分類不能の雑文

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とりあえずここにぶち込んでおきますが、いずれ整理する所存・・・と言い続けて早や・・・もうサイト作ってから6年以上になるのか・・・・整理していません。

過去の雑談

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今期の雑談

2011/03/30「産経新聞田村編集委員の毎度お馴染みな電波ゆんゆん復興国債100兆円論議」
2011/03/22「産経新聞の復興国債飛ばし報道」
2011/03/03「みんなの党の予算案関連についてのネットでの秀逸な考察をご紹介」
2011/03/02「調整インフレに関する11年前の日銀WP/みんなの党の呆れる予算案詳細キタコレ」
2011/02/28「みんなの党が馬鹿予算案を出したようです」
2011/02/18「自民党の馬鹿研究会の研究は更に続く」
2011/02/15「日経ヴェリタスの驚くべき見出し」
2011/02/10「自民党も馬鹿研究会やってるなあ」
2011/02/09「名古屋でのトリプル選挙関連」
2011/02/08「民主党がまた馬鹿議連を発足させたとな」
2011/01/21「産経論説委員の田村秀男さんの経済教室のクオリティが壊滅的な件について」
2010/12/09「海江田さんの発言勘弁してくれと」
2010/11/22「子ども手当てに課税ってアホですか」
2010/11/15「海江田経済産業大臣も素人だったのか・・・・」
2010/11/12「取引所ネタの雑談」
2010/11/09「米国が通貨安政策を取っているとか発言するなよ菅さん/キムタケさんが夢の跡」
2010/10/04「権丈先生の至言」
2010/10/01「日経新聞のお粗末解説に見苦しいマッチポンプ社説で何だかなあ」

2011/03/30

○久々に産経電波浴

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110317/fnc11031721570029-n1.htm
復興国債100兆円も可能 日本再生のチャンスに変えよ 編集委員 田村秀男

100兆円も可能とは大きく出ましたな。では以下『』内は上記URLから。

『日銀引き受けによる「復興国債」の発行は、場合によっては数十兆円規模でも十分可能だ。勤勉な日本国民が営々と築き上げてきた膨大な貯蓄が新規に創出される日銀資金を裏付けるので、円価値の信認を保てる。ちまちました規模でもたつくひまはない。』

『被災の規模や原子力発電依存のエネルギー・インフラの再構築を勘案すると、阪神・淡路大震災の復興対策をはるかに上回る財政資金需要が見込まれる。数兆円程度の規模に限定するなら日銀引き受けという非常手段をとる必要はない』

財政資金「需要」ってのが微妙に用語として違和感ありますが、まあ一応論者様も日銀引受は「非常手段」とはご認識のようで何よりです(^^)。

『例えば、戦後欧州復興のための「マーシャルプラン」の場合、米国が欧州の経済規模の2.2%を援助した。復興国債を10兆円発行しても日本の国内総生産(GDP)比でも2%強にとどまる。』

・・・・・・えーっと、第2次大戦で「本土が無傷だった」米国が欧州の復興、というのもありますけれども、米国の工業製品や農産物の巨大市場となる予定であり、軍事的な同盟国候補でもある欧州を国家戦略として支援しますというプランと比較する意味がよく判らない上に、「米国が欧州の経済規模の2.2%を援助」というのと復興国債のGDP比が2%強というのにどういう関連があって比較しておられるのかが低脳のあたくしには全く持って理解致しかねます。

『確かに、復興のためとはいえ、日銀がお札を発行して政府の財政資金を供給する政策はいかにも法外な非常手段だが、政府は国債の暴落懸念を引き起こさずに、100兆円を上限に国債の形で日銀から長期借り入れできるだけのゆとりがある。』

電波浴常連の皆様ですとお分かりと存じますが、この先生「お札を発行して」という表現が殊の外大好きのようでありますが、日銀が財政マネタイズするという事や、ただの市場への資金供給オペまで「お札を発行して」と表現するのは何なんでしょうかねえと不思議ではございますが、まあ何はともあれ100兆円の国債引受をしても国債が暴落しないという画期的な方法について先生のご高説を拝読したいものでございます。

『というのは、政府はこれまで国民の預貯金を100兆円借り上げて米国債を保有している。政府は必要なら、日銀に米国債を担保として差し出せばよい。米政府の了解は必要だが、米国債を売却する必要は全くないので、米金融市場の動揺を引き起こす恐れはない。米国の了解も取り付けられるはずだ。』(強調部分引用者)

・・・・・・??????????????

えーっとですな、「国民の預貯金を100兆円借り上げて米国債を保有している」とはどのような意味なのか不肖あたくし愚昧にして全く理解致しかねるのであります。まあ一億歩譲りますと、国民の預貯金を受け入れた銀行が国債を保有しており、その国債を原資として外国為替特別会計で米国債を保有している、という事なのではないかと無理無理解釈させていただきましょう。

ということで、そこの部分はまあ話が目出度く繋がったのでございますが、つまり政府が保有している米国債というのは、そもそも「借金した金で買ったもの」であるという事ではないかと思います。そうなりますと、田村秀男大先生様のやり方でファイナンスをするというのは「担保余力一杯一杯の全力住宅ローンで購入した住宅を担保に借金をしましょう」と言うのと同じ話で、その行為のどこがどうすると債務者の信用力の低下(=国債の暴落懸念)を起こさないのかが無知蒙昧のあたくしにとっては全く理解いたしかねるものであります。

つーかね、借金を例にするから例え話が穏当になるけどさ、この大先生の理論って「債権(または商品)を二重譲渡すれば金が倍額手に入りますよ」って言ってるのと意味は変わらないようにしか思えないという意味で何か物凄い行為の提案をしているようにしか読めないのですけれども、あたくしの理解ってどこか間違っておりますでしょうか??????


いやね、日銀の国債引受が未来永劫絶対ダメですよという話かというとあたくしも別にそうではないとは思っているのですが、「復興国債日銀引受」論を唱えている人たちの理屈が上記のようにあまりにも杜撰にも程がある上に、どっからどう見てもこの一発で済むとは思えないテイストを醸し出しており、歯止めが全然効きそうも無いという意味で全くもって信頼感が無い、というのがございますし、更に申し上げれば、やはり野放図な赤字国債乱発の歯止めとして市場消化というゲートウェイを一本かます(まあ財務省のこれまでの精緻な国債管理政策の成果もありまして、債券市場も何だかんだと言って消化能力がこれまた結構ありますけどね)というのは必要なんじゃないかな(財政インフレが起きて国民福祉的に誰も得しないでしょ)と思ってしまった今回の電波浴でございました。

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2011/03/22

○復興国債報道に関して

金曜の朝のニュースで産経新聞が独自に産経クオリティを発揮したニュースがこちら。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/plc11031801100004-n1.htm
10兆円規模「復興国債」発行へ 全額日銀が引き受け
2011.3.18 01:10 (1/2ページ)

