C」、「×」なのか、この検討、対話は重要である。評価する方も評価される方も。そうでないと改善できないので、十分やってほしい。』

『(細田議員) 総合科学技術会議でも8人の議員が各省と、なぜ「S」「A」「B」「C」なのかを対話をしている。理由の開示と直接対話は必要なのではないか。』

『(竹中議員) 評価する側と評価される側、双方の説明責任があろうかと思うので、前向きに対応させていただきたいと思う。』


いやまぁこの手の資料っつーか議事要旨って見てて面白いです。国会の会議録も面白いんですが。。。。。


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