で、この記事は産経だけが書いていまして、その後主要閣僚から思いっきりダメ出しされていましたので、まあどう見ても飛ばしです本当にありがとうございましたという風情です罠。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aqKKBb1oNU04
与謝野氏:「あり得ない」、日銀の国債直接引き受け報道−震災復興(2)

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=an5rOqbCTkBw
野田財務相:日銀の直接引き受けには慎重な検討必要−震災国債報道で

ちなみに野田財務相の発言は閣議後記者会見のものでして、こちらでも内容を確認する事ができます(質疑応答の最後の方にあります)。

http://www.mof.go.jp/kaiken/my20110318-2.htm

・・・・・・えーっと、そもそも単発10兆円増発でしたら10年までの各年限1000億円増発して残りを短国で出せば普通に捌けると思うのですけれども、それをわざわざ日銀引受にしないといけない理由が良く判らんですわな。しかも如何にも「どさくさに紛れて実施します」的な感じの記事内容でありまして、しかも産経だけが報道とか何でじゃろと思ったら、この記事が出た時間のちょっと前にいつもの編集委員がこんな主張をしているのでありました。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110317/fnc11031721570029-n1.htm
復興国債100兆円も可能 日本再生のチャンスに変えよ 編集委員 田村秀男
2011.3.17 21:56 (1/2ページ)

・・・・・また内容がツッコミ所多数で爆笑を禁じ得ないのですがそこはスルーしまして、産経新聞さまにおかれましては、自分のところの編集委員が「こうあるべき」と考えた事をあたかも既成事実のように報道することによって「報道による既成事実化を図った」という事はなかろうかと思いっきり想像したくなるのでありますが、まさかそのような報道機関としてあるまじき事をなさっておられるとは到底信じ難い所ではございますけれども、ちゃんと裏づけ調査して報道されているのであれば、他紙の追随とかもあるでしょうし、主要閣僚が全面否定するとかも無いような気が致しますがどうでございましょうか。

このような非常時において、報道機関としての確固たる立場を持っておられる機関が裏づけの乏しい情報で報道を行うというのは、流言蜚語によるパニックを煽るような事にも繋がりかねない(大正時代における関東大震災のように)訳であり、特にこのような時こそ報道の内容について真剣な精査が必要であると思われるのですが、然るに、自分たちの主張を既成事実のように飛ばし報道をする事によって自分たちの主張の実現を図ろうなどというのは、報道機関として、というより人間としてもはやあってはならない事でございますので、まさか産経新聞社様がそのような新聞社であるなどとは思いたくはございませんです、はい。

ちなみに、田村編集委員様の提言の方ですが、ツッコミ所が鬼のようにあって頭がかなりクラクラするのですが、今度ヒマなときにツッコミ力の勉強がてらツッコンでみようかと思います。

まあ普通に国債増発は不可避でしょうけれども、そこは緩和的な金融政策を続けることによって対応すれば、少々の「単発的な」国債増発は市場で消化できますし、今回の震災の影響が日本(だけではなく多分国外の製造業にも影響すると思われるのだが)の供給ショックに繋がっていく話でありますので、あまり詰めない形で「国債の中央銀行引受」という派手なことを行って供給ショックによる物価上昇に加えて長期金利上昇などを引き起こす事も無いと思いますがどうでしょうかねえ。

それから、もし「復興国債」というのを別名目で出すのであれば、それこそ個人向け国債でちょっと利率高くして途中換金の制限を厳しくするというような形(だけでなく商品性は色々と考えられますけど)で発行をすれば義援金は出さないけれども復興国債なら買うってえ人が出てくるんじゃないですかねえ、と思いますけどにゃあ。

まあ結論からしますと「こういう時に大して裏も取らない報道するのは場合によってはテロ行為に等しいのであって、スクープ狙いとかお馬鹿な事は止めて欲しいし、更にもし『記事を書くことによって自分たちの主張を既成事実化しよう』としているのであれば、最早報道機関というよりは人間としてあり得ない行為ですなあ」というのが金曜の記事およびその後の反応見たときの印象でありました。

まあこの記事に関しては記事内容がそもそも柔らか過ぎる上に、書いたのが産経一社だけで他社の追随無しという事で、どうせ飛ばしでしょとばかりに債券市場がすっかりスルー状態で全然反応していなかったのが産経新聞社涙目の展開とも言えましたけどね。

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2011/03/03

○昨日の雑談関連の雑談(人のふんどしシリーズ)その他少々

えーっとですな、昨日のみんなの党予算案関連で労働保険特別会計の積立金に関するbewaadさんのエントリーへのリンクアドレスを微妙に間違っていましたので訂正します(変なところで切っていた)。昨日のリンクは直しておきます。

http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20080817
厚生労働省「埋蔵金」5兆円のデタラメ

でもって、what_a_dudeさんの「what_a_dudeの日記」のエントリーは昨日追記が入っておりますので、再度URLを置いときますね。

http://d.hatena.ne.jp/what_a_dude/20110301
みんなの党の予算w案

『とりあえず補助費などの費目を細かに上げていって、字面で何をどうやって2割削るのかを明らかにしないと、特別会計コミで200兆あるからその1割20兆円はすぐに出る、といってた鳩山と同じですよ。』(上記エントリーより)

まあ良く考えたら最初に民主党も「財源は埋蔵金」とか言ってたのですから、そーゆー意味では根っ子が同じなのではと思ったりもするのですがね。

また、本件に関しては色々と興味深い考察をしているエントリーがございますので勝手に人のふんどしでエントリーのリンクを張るあたくし(勝手に張ってすいませんです、いつも勉強させて頂いております)。

dongfang99さんの「dongfang99の日記」のとこから
http://d.hatena.ne.jp/dongfang99/20110225
みんなの党の緊縮財政予算案

『何がトンデモかといえば、予算の下で膨大な人間が生きている(だからこそ簡単に減らせない)という現実に向き合おうとせず、計算ソフトを使って辻褄が合えばそれでOKという、ヴェーバーも生きていたら卒倒するような超官僚主義的精神である。実際みんなの党は、政策理念を真正面から問うことから逃げて、公務員の給与水準がどうのこうのとか、官僚の手口がどうのこうのとか、「官僚的」なことばかり言っている。財務官僚を激しく攻撃している政党自身が、その精神においてより徹底した財務官僚であることがよくわかる。』(上記エントリーより)

いやまあ財務官僚さんって別にその帳尻合えばそれでOKというだけの方々では無いとは思いますし、官僚さんのお仕事って物凄く地味な関係者間の利害調整とかが非常に大変だとは思いますが、dongfang99さんはここでの「官僚」をステレオタイプ的な意味で敢えて使っておられるのかとは存じますが、それはそれとして『予算の下で膨大な人間が生きている(だからこそ簡単に減らせない)』というのにはマリアナ海溝よりも深く同意。

『しかし、やはり最も憤りを感じるのは、こういう明らかに餓死者や自殺者が激増しそうな政策をちゃんと批判しようともせず、(一方は世論迎合のため、他方は視野狭窄な政策論のために)放置して風見鶏を決め込んでいる専門家たちである。』

民主党のマニフェストの時も思いましたが、どう見ても現実問題としてそれ無理じゃろというような話をスルーしてた時も思いましたけど、この調子でその場その場で適当にウケの良い話をしてマジョリティー獲得しちゃえばこっちのもんという政治手法が恒常化すると憲政の危機ではありますな(だからあたくし郵政解散には批判的だったというのは大昔から駄文をご覧になっておられた方にはご案内の通り)、という話は(この予算案ネタとは違いますが)権丈先生の説明および権丈先生が紹介している自民党谷垣総裁の代表質問を読むべし。

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare363.pdf
勿凝学問 363
憲政史上最大の確信犯的公約違反とその後遺症


で、話を戻しましてみんなの党の予算案関連ではこんなエントリーもあってなるほどと思いながら読んだあたくし(とまたまた勝手にリンク)。

abz2010さんの「カンタンな答 - 難しい問題には常に簡単な、しかし間違った答が存在する」のとこから
http://d.hatena.ne.jp/abz2010/20110228
みんなの党の予算修正案にみる 新自由主義とリフレ政策の関係

この趣旨はなるほどと感心。

そういえば中原伸之元審議委員って金融緩和と同時に財政赤字縮小に対して強烈に主張していて(みんなの党の予算案みたいな無茶は言いませんけれども)だいぶ前のどこぞの講演会(というかセミナー)で「本来的に言えば財政均衡(PB均衡ではない)を目指して財政改革を行い、それまでの期間は金融緩和(当時聞いた時は「量的緩和政策の継続」でありました)を日銀は継続すべきだ」という趣旨の発言をしておられたのって、市場関係者であの時のセミナー見に行った方ご記憶にありますよね、ね、ね(さすがにもう書いて良いと思うから書く)。あ、別に中原伸之さんが新自由主義的な考えをお持ちかどうかというのは存じませんので念の為なのですが、財政収支均衡までの間金融緩和でサポートというのはまあそれはそれで一つの筋は通っている話ではありますにゃという事で。



さて、人のふんどしと申しますと(何と言う手抜き)先日名古屋ダブル首長選挙の結果に関してご紹介したマシナリさんの「machineryの日々」で訂正と補足のエントリーが上がっていましたのでこれまた勝手にリンクを張っておきます(すいません)。

http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-442.html
負担の押し付け合い


・・・・という感じで久々に一大人のふんどしコーナーですっかり薩摩守忠度にも程がありますが(って無賃乗車を「さつまのかみ」っていうのとっくに死語ですかそうですか)、そう言えば一昨日のニュースでこんなのがあったのをメモするの忘れてた。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=ayCjE3UiHTjo
民主:山岡氏ら「日銀あり方議連」を設立、法改正問題含め議論へ(1)

・・・・・お前らは日銀のあり方を考える前にお前らのあり方を考えろと小一時間ではございますが、更に講演したのがみんなの党の政策ブレーン様であの素敵な予算案の策定に寄与されたのではないかと思われる(労働保険特別会計の埋蔵金話ってモロに先生の持ちネタですから)のが素敵ではありますな、うんうん。

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2011/03/02

○雑感である

・こんなんサルベージしただよ

ちょっと調べ物で昔のWP見てたらこんなのを見つけました。

http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2000/kwp00j07.htm/
「調整インフレ」による政府債務の負担軽減は可能か?
-- 債務の実質価値減少 対 利払い負担増加のシミュレーション分析 --

本文はこちら。
http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2000/data/kwp00j07.pdf

htmlのページに要旨がありまして、そこから引用しますとこんな感じです。

『シミュレーション結果によると、インフレ・ショックによって期待インフレ率が上昇しても、名目金利がそれに見合って上昇しなければ、言い換えれば、フィッシャー効果が作用しなければ、利払い費の負担増加は限定的なものに止まるため、インフレがもたらす政府債務の実質的な負担軽減効果は大きい。』

ほうほう。

『しかし、フィッシャー効果が作用する下では、利払い費の負担増加は限定的なものには止まらず、インフレによる債務残高の実質的な減少効果を概ね相殺し得るほどのインパクトを持つ。』

さよですな。

『さらに、ゼロ金利およびゼロ・インフレの状態に対してインフレ・ショックを与えた場合には、期待インフレ率に上乗せする形で名目金利にプレミアムが要求される可能性があり、この場合には、インフレによる債務残高の実質的な減少効果を上回る利払い負担が生じる惧れもある。』

ということで、その辺のシミュレーションを行っているのですが、これ2000年4月に書かれたものでありまして、それから11年経過して政府債務状況が更に悪化しているという大変に素敵な状況である事を勘案しながら読みますと中々こう心が温まるものを感じるのであります。



・一昨日ネタにしたみんなの党の予算修正案とやらの件

みんなの党が大公開されておいでです。
http://www.your-party.jp/activity/2011/03/01/20110228_yosan_f.pdf

恒久財源を持って充てるべき減税を政府保有株式売却だの特別会計の準備金取り崩しで賄うという大変に画期的な内容ですが、ツッコミを入れている人がいますのでそちらでもご参照あれ。「what_a_dudeの日記」さんです。

http://d.hatena.ne.jp/what_a_dude/20110301/p1
みんなの党の予算w案

ちなみに、労働保険特別会計の積立金に関するツッコミはだいぶ前にbewaadさんもしておられましたのでご参照ありたし(と完全に人のふんどしモード)。

http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20080817
厚生労働省「埋蔵金」5兆円のデタラメ

で、人のふんどしだけだと何ですのであたくしも読んでて「??」と思ったのですけれども、国債整理基金への定率繰り入れ廃止して10兆とか出てくるのは良いのですけれども、それって後年度の償還財源を食い潰している話だから国債償還に充てるのなら意味が判るのですけれども、充てないなら単なる赤字拡大になるのではないかと思うのですけれどもどうなんでしょうかねえ。

なお、衆議院予算案通過に伴い党首様のご見解がこちらに
http://www.your-party.jp/news/party-opinion/000650/
>マニフェスト詐欺が確定した「嘘つき予算」である。

・・・・・・ふ〜ん(棒)

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2011/02/28

○その他雑談

内容が良く判らないのでまあヘッドラインに釣られてみるのだが。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110225/stt11022519160009-n1.htm
みんなの党、予算修正案まとめる 行革で歳出大幅カット
2011.2.25 19:15

・・・・・?????

えーっと、みんなの党って「増税反対」という話をいつもしていると思われる訳ですが、「増税がダメ」なのに「政府支出削減はOK」という話の根拠がさっぱり判らんのですけど、どうも政策ブレーン様の方が相変わらずフローとストックを意図的に混同(当然この先生フローとストックの区別はわかるでしょうから)して「特例公債法案が通らなくても「ストックの」埋蔵金でやりくりが出来る」という大変に奥の深い理論を唱えておられますので、きっと何か奥の深い高度な理論があるに違いないと思います。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110225/plt1102251545001-n1.htm
特例公債法案が不成立でも、埋蔵金でやり繰りは可能だ
2011.02.25

今朝の公共放送ニュースではみんなの党が統一地方選で地域政党と連携を模索というニュースがございましたが、何と申しますか以下悪態になるので自主規制の方向で。

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2011/02/18

・どうでもよい雑談ですが微妙に悪態

これまた一昨日のネタですが。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aujpOhw45tyc
日銀:金利1%上昇なら大手行は年2兆円評価損−自民に試算提示(2)

これってどうせ金融システムレポート辺りをベースにして単に銀行の債券ポートの100bpストレステストを出しただけの話だと思うのですが、自民党のこの「X−dayプロジェクト」とやらもアホウな事を計算させるわなあと思うのですな。

『宮沢氏は記者団に「初期的な応急措置の意味では、多くの対応は日銀がやらなければいけない。応急措置の中に間違いなく入ってくるのは、金融機関の経営危機に対してどう対応するかということだ」と語った。』

そもそもですな、金利1%上昇って他の条件が何も変わらないで突然金利だけ1%上昇するなんて有り得ない訳でして、もしその金利上昇が景気回復による金利上昇だったらポートのやられの前に大手銀行なんて貸出が伸びてウハウハになるでしょうと思いますし(以前の量的緩和解除の頃に「金利上昇で業績にポジティブ」とか言って銀行株を買っている人(ガイジンとか)が沢山いましたよねえ)、1%上昇するって言ったってイールドカーブの形状がどう変化するかによっても話は違いますし、その間に時間があれば再投資利回りの上昇というメリットもありますしねえ。

それから例えば財政懸念ネタで急に国債が売られるって話になった時に、日銀が国債の買入なんてやったらその場凌ぎの需給対策にはなっても、結局は財政懸念が拡大するだけでしょと思うのですけど。ECBが買って意味があったのはユーロ圏周縁国各国とECBが必ずしも一体じゃないからでありますよね。日銀だって結局政府の一部なんですから、財政危機とかのネタで日銀が買っても同じ事だと思いますし、そもそも国債が暴落した程度で金融機関の経営危機がどうのこうのとか言う前に国庫の方の心配した方が良いと思いますけどねえ。


まあどうせこの手の話で「試算出せ」という時は、そういう指摘の類を政治家センセイに向かって言うと「馬鹿に向かって馬鹿である事を指摘してあげると烈火のごとく怒り出す人が多い」という一般的な法則の通りに政治家センセイ様が暴れだすだけなので、「はあそうですか」と向こうが出してきた前提条件から機械的に計算した数字を出すだけなのが日銀のやることだと思いますけれども、結局こういう風に「日銀が計算した」という見出しが一人歩きするのが困ったもんです罠と思います。


かつても「低金利政策の為に国民の預金の利子収入が幾ら減った」みたいなネタがよく話しになっていましたけれども、あれだって日銀は単純に非現実的な前提条件を出されたものに対して「はいはい」と機械的に数字を出しただけと思われますけれども、それが何故か時間の経過と共に「日銀は低金利政策で国民の利子収入が減ると主張している」などと日銀批判の文脈に使われる始末でして、まあこの手の話っていつの間にか「日銀がこう主張している」というような一人歩きモードになる懸念があるので、先行き懸念しておりますわな。

あ、それから「単に日銀は政治家の言うとおりに計算しただけでしょ」という話をすると、そのカウンターで「そういう質問を日銀が議員にさせるように段取りしているんだ」とかいう説が出てくるのですが、そんなに日銀に政治力があったらそもそも前回の総裁人事で当初人事案が楽勝で通っていたでしょうし、どう見ても日銀批判議連です本当にありがとうございましたというようなものがああホイホイと発生はしませんわなという理解をされた方が吉だと存じます。

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2011/02/15

○これはまた盛大なお前が言うなですなあ

まー皆様ご案内の通り、あたしゃー某経済クオリティーペーパー様を読まなくなって10年(以上)選手というひねくれものでございますけれども、たまたま昨日はその経済クオリティーペーパー様が毎週バロンズか何かを意識して日曜に出しているなんちゃらという週刊投資新聞みたいな物の1面にホイホイ釣られてしまった訳よ。で、その1面記事のお題は大きな活字でこのように記載されている訳でございますな、曰く・・・・・

『円高恐怖症のウソ』

・・・・・・・・


                             |
                             |
      ∩___∩             |
      | ノ  _,  ,_ ヽ        ((  | プラプラ
     /  ●   ● |         (=)
     |    ( _●_)  ミ _ (⌒)   J  ))
    彡、   |∪|  ノ
⊂⌒ヽ /    ヽノ  ヽ /⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ



まあ記事そのものはその副題『日本企業、ここまで来た為替リスク対策』にありますように企業の為替リスク対策が進んでいるとか、輸出依存度ってそんなに高くないよとか、対ドルだけ見ててもあまり意味が無いのですよとかまあ普通の話をしている(斜め読みしかしていないのですが)ので、まあそれはそれで良いのですけどね。

>円高恐怖症のウソ
>円高恐怖症のウソ
>円高恐怖症のウソ
>円高恐怖症のウソ
>円高恐怖症のウソ

えーっと、確か昨年まではそちら様の新聞の本紙では散々っぱらからドル円相場の動きに反応して「円高で大変だから日銀はもっと金融緩和しろ」とか物凄い勢いで煽るわ圧力を掛けるわという大活躍をされまして、しかも実際に緩和が行われた日にそんなに為替が動かなかったら翌朝の系列局の経済ニュース番組で「更なる緩和が求められるかも」みたいな腰を抜かすような話までされておられたと記憶しておりますが、どう見てもあれは幻覚では無かったと思われますけれども。

えーするってえと何だね、お前さんのところでは昨年まであれだけ熱心に金融緩和を主張しまくっていたのは「円高恐怖症のウソ」だったてえ事だって言いたいのかね。それとも何かい、一部辺りのお値段が高い週刊投資新聞には本当の事を書くけど駅売り150円だか何だかの新聞本紙にはウソを書くから週刊投資新聞を買えってえ事なのかい。

『円高恐怖症のウソ』とやらを指摘するのはまあ良いけどよ、嘘とまで言うならそれまでてめえが論説委員だの社説だのまで動員して散々キャンペーン張っていた事に関しては社会の木鐸とやらとしての、というよりは人間としての良心とか羞恥心とか無いのかねと百万回位は問い詰めたいの訳でして、まあ論説委員様とか全員揃って肥溜めに頭から突っ込むべきだと思いますがねえ。

ま、八百長マニフェストで選挙に臨んだのが政権に居座る国だけに仕方ないのかもしれませんけれどもねえ(諦観)。

と、悪態をひとくさりでありました。一晩明けたら悪態ゲージが下がってしまって罵倒成分が抜けてしまったのが極めて遺憾の極みに存じます。

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2011/02/10

○生兵法は怪我の元なのですが・・・・・

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aqD0uddByrD8
自民検討チーム:国債暴落の「Xデイ」対策、年度内に提言(Update1

『2月9日(ブルームバーグ):日本国債が暴落した場合の対応策を協議している自民党の検討チーム「X−dayプロジェクト」は今年度中に提言をまとめる方針だ。同党の宮沢洋一参院議員が9日午前、党本部で開いた会合後、記者団に語った。』(上記URLより、以下同様)

ほほう。

『宮沢氏は提言について「極めて短期間で国債が2円−3円急激に下がって、それがスパイラルになりそうな雰囲気がある時に、どういう状況が起こるかをいろんな方に教えてもらい、その時にどういう手を講ずれば少しでもスパイラルになる確率を低くできるか」という短期的な対応とともに、中長期的対策についての考えてをまとめていく方針を示した。』

・・・・・・・( ゚д゚)ポカーン

えーっとすいません、国債が2−3円というのが何を意味するのか良く判りませんけれども、長期金利が0.2%とか0.3%とか言われましてもそれは普通に動くのですけれども(つーかそんな事言ったら米債なんかどうなるのよ)それがどうされたのでしょうか????

『具体策をめぐるこれまでの議論については「どの程度のマグニチュードのことが起こるかにもよるが、国債発行のタイミングの話があり、基金で買い入れするという余地もやってきているということだった」と紹介。「日銀がどう動ける余地があるのか、ないのかという話も出てきた」と指摘した。』

・・・・・わけわからん。

と思いまして、この宮沢洋一先生のサイトを拝見したらこんなんありました。

ttp://www.miyazawa-yoichi.com/vision/mission_02.html(直リン自主規制^^)

『つまり、X-dayプロジェクトとは「国債が暴落し、日本経済が大混乱を引き起こした時、政府・日銀は何をすべきか?」について戦略を練るリスク管理プロジェクトです。』

ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwww

すいませんあの2円とか3円とかで暴落とか言われても困りますし、運用部ショックでもVaRショックでもはたまた89回債の2.55%からの大暴落(ではまあタテホショックがありましたけど)でも日本経済全体が大混乱とかでも無かったと存じます次第でして、正直言って通常のベースでの動きだったら別に大混乱とかせんと思いますが。

そもそも「日本経済に大混乱を引き起こす」ような国債暴落とか起きたときって「国債発行のタイミング」だの「基金で買い入れするという余地も」とかいうような話をしている場合ではなくて、まあ正直言ってそういう事象ってのはどっからどう考えても時既にお寿司状態、あるいはアフターフェスティバル状態という奴でございまして、その時の対策を今から考えるったって、そもそもブラックスワンがどういう経路で来るのかを考えて対策を今から練るというような話をしてもあまり建設的では無いと思うのですけどねえ。

大体からして政策に影響力のある(今は野党だけど)人たちがそういう話を大々的に行うというのが却って火の無い所に火をボーボーとなる懸念がありますし、更に言えば上記の記事にありますように市場ちゃんというある意味でデリケートな所もあるものに対しまして微妙に中途半端な知見でドヤ顔でその手のネタ振りをするのは如何なものかという感じがするのですけど。いやまあ座長の林さんはその辺の事判っているお方だと言う風な評判を常々聞いておりますのでちょっと意外感があるんですけどねえ。

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2011/02/09

○まあオトナの事情もありますからねえ

昨日は「レポートがねえ」などと申し上げましたが、よくよく確認したら7日の時点で愛知県に格付けを付与している(長期AA-)S&Pから格付けに影響なしのリリースが出てまして、三菱UFJ証券さんからも関連レポートが出てました。謹んでお詫びいたします、どうもサーセン(他にも出てたかも知れませんがあたくしが見たのその2本でしゅ)。

ということでネットで閲覧できるのがS&PのリリースですのでそのURLをこちらに。
http://www2.standardandpoors.com/portal/site/sp/jp/jp/page.article/1,0,0,0,1204864627889.html
知事選の結果、愛知県の格付けに影響なし

こちらのリリースはあっさり味となっていますが、何本かのレポートを読みました所、まあとりあえず把握したのは「減税するから地方債を出す」という無茶振りは(普通税率以下に下げる場合は)総務省が許さんらしいって事なのですが、皆様のレポートなどを拝読しますと、「まあそのような法的な問題もありますから減税は歳出削減で賄う事になりますので財政規律自体は維持されるでしょう」という趣旨になっておりましたです。

まあオトナの事情もあるからそれ以上突っ込んで書くのも何だとゆーのも判りますが、本当に読みたいのは「で、その市県民税10%恒久的削減って実際問題としてワーク出来るのですか」という事だったのですが、そこら辺に関しては華麗にスルーというのが心温まるものであります。そして実際に恒久財源が確保できない場合に帳尻あわせでどんな弊害が起きるのかというような話まで突っ込んでいただきますと大変に素敵なのですけれどもまあそれはそれということで(ニヤニヤ)。

しかしまあ何ですな、「財政の組み換えで財源はウン十兆円出ます!」「埋蔵金を活用して財源はウン十兆円出ます!」とかいう八百長政権公約を掲げて選挙で大勝利して発足した政権が「期待外れ」だからと言って既存政党への不信になった結果、またまた財源の根拠が怪しい(としかあたくしには思えないのですけれどもねえ)「減税」を掲げる人を圧勝させてしまうとか、有権者の皆様におかれましてはどんだけ「毛ばり」に弱いのよと思うのですが、そういえば懐かしの「毛ばり」発言のご子息様が最近はすっかり毛ば(以下自主規制)。

しかしこの期に及んでまた減税ネタが席巻となりますと、ソブリンも含めまして財政の維持可能性がどうなんですかねえとガクブルですが、まあ名古屋の皆様には誠に恐縮ながら、その財政改革とやらで減税した結果、どのような事になるのかというのを盛大に実験していただきまして、そらまあ上手く行けば万々歳ですし、市政サービスがボロボロになって大変な事になったらなったで盛大な反面教師となりますわな。まあ日本全国焼け野原になるよりはマシですが、困ったからと言ってつボイノリオさんの歌のように新幹線を名古屋で止めちゃうのは勘弁して下さいね(^^)。

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2011/02/08

○超雑談ですがまたこの手の議連かよと呆れる話

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=acdgXuJIFw5g
民主:「日銀のあり方を考える議連」発足へ−山岡氏ら呼びかけ

で、呼びかけ人の山岡賢次さんですけどね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/山岡賢次
の目次に思いっきりこのようなコーナーがあるのでして・・・・

>4 日本銀行人事圧力問題
>4 日本銀行人事圧力問題
>4 日本銀行人事圧力問題
(最後だけリンク付けてみた^^)

そういやこんな事があった罠と思う訳でして、本件を政局にしようとして民主党の当時の党首を始めとした皆様が色々と楽しい事をしたのですが、その中で活躍されたお方が「日銀のあり方を考える議連」の呼びかけ人とかどういうギャグなのかさっぱり理解に苦しむのですが。

いやまあもしかしたら「日本ではこうやって与党の議員が中央銀行に政治圧力を掛けるんですよ!!!」と宣伝することによって、国債の格下げや通貨の信認低下による下落を狙うという高度な作戦に基づいた高等戦術なのかもしれませんなあ、とでも考えないとこの人選はねえわと思うのですけれども、何考えてるんですかねえ。

ま、単に「困った時の日銀叩き」の一環なんでしょうけれども、何が財金分離で何が政治干渉はケシカランだという感じでございますわな、マッタクモウ。

#そういや今日は公共放送ニュースで「民主党の中堅若手議員10名ほどが、『財源を考える勉強会』というのを発足させた」という報道をしていた(ソースは見当たらないのであたくしの脳内記憶ベース)のですが、勉強して財源が出たら誰も苦労せんわな

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2011/01/21

○久々に産経電波浴

電気風呂替わりにたまには電波を浴びるのも良いものです(違)。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110116/fnc11011607370001-n1.htm
【日曜経済講座】編集委員・田村秀男 脱デフレの秘策 銀行資産税を導入せよ

・・・・・・・・( ゚д゚)ポカーン

いやもうどこからどう突っ込んで良いのやらという感じですが・・・・・

問:あまりにもツッコミどころが多いので、適当にちょっとだけツッコミますが、あたくしが突っ込んだ所以外でツッコミ所を3箇所挙げよ(10点)

『かつて「向こう傷は問わない」と積極融資の檄(げき)を飛ばした故磯田一郎旧住友銀行会長は、90年代初めのバブル崩壊の序奏となった「イトマン事件」の屈辱にまみれた。以来、銀行界の後輩たちはアニマル・スピリット(血気)をドブに捨てた。この20年間、銀行はほんのかすり傷すら恐れるようになり、融資をせずに国債を買い続ける。カネはあり余っているのに流れず、デフレ不況を悪化させている。』

ほほう、つまり一般の皆々様からお預かりした大切な虎の子であり、命の次に大事とも言われるお金を銀行はドブに捨ててよいと仰る訳で。

2ページ目(さっきのURL先に次のページへのリンクがあります)から。

『まず、国債の買い取りは民間銀行本来の主要業務ではない。個人や機関投資家が買えば済む。あるいは、日銀がお札を刷って買い上げればよい。すると市中に出回るおカネの量が増えてデフレ対策になるのだが、日銀は民間銀行のおかげでデフレ無為で通して平気だ。銀行は国債相場が危ういとみれば、資産の目減りを恐れて今度は愛国者の仮面をかなぐり捨ててさっさと売却するだろう。』

何かもう釣りだらけなのですが、銀行も機関投資家ですし、個人が預金した分で銀行が買うのと個人が直接国債買うのとどこがどう違うのかイミワカンネ。で、この人は妙に「日銀がお札を吸って」というのが好きなのですが、もう突っ込む気力も起きません。で、銀行は別に愛国者だから国債買っているのではなくて、リスク対比での期待リターンが高いと思うから国債買うんですけどねえ。

で、まあその辺も何なのですが、具体的施策がまた電波度が高いです。3ページ目から(同様にリンクがあります)。

『銀行はゼロ金利の特権に安住して本来の役割を果たしていないのだから、そのペナルティー(罰)として銀行資産に課税する。資産総額は780兆円程度だから、1%の課税で7・8兆円を確保できる。税率10%なら78兆円にも上る。この資金は銀行による中小企業向け融資の保証財源とする。銀行は融資リスクがゼロになるので、貸し出しに前向きになるだろう。』

ちょwwwwwwwww

えーっと、全国の銀行から78兆円も召し上げたら資本不足銀行続出で金融システム不安が起きてしまうんじゃないでしょうか。まあ起きなくても資本不足解消のために皆で資本調達始めたら株式市場から物凄い勢いで資金調達が起きて株価が暴落してデフレ脱却どころの話じゃないと思いますけど。大体からして既に信用保証制度あるんですけど。

つーかこれユーロ圏の銀行課税をヒントにしたとか言ってるけど、あの課税は言うなれば「臨時預金保険料徴収」みたいなもんなのですけれども、銀行から金召し上げてデフレ対策に使うとかどんな狙い撃ち課税だよという感じでして、「ここに金あるから(実際は無いのが更に凄いが)取り立ててやろう」とかお前は夏の桀王か殷の紂王かと(本当はどちらもそこまでの暴君ではなかったのではという件はここではスルーね)小一時間問い詰める気力も起きません。

いやまあ凄い勢いで電波浴が出来ますのでツッコミの練習にはお勧めですが、これが「日曜経済講座」な産経クオリティって何なんでしょうね全く。

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2010/12/09

・何と言うセンスの無い発言(海江田経財相発言)

まあ雑談ですが。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aNgTjfjDpunk
経財相:銀行券ルール撤廃してもよい−過度の円高には対応(Update1)

いやね、米国市場でちょうど財政懸念で長期金利上昇とかやっている最中でありまして、そのタイミングで財政マネタイズ推進を想起させるような発言をしてどうするんだこのアホウはと思います。幸か不幸かこの人が何発言しても市場が全く反応しない(というか相手にしない)ので実害は無いのですけれども、発言内容を見ると(引用するのも馬鹿馬鹿しいので上記記事を見てちょ)日銀にあれやれこれやれと言う中で政府が何かするという話も無く、為替に関しても「基本的には市場が決める」とかこれまた世が世なら燃料投下な発言をするという状況はもう情けないですわな。

まあ海江田先生におかれましては可及的速やかにテレビタレントにお戻りになられるのが日本にとって幸福であるかと存じますので、東京1区の有権者の皆様におかれましては、やはりここはヤケクソで唯一ネ申マタヨシを(大嘘)。

#なお、あたくしは腹を切って死ぬべきであるとか地獄の火の中に投げ込まれるべきであるとか申しませんので念の為^^;

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2010/11/22

○政治方面の雑談

・海江田さんもこんな程度だったのか・・・・

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/101119/fnc1011191101007-n1.htm
子ども手当に課税 海江田経財相が提案、近く関係閣僚と協議
2010.11.19 11:01

一応それなりにマシな人だと思っていたのですが、先般の発言と言いこの提案といい、ワイドショーで貯蓄アドバイザーやってるのがお似合いだったのでしょうかねえという感じです。ネットでの反応みてて一番笑ったのは「子ども手当ての財源は子ども手当てです(キリッ」というのでしたが(^^)、そもそも子ども手当てって支払い方法から考えると課税対象にしたら徴税事務が大変なことになるんじゃないのかねと思うのですが。

http://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/kosodate/josei/shoteate/kodomoteate/kodomoteatetetuzukihoho/index.html
子ども手当 手続きの方法(認定請求)

目黒区のサイトを引っ張り出したのは別に意味は無いのですが(あほー検索したら最初に引っ掛かってきたから)、要するに支給するのって各自治体経由になりますけれども、これを課税対象とするとなると一般の給与所得者で子ども手当てを受給している人は確定申告するか、各自治体が給与所得者の勤務先に支給額を通知して年末調整に間に合わせるのかという手続きにしないと課税所得の捕捉が出来ないと思うのですが、お茶の間相手に貯蓄とか投資とか税金とかの話をしていた筈の海江田先生その辺把握しておられるのでしょうかという疑問が非常に沸いてくるのだが。

#前年の課税税率で割り引くのであれば、その人が前年の地方税を納付した自治体で子ども手当てを受給するならそんなに手間は掛からないのかもしれないけれども、その場合は支給年の課税所得にするというのとは別の話になりますわなあ

ということでどうでもいいニュースですがどうでも良いツッコミをしたのでした。

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2010/11/15

・もうこの素人内閣勘弁して欲しいんですけれども

金曜の夕方に急にドル円が円高に振れる場面がございました。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aviG1NUB9qdY
ユーロ1カ月半ぶり1.36ドル割れ、欧州債務懸念や株安−ドル81円台

『一方、ドル・円相場は1カ月ぶり高値圏となる1ドル=82円台半ば付近でもみ合っていたが、欧州市場に向けては海江田万里経済財政の発言などを受けてドル売り・円買いが強まり、2日ぶりに82円台を割り込んだ。』(上記URLより)

はてナンジャラホイと思ってよく見たらこんなニュースが。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=afzIFEqlkc8Y
海江田経財相:日本だけではどうすることもできず−円高(Update1)

・・・・・orz

でね、このインタビューの何がトンチキかと言いますとですな、

『デフレ対策については「政府と日銀が同じ方向を向いていることを市場に理解してもらうことが大切だ。日銀にはぎりぎりここまでできるということをやってもらいたい」と要請。』(上記URLより)

という事で(ブルームバーグの専用端末だとヘッドラインに思いっきり「日銀の更なるデフレ対策を要請」みたいな趣旨の文章があったと思う)日銀にデフレ対策でもっとやれという話をしているのですが、その一方でですね、

『足元の円高について「円高の影響はこれから効いてくる」としながらも、「日本だけではどうすることもできない」との認識を示した。』(上記URLより)

と言ってわざわざ為替を円高に振らせてしまいまして、これ足元で米国金利が上昇傾向でドル高モードになっている(のでNY市場で結局ドル高に戻って来ましたが)から良いようなもので、ついこの前の円高ヒャッハー場面でこんな発言をしたらガソリン担いで火の中に飛び込むようなもので縛り首もんですわな。

為替に関する話は、幸いにして誰も注目しなかった先日の菅首相の「米国がドル安政策を取っている」発言と言い、大体からしてこの内閣の閣僚が何か言うと碌な事にならない(そういや仙石さんの防衛ラインは延々と破られっ放しなのですけれども仙石さんは責任取らないんでしょうかねえ)ので永遠に黙って頂いたほうが宜しいかと存じます。

それからワロタのはこの部分でして・・・

『政府としては「国債に対してしっかりと国が減価させないメッセージが必要だ」と述べた。』(上記URLより)

えーっとですな、確か海江田センセイにおかれましては日銀にインフレ目標を設定しろという話も以前されていたと思いますし、同じ発言の中でデフレ対策で日銀は更に追加緩和やれと言わんばかりの話をしておられると思うのですが、通貨価値の方は秩序だった緩やかな減価を行えとするのに国債は減価させないというのはどうやって行うのかさっぱり判りませんですな。「国債に対してしっかりと国が減価させないメッセージ」って言ったらデフレを継続させるという話になりませんかねえ、あっはっは。

いやまあ財政規律の話をしたかったのかも知れませんけれども、それならそれで「財政再建も重要」程度の話をすればよいのであって、下手な言い方するくらいでしたら何も言わないほうが余程マシだと思うのですけどねえ。

ま、皆様スポットライトが当たって舞い上がって俺が俺がと目立ちたがるというのは人間心理として極めて良く判るのですけれども、まあおまいら黙ってろと申しますか、もう素人にやらせるの勘弁して下さいというか、素人なんだったらちゃんとした専門家(官僚)の意見を聞いて動けやという所でありまする。

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2010/11/12

○取引所ネタの続きとかその他少々

・東証の昼休みは債券先物は無関係のようです

昨日東証の昼休み短縮の件で「短縮したら国債入札のタイムスケジュールがタイトになりまくるじゃねえか」という悪態を書いたのでございますが、昨日の金融ファクシミリ新聞の夕刊によりますと、今回の東証の昼休み短縮云々はエクイティ関連取引に関わる部分だけで、長期国債先物などの取引時間は現行のまま維持されるそうです。

東証のページを見ても何が何だか良く判らなかったのですが、東証に確認していただいた方など、多くの方から教えていただきまして誠にありがとうございました。東証の昼休み時間短縮については事情に詳しくない債券市場の参加者でも「債券先物も短縮で国債入札が毎日のようにあるのに債券市場死ねる」とか思っていた人が多かったと存じますので、とりあえずほっと一息という所でございますわな。

#「昼休み短縮」とだけ言われたら債券先物とかも対象だと思うのですが、まあ東証様におかれましては何せCBワラントの売買システムを債券先物に流用してシステム変更して使い勝手を悪くするという猛者でございますので・・・

いやね、ザラ場に入札やっても良いちゃあ良いのですけれども、突発事態のような事が(この前の11時1分発表の臨時政策委員会実施アナウンスのようなトンチキプレーですなあ)起きない限りにおいては、前場引けという形で一旦板寄せを行った後に、板を止めておいてから入札をしたほうが、応札直前まで相場がぶれるという事が無い分だけ応札がしやすくなると思いますから、現在のように大量の新発債を捌くのには良いと思います。応札しやすいと言う事は、リスクプレミアムが下がるという話になりまして、それは当然ながら発行条件に反映される訳で、国民負担の軽減に繋がる話ではないかと愚考しますがどうでしょ。

で、まあ落札結果発表までガンマショート状態となっております業者の立場からしますと落札結果発表をもうちょっと繰り上げて後場寄り前にした方が助かる・・・のかどうかはよー知らんです。あたくしは無力ヘタレちゃんなディーラーでしたから後場寄りから結果発表までのガンマショート状態は精神衛生上よろしく無かった(対顧ですからね)のですけれども、プロップでヒャッハーとかやる人にしてみたら収益チャンスでもありますからね。


・インターミーティング取引の金利先物に関して

東京金先(とは最近言わないのですがつい言ってしまう、今は「金融取」と言うんだと思いますが)では「無担保コールO/N金利先物」というのと「GCレポS/N金利先物」という上場商品がありまして、この取引最終日というのがそれぞれ「本取引所が指定する日本銀行金融政策決定会合最終日」、「本取引所が指定する日本銀行金融政策決定会合最終日の2営業日前」となっているんですな。

んでまあ先般は定例の決定会合の日程を変更すると言う新手のプレイが日銀ちゃんから炸裂したのでありますが、まあ上場商品ですから当たり前ちゃあ当たり前ではございますが、今回の決定会合日程変更によって取引最終日に変化は無し、というのが結論になります。そらまあ自分の建玉の最終売買日がいきなり動いたらエライコッチャやがなという所でございますので変更しないのが当然でしょうけど。

基本的には当該限月の取引開始日以降は取引最終日を変更しない、ということになっているようでございます。

で、今回この件であまり騒ぎにならなかったのは実はこの先物取引が絶賛閑古鳥大合唱状態になっているからだったりするのが惜しいのですけれども(−−)。

という事で、2本とも読者の皆様から教えていただきましてというネタで人のふんどしにも程がありまして誠に恐縮至極でございますが、色々と情報頂きまして大変に勉強になりました。ありがとうございました。

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2010/11/09

・この発言って問題になってないから良いようなものの・・・・

この前(先週木曜日)こんな発言見たんですけどね。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=a5NkFeuuVYGo
菅首相:米のドル安政策によって新興国の通貨が上昇している−答弁

えーっとですな、先般の白川総裁での会見もそうですし、その前のECB定例理事会後のトリシェ総裁での会見でもそうなのですが(どっちも明日以降ネタにしますです)、日米欧では一応「自分の所で意図的な通貨安政策を取っている訳ではありませんし、お互いにもそんなことしてませんから、通貨安競争とか全然違いますがな」という風に話を持っていっている(実際問題は別にして)と思うのですけれども、日本のプライムミニスター様がこういう発言をしちゃあいかんでしょ・・・・・

いやまあ問題になってないようなのが救いっちゃあ救いですが、逆に言えば国際金融に関して言えばニポーンのプライムミニスター様の発言はスルー扱いというのも悲しいですなあという所で。


・更にどうでも良いですが夏草や兵どもが夢のあとって雑談

いやまあ暫く前に気が付いてたのですが、木村剛先生のブログが閉鎖されておられるようですなあ。色々とネタにして引用したのリンク切れになっちゃいますなあ。あっしのサイトのメンテが面倒じゃねえか(苦笑)。

http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/(エラー画面になります)

「1000万円までの預金を高金利で受け付けていますので元本利息が預金保険でカバーされているのがポイントです」ってな迷言の宝庫で実に心の温まるブログだったのですが、ブログごと閉鎖とは残念な事であります(棒読み)。

しかしまあ何ですな、この手の「制度ただ乗り」を防ぐという意味においてはペイオフ制度で保護するのって元本だけにする方が良いんじゃねえのかという気がせんでもないのだが、ってとっくの昔に誰かが言ってそうですな(汗)。

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2010/10/04

○さらに雑談だがこれは・・・・

権丈先生のページ
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/

で、だいぶ前の原稿なのですが、このようなのが紹介されてまして(PDFでいつもより量が多いのでご注意ください)ですな。

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare36.pdf
勿凝学問36
どの世界にもいるはずの気概のある異端たちへ ――自民・民主勉強会での説明の正確さを期するためのメモ――

もう現在のグダグダ金融政策議論にも通じる箴言(短くないけど)が色々とあって、ついこちらを熱心に読んでしまって週末の時間を食ってしまったのですけどね(^^)。

例えばこちらの3ページから。

『メディアも、政治家も、研究者も、投票者に代表される国民の幸せなどには関心はなく、国民が完全情報をもたない合理的無知な状態であることにつけこんで、自らの目的関数を極大化させるために、あれやこれやの情報戦略を展開する――という絶望的人間モデルを思考の基礎におく。このモデルにもとづけば、それぞれ違った形で情報を司る職業であるメディア・政治家・研究者たちの基本戦略は、ひたすらに不幸な国民を創り出すという戦略に集中することになるのだが、これはちょうど、医師は、患者がいないと仕事がなくなってしまうために、病を患うひとたちを創出したくなる誘因をもつことと同じ関係にある(余談となるが、だから、本当はこれら専門情報を司る職業では、専門家としての倫理規制がとても重要になるはずなのである)。』

5ページから。

『学者や軍人は、暇なときほど世は幸せなのだし、彼らに政治をやらせてはいけません。大変だぁ、問題だぁと、火のないところにも煙を立てて、自分で勝手に有事を演出しては、自らの出番を作ろうとする。情けない。』

大変に頷きまくりながら読んでしまいました(^^)。

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2010/10/01

○そういえば昨日の悪態の続きとか

昨日悪態ついた日経のマーケット総合面のマッチポンプ系記事(自分たちで(日銀が「その観点での議論はしない」と言っている)非不胎化介入がどうのこうのと煽っておきながら、急に日銀が詐欺師であるかのような解説をおっぱじめるという大変に香ばしい記事)なんですけれども、悪態書いていて何か変だなあと思っていた点をお友達と話をしていて気がついたのでご報告しておきます(^^)。

いやね、期末に金融市場の資金需要が増えやすいって説明の部分で微妙に「???」と思った所がここでしてですな。

『9月末は企業の決算期末とあって資金決済が集中し、金融市場での資金需要が増えやすい。介入などなくても、日銀はこの時期には例年、資金供給を増やすのが常だ。』

ってのに微妙に引っ掛かるなあと思った訳で、昨日はサラッと決算要因で市場取引が縮小するからって申し上げましたが、もうちょっと丁寧に書くと上でも書きましたように期末は市場参加者が決算でバランスシートを縮小するから取引がシュリンクしやすくなり、通常行われる筈の「市場を通じた資金偏在の平準化」が起きないので、その分をオペなどで資金供給しないといかんという事になって資金供給が増えるんですな。

で、企業の決算期末で資金決済が集中するという表現がひじょーに違和感があるのでして、いやまあ確かに決算で取引が色々と起こるのかもしれないですけれども、企業間決済って別に「期末ですから売掛金を全部払ってください」みたいな落語の掛取話をしてる訳じゃないですし、取引が色々と起こるから銀行券需要が起きるみたいな話も現金仕入のバッタ屋なら別ですけど、んなこたあねえでしょと思います。

それに銀行券需要が絡まないのであれば、内国為替の企業間決済がなんぼ多くてもインターバンクの資金需給的には中立要因でございましてですな、何かこの記事冷静に読んでるとマッチポンプ部分もさることながら、この部分が禿げ上がるほどのツッコミどころで、「マーケット総合面」での記事として如何なものかというレベルですなあという所っすな。

#ど〜せ取材受けた誰かが面倒臭くなってテキトーに答えたんでしょうな

ちなみに日経様、昨日は社説で「日銀は小出しの緩和ではなくドカンと緩和すべき」みたいな話をしているのですが、毎月のように煽り報道をされた日には小出しにせざるを得んではないですかと思いますが、最近は日経さんはマッチポンプが芸風になってきたんでしょうかねえ(苦笑)。

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